一つの仕事場を複数の企業や利用者で共有するシェアオフィスが日本でも徐々に広まっています。
番組でも産業の垣根を超えたベンチャー企業の交流拠点にしたり、集中できる空間を作ったりするなど、それぞれ特徴のあるシェアオフィスを取り上げてきました。
こうした中、世界20カ国で展開するアメリカ最大手の「wework(ウィーワーク)」が日本に進出し国内最初のシェアオフィスを2月15日に報道陣に公開しました。
目指すのは国境を超えたビジネスマッチングです。
WeWork Japan合同会社
[blogcard url="https://www.wework.com/ja-JP/"]
東京・六本木の高層ビル。
16階と17階の吹き抜けのフロアで広さは約4,000平方メートル。
ウィーワークが2月にオープンした日本で初めてのシェアオフィスです。
まるでカフェのような落ち着いた空間で仕事ができます。
ここには自由に飲むことが出来る生ビールサーバーやコーヒーカウンターもあります。
利用料金はフリーアドレスの席で月額6万8,000円、プライベートオフィスは1席で月額12万9,000円から。
フリーアドレス | 月額6万8,000円 |
プライベートオフィス | 1席 月額12万9,000円~ |
ウィーワーク、実はアメリカでは配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズや民泊大手のエアビーアンドビーに次ぐ評価額の高い非上場ベンチャー企業として知られています。
ウィーワークには2017年にソフトバンクグループが約5,000億円出資。
現在20ヶ国・66都市でシェアオフィスを展開し、本拠地ニューヨークには市内だけで47の拠点があります。
ウィーワークの特徴
日本初のシェアオフィス、特徴は?
ガラス張りのプライベートオフィスが約50並んでいます。
企業名がアピールするように書いています。
一般にシェアオフィスはベンチャー企業が入居しているイメージですが、ここでは契約している企業の4分の1が大企業だといいます。
ウィーワーク・ジャパンのクリス・ヒルCEOは、
まさにスタートアップ企業にスペースを提供しているが、大きな企業も一緒に考えイノベーションを生む環境を提供している。
その仕組みをコミニュティスタッフは、
仕事を一緒にできるような引き合わせをしている。
実は彼女たちコミニュティスタッフは入居している会員企業のニーズを把握し、必要に応じて欲しい技術を持つ別の会員企業とつなぎます。
さらに会員限定のスマートフォンアプリがあり、企業と企業のコミュニケーションを促します。
利用している企業、BKジャパンHDのジョン・キムCEOは、
ナチュラルな雰囲気の場所なので、われわれも入居してコラボレーションを進めたい。
SOOTHの吉澤貴幸さんは、
ここは設備だけでなく、リクエストすると返してくれる。
まさにアナログとデジタルの両面で企業同士をつなぐシェアオフィスです。
3月に東京・丸の内に、4月には銀座の大型商業施設「ギンザシックス」にも出店する予定です。
クリス・ヒルCEOは、
日本の伝統的な終身雇用の制度を変えていくことの手伝いができればと思っている。
若い人たちが海外に出ていくのではなく、日本に残って仕事がしたい、そういうことを思うような改革の手伝いをしたい。