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[WBS]トヨタ全工場 3月2日再開!サイバー攻撃の狙いは?[トヨタ自動車株式会社]

2022年3月1日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

取引企業へのサイバー攻撃で国内のすべての工場で稼働停止したトヨタ自動車は3月2日から生産を再開します。今回の攻撃はトヨタ本体を狙ったものだったのか、ウクライナ情勢の緊迫化の影響はあるのか取材しました。

工場 3月2日稼働再開へ!トヨタが狙い?ウクライナ影響!?

松野官房長官。

原因はサイバー攻撃。企業への被害が発生する懸念が強まっている。

今回、サイバー攻撃を受けたのはトヨタ自動車などに部品を供給する小島プレス工業の生産管理サーバーです。

トヨタは部品の発注ができなくなり3月1日は国内全ての工場の稼働を停止しました。

小島プレスはトヨタと共同でシステムの復旧作業にあたり暫定的な体制を整備。

3月2日から生産を再開します。

トヨタを狙ったのか?

今回の攻撃は身代金型のウイルス「ランサムウェア」と見られています。

一般的にランサムウェアの手口は不特定多数にウイルスを撒き、感染した企業のデータを盗んだり、壊したりします。それらを復旧させる代わりに身代金を要求するのです。

セキュリティの専門家は…

立命館大学 情報理工学部の上原哲太郎教授。

もしトヨタ本体の情報を盗むのが目的なら小島プレス工業を経由し、トヨタに侵入し、情報を盗み出してからランサムウェアにょるかく乱をしたと思う。

小島プレス工業から侵入された証拠は見つからなかったのだろう。

攻撃者はいろいろ狙った結果、たまたま今回被害に遭った会社にランサムウェアがひっかかっただけ。

ウクライナ情勢の影響は?

経産省などは3月1日に企業などに対しセキュリティ対策の強化を呼びかけました。背景にはウクライナ情勢の緊迫化でサイバー攻撃のリスクが高まっていることがあります。

ロシアとウクライナの間でサイバー攻撃合戦は起きる。

サイバー攻撃にも誤爆はある。

これが日本のインフラ(セキュリティー対策)の弱いところにたまたまひっかかった。

今後サイバー攻撃は増える?

ランサムウェアの攻撃にはプログラムの主要言語からロシア系のハッカーが関与していることが多いとみられています。

国際社会が行っているロシアへの制裁によって今後、攻撃がさらに増える可能性があるといいます。

ロシア経済が困窮すればするほどロシアで技術を持った人が、われわれは"ダークサイドに落ちる"と言うが、犯罪的な行為に手を染める確率は高くなる。

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