7月にアメリカ・サンディエゴで行われたコミコン。
コミコンとはコミック・コンベンションの略でマンガや映画などアメリカの人気コンテンツのファンが集まる大規模な展示会です。
いまやアメリカでは最大で13万人が参加する一大イベントとなっています。
そのコミコンが12月1日から千葉市の幕張で始まりました。
実はコミコンの日本進出を仕掛けたのはアップルの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏です。
ウォズニアック氏はコンテンツと最新のIT技術を融合することに大きな可能性を感じているようです。
このコミコン、一体どんなイベントなのでしょうか?
東京コミックコンベンション2017
[blogcard url="http://tokyocomiccon.jp/"]
12月1日午前、幕張メッセに約2,000人の行列ができていました。
お客様のお目当ては、12月1日から始まった映画やマンガ、ゲームなどの製作者やファンが集まるイベントです。
3日間で5満員の来場を見込んでいます。
相内優香キャスター、
バックツーザフューチャーのデロリアンです。そしてエイリアンもいます。皆さん、写真を撮ったりコスプレを楽しみながらかなり盛り上がっています。
スター・ウォーズに登場する宇宙船「ミレニアム・ファルコン」。全長6メートルに及び日本での展示は初めてです。
バットマンやスーパーマンなどアメリカのマンガや映画などでお馴染みのヒーローのフィギュアもずらりと並びます。
来場者は、
海外のものが多く集まる機会があまりないので貴重。
映画愛を持っている人がいて触れ合うことが楽しい。
コミコン
コミコンは1970年にアメリカ・サンディエゴで始まったイベント。
ただ東京コミコンは単なるコンテツのイベントではありません。
開催セレモニーの壇上にいたのはアップルの共同創業者、スティーブ・ウォズニアック氏。このイベントの名誉顧問です。
偉大な日米の文化が共有されてうれしい。
ウォズニアック氏の発案で2016年、東京とシリコンバレーでコミコンがスタート。特徴は最新技術とコンテツが融合した商品やサービスにあるといいます。
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
[blogcard url="http://www.disney.co.jp/"]
今回、スター・ウォーズのブースを出しのが初出展のウォルト・ディズニー・ジャパンです。
新作映画の公開を控えたスター・ウォーズでは目玉の商品があります。
STAR WARS JEDI CHALLENGES(スター・ウォーズ・ジェダイチャレンジ)と言ってスマートフォンを使ってAR(拡張現実)体験をするコーナー。
レノボ・ジャパンと開発したAR(拡張現実)の技術を使ったアクションゲームです。
[blogcard url="https://www3.lenovo.com/jp/ja/jedichallenges/"]
相内キャスターがスマートフォンが入ったヘッドセットを頭に装着すると、
敵がかなり強そうです。迫力がありますね、目の前に敵がいてライトセイバーが伸びていて…。夢にまで見た映画の世界が…。
楽しかったです。
ライトセーバー型のコントローラーとヘッドセットなどが付いて2万9,980円です。
すでに海外で人気となっているこの商品、日本でも11月30日に販売を開始しました。
年末商戦に向けて販売を伸ばしていきたいといいます。
開発に協力したレノボ・ジャパンは強力なコンテンツを使うことで技術の普及を狙います。
レノボ・ジャパンの小川亜紀子さんは、
ARという技術だけが存在していても皆さんに広まることはない。気軽に触れてもらえるコンテンツとの融合が非常に重要。
株式会社東京マルイ
[blogcard url="http://www.tokyo-marui.co.jp/index2.html"]
企業とコンテンツのコラボはこちらのブースでも。
カプコンの人気アクションゲーム「バイオハザード」とコラボしたのはエアガンメーカーの東京マルイです。
エアガンを使ってゾンビを倒すアトラクションを出展しています。
東京マルイは2016年に引き続き2回目の出展。
ミリタリー関連のイベントとは違った客層にエアガンをアピールできるといいます。
東京マルイの島村優さんは、
ゲームや映画からすごく入ってくるので、そういった部分では新しい方、女性、いろいろな方が増えているので可能性は大きい。実はエアガンは日本の文化でカラオケや銭湯と同じくくり。メイド・イン・ジャパンで作っている。日本の文化を逆に世界に発信したい。
スティーブ・ウォズニアック氏
コンテンツの祭典と最新技術の融合が進み始めたのは何故なのか?
ウォズニアック氏がWBSの単独取材に応じました。
われわれがIT技術で生み出してきたものの多くはSF、特にヒーローものからインスピレーションをもらった。
「技術の発想はコンテンツからきている」
SFではロボットが人間の手伝いをしてくれる。自動運転技術はまさにSFから飛び出したような技術だ。
コンテンツの製作者と技術開発を担うエンジニアが交流し、刺激し合えばさらなる革新が生み出せるといいます。
技術の世界で我々は「オタク」と呼ばれるがコミコンに行く人も別の「オタク」。どこか通じるものがあり共通点も多い。ヒーローの文化もIT技術の文化も両方、不可能に見えるアイデアを現実のものにしていくこと。