[WBS] 「これはひとつの天命」!東芝の新会長はどんな人!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

経営再建中の東芝は2月14日に会見を開き、新たな会長人事を発表しました。

新たに会長に専任されたのは元銀行マンで投資系ファンドの日本法人トップを務める人物です。

異色とも思える会長人事はなぜ決まったのでしょうか?

株式会社東芝

2月14日、急遽会見を開いた東芝の綱川智社長。

4月以降は車谷氏と私が二人三脚で東芝グループの経営にあたる。

東芝は14日の取締役会で車谷暢昭氏を会長として綱川社長が続投する人事を決めました。

合わせて車谷氏は経営責任を持つCEOに、綱川社長は事業執行の責任を持つCOOに就任をします。

車谷氏は三井住友銀行の元副頭取で、現在はイギリス系の投資ファンド「CVCアジア・パシフィック・ジャパン」の共同代表。

東芝が外部出身者を経営トップに据えるのは戦後3回目となります。

車谷氏は、

わが国を代表する財産とも言える企業。この東芝の再建を託される大仕事を拝命するのは、ひとつの天命、男子の本懐。

今後、経営方針を巡り融資を受けている銀行団に加え、筆頭株主となった投資ファンド「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」との対話をしていく必要がある東芝。

専門家は新会長となる車谷氏は、この重要な局面の舵取りに適していると話します。

東芝に詳しい東京理科大学大学院の若林秀樹教授は、

ファンドのこともメインバンクのことも分かっている人が来るのは非常に大きな力。いいカウンターパートになるんじゃないかと思う。

しかし、三井住友銀行出身の車谷氏の就任を後押ししたのは金融機関ではありません。

東芝の社外取締役らが強く支持したといいます。

東芝社外取締役の経済同友会、小林喜光代表幹事は、

一般論として、いい方になっていただいた。非常に期待している。僕もほっとしている。

しかし、なぜ車谷氏が選ばれたのか?

よく知る人物は、

危機対応能力と成長投資の手腕を買われたんだよ。

危機対応能力

バブル崩壊後の1990年代後半、金融危機の真っ只中、当時さくら銀行の行員だった車谷氏は各方面に根回しをして約3,500億円の増資をまとめ上げました。

これにより公的資金注入の道筋がつき、さくら銀行は破綻を免れました。

さらに2011年の東日本大震災のあとには三井住友銀行役員として原発問題の処理にあえぐ東電の再建策をメインバンクとしてまとめ上げました。

こうした手腕が生まれた背景にあるのが、

彼は小山五郎の秘書だったからね。そこで学んだんだろう。政・官・財、とにかく人脈が広いんだよ。それが彼の強さだ。

小山五郎氏、かつて三井銀行のドンとして政界・財界に大きな影響を与えた人物です。

車谷氏はその秘書として帝王学を学び、幅宏い人脈を築いたといわれます。

成長投資

今や生活に密着したコンビニのATMやインターネットバンキングも元々は車谷氏が発案したものです。

彼はバンカーらしいバンカーじゃない。異色のバンカーだ。

その後、有力な頭取候補といわれながら銀行を去った車谷氏。

東芝の厳しい局面を経験し乗り越えることで、組織も従業員もより強くなれる。より強い形で復活ができると感じている。

今、万を持して会長に就任する車谷氏。東芝再建はどこまで可能か?