トヨタ自動車株式会社
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愛知県豊田市にある豊田市駅。
午前8時過ぎ、ロータリーに現れたのは燃料電池バス。
トヨタ自動車株式会社が10月21日、国内初の発表をした車の実験車両です。
グループの日野自動車株式会社と共同開発を進め、去年から実証実験を開始。
実際にお客様を乗せて運行し、1日に約100kmを走ります。
燃料電池車
燃料電池車は水素と酸素を化学反応させることで発生した電気を使い、モーターで走行する車です。
バスとしての乗り心地を聞いてみると、
お客様は
振動が少ない、音もない。
運転手は
普通の路線バスや観光バスより水素の圧縮というか、すごいパワー。
水素ステーション
バスが到着したのは水素ステーション。
午前の運行を終えたタイミングで水素を補充します。
1回の補充で走れる距離は200km以上。
走行時には水しか排出されないため、この車1台あたり年間10トンの二酸化炭素の削減につながります。
環境庁
トヨタ自動車株式会社はまず、2017年初めにも東京都交通局が運行する路線バス用に2台を投入。
東京オリンピックが開催される2020年までに都内を中心に100台以上の導入を目指します。
トヨタ自動車株式会社の燃料電池バスの開発プロジェクトを支援したのは国です。
環境庁の自動車環境対策課の瀧口博明課長は
東京で燃料電池バスが公道を走る。多くの人の目に触れ、非常に意義がある。
環境省は加速性能などの実証実験を進めるためトヨタ自動車株式会社に対して昨年度までの3年間で13億7,000万円を補助。
燃料電池バスの導入を本格化し、2020年の目標達成につなげる考えです。
ただ、まだ課題はあります。
課題
環境庁の自動車環境対策課の瀧口博明課長によると
バスの性能としては通常のバスとそれほど変わらないが、コストが高い課題がある。水素供給のインフラが追いついていない。
トヨタ自動車株式会社の燃料電池バスの車両価格は約1億円。通常の路線バスの車両は約2,000万円で5倍にものぼります。
今回は国土交通省が車両価格の2分の1を東京都交通局に補助しました。
燃料電池バスを普及させるためにはコスト軽減など、さらなる技術開発が必要になりそうです。