[WBS] 「アニサキス食中毒」が急増!「魚離れ」に築地も危機感!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

もうすぐ夏本番を迎えますが、気温が上がってくると気を付けなければいけないのが食中毒です。

食中毒というとサルモネラ菌などの最近やノロウイルスなどのウイルスが原因となるものがよく知られていますが、最近話題になっているのがアニサキスという寄生虫の一種です。

体調は2~3センチで人ガンでは少し太めの白い糸のように見えるものです。

サバやアジ、イカといった魚介類に寄生しています。

知らない間に食べてしまうこともあり、生きたまま体内に入ると激しい腹痛や吐き気を引き起こすこともあるといいます。

アニサキスが原因の食中毒は増加傾向にあります。専門家によると70度以上で加熱をするか、-20度以下で冷凍すれば感染を予防できるということですが、最近では魚介類を冷凍せずに鮮度を保ったまま輸送する技術が発達したことでアニサキスが死滅しにくくなっている可能性があるといいます。

この状況をほっておくと消費者の魚離れが深刻化しかねないと危機を抱いた築地の卸業者や鮮魚店などがアニサキス対策に乗り出しました。

築地かんぺい会

東京・築地市場。卸業者などで構成するかんぺい会が市場関係者向けの衛生講習会を開きました。

かんぺい会の狩野康弘会長は、

気温も上がり生ものを扱うわれわれには厳しい季節になった。「肉より魚が良い」と消費者に言ってもらえるように頑張りましょう。

講習会ではノロウイルスやアニサキスなど食中毒への注意が呼びかけられました。

なかにはすでに対策を始めているいう業者もあります。

アニサキスの問題も出ているし、私たちは運送会社だが1回配送をしたら洗車をしたり、鮮魚を積んだ所を洗うなどまめにしている。

かんぺい会では1ヶ月前に安全衛生部を設立。消費者の食中毒への関心が高まっていることから改めて築地市場で働く関係者に安全意識の向上を呼びかけます。

衛生に対する意識を持っている業者もいるが、そうした意識を持っていない人もいる。それではこの業界自体がそういう目で見られていく。各企業の全社員が衛生に対して意識を持つことが一番大事。

東信水産株式会社

アニサキスによる食中毒を未然に防ぐ取り組みは町の鮮魚店にも広がっています。

静岡産業社の渡邉琢也社長、

こちらがアニサキスの発見補助器です。

アニサキスの発見を手助けする装置。東信水産は首都圏の31店舗にこの装置を導入しました。

ブラックライトが灯った装置を魚の切り身にかぶせることでアニサキスが付着しているかチェックできるのです。

ブラックライトに照らされて青白く見えるのがアニサキスです。ブラックライトが発する紫外線によってアニサキスのみが浮かび上がるといいます。

またアニサキスが見分けにくい、イカなどの白っぽい身はLEDライトで照らして影をチェックします。

アニサキスによる食中毒被害が広まるにつれ、この装置への注目度が高まっているといいます。

アニサキスを見つけて確実に取れるか不安が残っていたのではないか。スーパー大手や鮮魚専門店などからいろいろと問い合わせを受けるようになった。

全国のスーパーマーケットの5月の売上高を見ると肉などの畜産が前年比1%アップと増えている一方、魚など水産は-3.5%と前年割れの状況です。

アニサキスの食中毒を懸念したお客様が購入を控えた影響もあるのだといいます。

東信水産でも売上高が一時5%減ったものの、アニサキス対策を消費者に説明したことで持ち直してきているということです。

東信水産の織茂信尋社長は、

アニサキスはしっかりと魚の内臓を除去すること、アニサキス発見補助器を通して商品を細かく丁寧に確認していくこと。大きく被害を減らすことができる。

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