[WBS] 【THE行列】「重い」食パン

ワールドビジネスサテライト(WBS)

食パン専門店「利」

栃木県日光市、田んぼに囲まれたとある一軒家。こののどかな場所に続々と人が集まってきます。

なかにはタクシーで乗り付ける人の姿もあります。

あっという間に行列ができました。

埼玉から3時半に起きて、5時の電車に乗って。

「どれくらいかけて来た?」

だいたい2時間半。

午前9時ごろ、並んでいたのは約30人。

お客様のお目当ては?

長い行列の先にあるのは壁一面に並ぶ食パンです。

食パン専門店「利(とし)」。

作る食パンは1日160本限定。しかも店を開くのは土曜日だけ。

人気食パンのヒミツ

一番人気のプレミアムは1本(1.5斤)の値段が1,300円。その最大の特徴は?

噛むのに力がいるぐらいモチモチ。

すごく重い。

実際に量ってみると重さはなんと約700グラム。一般的なパンは約500グラムなので4割ほど重い。

作っているのは地明真希さん。

モチモチで重い理由は10年かけてたどり着いた弾力性の高い国産小麦粉を通常の分量より多く使っているから。

さらにパン生地の発酵方法にもヒミツがあります。

発酵温度、寝かせる時間などが一般的な教科書にでているものと大きく違う。

こうしてできたパン。一般的なものと比べると凹みがなくキレイな四角形を保っています。

さらにもう一つ大きな特徴があります。

「ホワイトライン」もしっかりでて適正な焼き上がりだと思う。

ホワイトラインとはパンの角にできる白い線のこと。気温に対し発酵時間や焼く温度などが適正な時のみ現れ、美味しい食パンの証とされています。

発酵の時間を逃さないようにしないと商品にはならない。ずっと緊張しっぱなし。

ときには12時間以上立ち続けて作業をすることもあります。

実は地明さん1人で切り盛りしているのです。

地明真希さん

元々、幼稚園の先生だった地明さん。

店を始めたのは土木会社の職人だった父を突然、事故で失ったことがきっかけでした。

亡くなった時に父の偉大さ、仕事への熱意、職人根性、そいういものが素晴らしいと初めて思った。

自らも職人となった地明さん。

午前3時、開店前はいつも徹夜の作業です。

最近、新たな挑戦を始めていました。店の食パンを使ったサンドイッチです。地元の食材をどっさり、新たな人気商品となっています。

365日、24時間、パンのこと考えている。最後まで勉強だと思うし、お客様にもっと喜んでもらえるようなおいしいものを作りたい。

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