ワタミ株式会社
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今から約10年前、月140時間以上の長時間残業や休日に研修やレポートを作成させるなど従業員の労務管理が問題となりブラック企業と大バッシングを受けたワタミ株式会社。
急激な客離れで2013年3月期、全国640店舗、約740億円もあった売り上げが2016年3月期には494店舗、480億円へと急降下。
一時は倒産の危機が!?といわれる状況でした。
そんなワタミ株式会社がいまチョットだけ回復していると聞いて、やって来たのは「坐・和民」の神楽坂店。
店内はお客様でいっぱい。結構流行っていますね。
越智亮太店長は、
最近、ちょっとずつお客様増えていますね。
「言い切りましたね!」
増えています!増えています!
お座敷スペースも盛り上がっています。お客様は、
まさかこれだけ食べて飲んで3,000円は安い!
ってことなんですね。
ミライザカ
でも安くて美味いだけでワタミ株式会社がチョットだけ復活しているわけではありません。
あまり知られていませんがワタミ株式会社が作った新しい居酒屋がいま盛り上がっています。
「ミライザカ」新宿御苑前店の中里一生店長は、
ワタミの新しく出したお店。新業態のミライザカと申します。
ワタミ株式会社の新業態「ミライザカ」。お客様の入りは週末ということもあってほぼ満席状態。
「和民」と何が違うかというと看板メニューを前面に押し出しているところです。
「岩手みちのく清流若どり モモ一本グローブ揚げ」が999円となかなかのお値段ながら、ほとんどのお客様がオーダーする儲かりメニューです。
今までメニューが何でもあるってことは何もないのと変わらないというのが、ワタミの強みであり弱みだった。「看板メニューはこれですよ」「一番うちでおいしいのはこれですよ」、召し上がりやすくする。店を使いやすくなったんじゃないかと。
これまでの広く浅くじゃお客様を呼び戻すことが出来ません。
「これぞ!」という個性を打ち出すことが新生ワタミ株式会社の儲かり戦略。
三代目鳥メロ
神田にあるワタミ株式会社の新しい居酒屋「三代目鳥メロ」では備長炭で焼いた炭火焼鳥が看板メニュー。
備長炭の使用はコストがかかるため大手チェーンでは出来なかったことにあえて挑戦!
「国産炭火焼鳥7本」は999円ですが焼鳥好きのお父さんでさえも、
うまいよこれ!ホントに!
と唸らせる。
「ここってもともと和民だったのご存じですか?」
はい!和民からずっと来てます。
それまであった「和民」が新業態の「ミライザカ」や「三代目鳥メロ」にドンドン変わりつつあります。
清水邦晃社長
居酒屋業界の平均売上とワタミ株式会社の既存店の売上を比べてみると、ここ年々も全国の売り上げ平均を下回っていたワタミ株式会社の売り上げが2016年から一気に上昇。全国平均を上回りました。
ワタミ株式会社にアルバイトで入って29年。2015年に社長に就任した清水邦晃社長は手応えを感じています。
おかげさまで少し業績が回復しつつあります。
みたいですね。
とにかく現場が、世の中から会社に対する見られ方が厳しくなって社員たちも疲弊していったんですが、そんな中でも離れずに残ってくれた仲間がみんな頑張ろう!と奮起してくれて、ひとつひとつお店づくりに前向きに取り組んでくれた。モチベーションがぐっと上がったのがものスゴく大きかったと思います。
研修
清水邦晃社長がいま一番力を入れているのが新入社員や新人アルバイトの研修です。
以前は各お店の店長が自分の裁量で行っていました。
いまは本部からやってきた研修専門の社員がじっくり丁寧に指導します。
この日はたまたま全員、ベトナム人や中国人など外国人の留学生ばかりです。
必ずコップの下から3分の1のところを持ってください。そしたら置くときに指が出てるから優しく置けるね。自分がお客様の時にお待たせしました!ドン!置かれたら「えっ」てなるよね?
うん、なります。なります。
この研修もワタミ株式会社の「ちょっと復活」に役立っています。
ワタミ株式会社の営業管理部の手島鮎美さんは、
確実に去年とか一昨年よりもアルバイトが入って、結構飲食は入れ替わりが激しい業界なんですけど入ってすぐ辞めちゃうって子がだいぶ減ったので、役に立っているかと思います。
この研修システムが出来てから長続きするアルバイトさんの数がぐっと増えました。
そしてこの日は清水邦晃社長とアルバイトの学生の懇親会。何でも皆さん3年以上勤めたワタミ株式会社のアルバイトを辞めて他の会社に就職するそうです。
何で清水邦晃社長が辞めちゃうアルバイトに会うのか?
社員さんの数を増やしてくれたらアルバイトの負担が減るのかなと。
そう、辞めちゃう人間こそ一番正直な意見を言ってくれます。
だから清水邦晃社長自らワタミ株式会社の改善すべき点を聞き出しています。なかなかできることではありませんよね。きっと今後に生きます。
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