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[ガイアの夜明け] ニッポン製「再起」に挑む!(1)

2016年6月1日

ニッポン製「再起」に挑む!

新潟県燕市の蓮池尚文さんのご自宅。

家族揃って家電が大好きだといいます。

最近、時にお気に入りなのがハンディクリーナーです。
ブラシが木の隙間にぴったりとはまって面白いほどゴミが取れるそうです。

吸引力が強いというのが一番。細かいホコリまで十分取れる。

約6,000円で購入した、このハンディクリーナー。
製造しているのはツインバード工業株式会社。

奥様の智子さんのお気に入りの家電は靴の乾燥機です。

サッカークラブに所属している息子さんのためによく使用しています。

120分あれば乾く。スパイクが濡れても翌日に試合がある。今ではサッカーチームの皆さんが、これを1台持っている。

この靴の乾燥機もツインバード工業株式会社の製品です。

キッチンで勉強しているのは長男。
欠かせないというのが小さなライトです。

折り畳めて、どの部屋でも持ち運べます。

これもツインバード工業株式会社の製品です。

大手だと作らないような、かゆいところに手が届くものが多い。

機能的なアイデア家電。
蓮池尚文さんの家ではツインバード工業株式会社の製品が増え続けているそうです。

ツインバード工業株式会社

東京都中央区にあるツインバード工業株式会社の東京本社。

商品開発部の小川利明部長。

通常のトースターより幅を小さく作ってある。縦に食パンを2枚焼ける。表面をミラー仕上げにして使っていない時は中が見えない。

掃除機では

大手ネット通販でクチコミナンバーワンになった商品。価格も5,000円以下。軽くてお年寄りにも好評。

ハンディーアイロンスチーマー。非常に今ヒットしている商品。普通のアイロンですとアイロンを出す必要がありますが、ハンガーにかけたまま使用できます。

どういった理由で、このような商品を開発するのですか?

ホームページに寄せられた声とかアフターサービスに寄せられた声とか、そういうものを具体的に商品化していく。お客様のニーズを摘み取って、すぐに商品化することをコンセプトにしている。

大手の会社では難しい?

小さい会社で小回りを利かせている。

製造は?

主に中国で作っています。つくり始めて20年くらいになる。

中国・深圳市

多くの種類と手頃な価格を実現したのは深圳市にある多くの工場です。

ある工場では様々なメーカーの掃除機を製造しています。

ツインバード工業株式会社の掃除機も作られていました。

ツインバード工業株式会社は約20年前から生産拠点を中国に移行しています。

深圳市を中心に54ヶ所の工場で商品の9割以上を生産しています。

こうした状況の中、ツインバード工業株式会社の中国現地法人の広田光雄さんは大きな悩みを抱えていました。

労務費の高騰。5~6年で2倍くらいになっている。毎年10%以上、最低賃金が上がっている。

深圳市の最低賃金はここ5年で約2倍と大幅に上昇。

さらに近年の円安でコストは急激に上がり続けています。

野水重明社長の決意

新潟県燕市に本社を構えるツインバード工業株式会社。

変革を迫られた野水重明社長はある決意を決めました。

メード・イン・ジャパン。あるいはメード・イン・燕。高付加価値の製品を全身全霊を込めてもいんなで協力しながらつくっていく。

ツインバード工業株式会社は生産の拠点を日本に戻そうというのです。

そして今までになかった、まったく新しい家電に挑戦をしようとしていました。

しかし、そこには思わぬ落とし穴がありました。

ツインバード工業株式会社

ツインバード工業株式会社は1951年創業で、社員は約300人の中堅の家電メーカーです。

入社8年目の商品開発部の船山秀樹さん。

国内回帰第一号となる新商品の開発を託されました。

今までにない扇風機です。今回の一番の特徴は360度首振りができる。

360度回転できる、ありそうでなかった扇風機。

これならリビングやキッチンがワンフロアにある家の中を1台でカバーできます。
今、流行りの住宅スタイルに合わせた扇風機です。

さらにデザインも一般的に羽を回すモーターと首振り用のモーターは1ヶ所に集約されています。

新商品では首振り用のモーターを土台部分に入れることでスリムなデザインを目指します。

新潟ダイカスト株式会社

2月上旬、船山秀樹さんは部品を国内で調達するために地元の工場を訪ねました。

新潟ダイカスト株式会社は主に自動車などの金属部品を製造しています。

こちらの部品の検討をお願いしたい。

依頼したのはアーム状の部品。
特徴的な形です。

製造するためには専用の金型を早急に作ってもらう必要がありました。

金型は発注してからどのくらいかかります?

3,4ヶ月。そのくらいかかります。

これでは発売予定の春には間に合いません。

金型屋の数が減った。人(後継者)が減った。

かつて燕市にいた多くの職人や技術者が激減していたのです。

会社に戻ると同じ部品の製造を打診していた別の工場からメールがありました。

お断りメールが来ました。

依頼した製品を作るには技術的に難しく辞退したいという内容でした。

必要な技術を持った会社が国内では簡単には見つからなくなっていたのです。

私が入社した時は生産を中国に出していた。日本で全く製品をつくっていなかった。いきなり国内回帰しようとしても、そこが壁になる。

ほかの部品でも協力会社が見つからない船山秀樹さん。

上司の小川利明部長に相談します。

ツインバード工業株式会社が国内で製造していた頃から業界をよく知る大先輩です。

プラスチックの部品だね。以前お世話になった江戸川さんに相談してみて。

小川利明部長から可能性のある工場をいくつか教えてもらいます。

江戸川産業株式会社

プラスチックの成形を得意とする江戸川産業株式会社。

ツインバード工業株式会社が中国に生産拠点を移す20年前には主力の下請けとして支えてくれた会社です。

以前の関係を知る小川利明部長も同行します。

ご無沙汰しています。久々に日本でつくる新商品があり担当者を連れてきました。

まずは依頼したい部品の設計図を見てもらいます。

扇風機の支柱となるプラスチック製品です。

国内回帰ということで地場の皆様の協力がないと難しいと思いますのでよろしくお願いします。

江戸川産業株式会社の藤野等専務。

ツインバード工業株式会社の量産品を依頼されるのは十数年ぶりになります。

藤野等専務

ツインバード工業株式会社のある燕三条は昔から洋食器の製造や金属加工が盛んなモノづくりの町です。

ツインバード工業株式会社はメッキ加工から80年代に家電を作り始めて急成長しました。

テレビ・ラジオ付きライトが大ヒット。
こうした商品のプラスチック部品の多くは江戸川産業株式会社が製造していました。

ツインバード工業株式会社が中国に製造拠点を移した90年代後半、江戸川産業株式会社の仕事は一時激減しました。

当時、営業窓口だった藤野等専務には苦い経験です。

それは大変な金額だった。ツインバードに売り上げていた金額は10分の1に減るわけだから。

そのツインバード工業株式会社からの突然の依頼、思いは複雑です。

30年前、ツインバードと同時に会社を成長させてもらった。その過程をよく分かっているので、ぜひ真剣に取り組ませていただきます。

かつて共に成長した企業として協力すると言ってもらえました。

小林研業

船山秀樹さんが地元にこだわる、もうひとつのアイデアがあります。

訪れたのは田んぼの真ん中にポツンとある古い建物。

1962年創業、社員6人の小さな町工場です。

ここで行われているのは燕三条伝統の「磨き」加工です。

金属製品の表面を研磨すると鏡のような仕上がりになります。

その高い技術力はiPodを磨いたことでも有名になり、今や依頼が絶えません。

その職人集団を率いるのが小林一夫社長です。

人が手を出さないものを好んで手を出す。人ができないものは付加価値が高い。

船山秀樹さんは、この磨きの技術を取り入れたいと考えていました。

大きなリンゴのようなフォルムのカバーを作ろうと、その部分をステンレスで作って磨きの技術で表面を仕上げたい。

船山秀樹さんが頼んだのは扇風機の土台となる部分です。

小林一夫社長自ら試しに磨いてみることになりました。

磨き具合を確認しながら丁寧に作業をしていきます。

形そのものはシンプルだけど、やりづらい。湾曲になっている。非常に半端ではないほど苦労します。

カバーは上部の丸みと下部の丸みが微妙に違うため力の加減が難しいそうです。

熟練の職人にとっても新たな挑戦となりました。

最新モデルの組み立て

5月上旬、ツインバード工業株式会社の本社では量産前の最終モデルの組み立てが行われていました。

船山秀樹さん、今回は全ての部品のうち3分の1を中国産、3分の2はなんとか国内で調達しました。

お披露目

5月23日、協力してくれた工場の方々に最終モデルを披露する日です。

そこには完成した扇風機が置かれていました。

ツインバード工業株式会社が新たに作った国産回帰第一号となる扇風機。

プラスチックを使用したベーシックなものと燕三条の磨きの技術を生かしたプレミアムバージョンの2種類。

磨きが難しいといわれた土台は、小林研業がしっかりと仕上げて鏡のようなクオリティーです。

操作方法はタッチパネル式。

土台の上部の外側の線を触ると青く光り風が当たる範囲を選択できます。

プラスチック成形を依頼した江戸川産業株式会社の藤野等専務も見に来てくれました。

我々も参加できて良かった。

江戸川産業株式会社が担当するのはプラスチックモデルの支柱部分。
十数年ぶりのタッグ体制が復活します。

他の地元企業にも協力してもらい、ツインバード工業株式会社は今後、国産の生産比率を増やしていく計画です。

すぐ近くにこういった技術を持っている方々がいて、新しい発見は多かった。これから付き合いを深めて新しい商品に取り組んでいけたらと思う。

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カテゴリー:ビジネス関連
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