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[WBS] AIがサービスを変える!不動産の「適正価格」が早分かり!

2016年10月19日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

駐車場シェアリングサービス「toppi!」

三井不動産リアルティ株式会社と決済システムを運営する株式会社エスキュービズムはスマートフォンで駐車場の予約ができるサービスを11月から始めると発表しました。

事前に駐車場の予約を入れることで、空いている駐車場を目的についてから探す手間が省けるというものです。

このサービスで注目されるのが将来、AIを使う点です。

三井不動産リアルティ株式会社の吉田儒央事業促進部長は

駐車場事業で時間貸しをやっていると1日も何度も出入りがあって、ビッグデータ的なものがたまってくる。それをAIを使って最適な価格の提示にいずれつなげていければ。

駐車場が空いている時間帯にAIが判断して価格を安くすると言うサービスです。

時間貸し駐車場

実際に駐車場で案内してもらいます。

株式会社エスキュービズムの新村牧子さんは

表示は今、10分200円になっているが、これが空きが多いと、例えば10分100円で、ここが2分の1に変わる。LEDで表示できるようになる。

時間貸し駐車場は昼間は多く稼動していますが、夕方などの時間帯で落ちてくる稼働率を上げる狙いです。

AIが価格を決めることで消費者にも駐車場オーナーにもメリットが高まるといいます。

ソニー不動産株式会社

[blogcard url="https://sony-fudosan.com/"]

一方、AIを使った画期的なサービスをすでに提供している企業もあります。

ソニー不動産株式会社の青柳政孝執行役員は

不動産の販売情報、過去の成約情報などを勘案して物件の間取り、広さなどを見て、妥当な価格はいくらなのかリアルタイムで表示できる。

ソニー不動産株式会社が開発したのは物件探索サービスです。

これは現在、売りに出されている物件の販売価格と様々なデータを元にAIが推定したその物件の妥当な価格を同時に表示することができるというものです。

販売価格と推定価格がほぼ同じ物件は「青」、割高な物件は「緑」、そしてお得な物件は「オレンジ」と一目で違いが分かります。

適正な価格がいくらかは、腕の良い不動産仲介人が見れば査定できる。ただ、これを幅広く多くの人が見る形で提供することはAIの力なくてはできない。

さらにサービスの利便性を上げるため、近隣の保育園や病院の場所を表示できたり、小中学校の学区なども色分けで分かりやすく表示することができます。

またこのサービスを利用し、新たなビジネスも始めています。

リノベーション

ソニー不動産株式会社のリノベーション&リセール推進部、上出昇室長は

リノベーションすればもう少しパフォーマンスが上がって市場に提供できる。

この物件は推定価格で周囲の物件より割安で販売されていました。

それをソニー不動産株式会社が買い取り、リノベーションをして新たに販売した部屋です。

台所にあった吊戸棚を外して開放感を出したり、部屋の中にあった給湯器を外に出しクローゼットとして十分なスペースを確保しました。

このリノベーションがお客様も好感を呼び、こちらの物件はすでに成約済みだといいます。

この物件の本来持つ適正な価格で販売できた。「ここでは、こういう推定ができますよ」というところがあると一目瞭然で分かるので非常に探索しやすい。

ソニー不動産株式会社はこのサービスを使って価格の透明性を上げ、市場の更なる活性化を狙います。

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