[WBS] 日本ラグビーの課題は?エリート金融マンの挑戦!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップ。

オリンピックなどと並ぶ世界的なスポーツイベントとして大きな経済効果が期待されています。

しかし、ビジネスとしての日本ラグビーには課題があると指摘しているのがラグビー日本代表の前のヘッドコーチでイングランド代表を率いるエディ・ジョーンズ氏です。日本ラグビー界の現状と2年後に向けた課題を取材しました。

サンウルブズ

4月29日、ゴールデンウィークの初日、東京・秩父宮ラグビー場には多くのラグビーファンの姿がありました。

日本対韓国戦。7,000人以上の観衆が見守る中、日本代表が快勝を収めました。

観客席には紅白の横縞模様の日本代表のジャージに混じって真っ赤なジャージ姿のファンたちが。世界最高峰のリーグ、スーパーラグビーに日本から参戦するサンウルブズのジャージです。

この日、若手中心の日本代表の試合に続いてサンウルブズがニュージーランドで行う試合のパブリックビューイングが開かれたのです。

日本ラグビーの底上げのため2016年にゼロから立ち上げられたサンウルブズ。その運営に携わるスタッフたちは異業種からの転職組が大半です。

ジャパンエスアールの野田大地さんもその1人、もともとはゴールドマン・サックスで働く金融マンでした。転職で収入は数分の1に減ったといいます。

それでも高校時代を過ごしたイングランドのようにラグビーを文化として日本に根付かせたいという思いでこの世界に飛び込みました。

スポーツの地位を向上させることができたら素晴らしいことだと思っている。どんな条件でもやりたいと思い仕事を受けた。

一般社団法人ジャパンエスアール

秩父宮ラグビー場にほど近いビル。

1シーズンに70日ほど遠征をこなすチームのスケジュール管理やメディア対応など仕事は多岐に渡ります。

野田さんは収益の管理やファンクラブの運営を担当。日本で開催するホームゲームは年にわずか4試合で、いかに多くのチケットが売れるかが生命線です。

どうやってコストをかけてチケットを売るかということなので、どれくらい投資をして利益を上げるかは、日々、上司と議論している。

サンウルブズを運営するジャパンエスアールの渡瀬裕司CEOも外資系銀行の出身です。ラグビーを日本に根付かせるためにはサンウルブズを強化するだけでなく、チームの運営をビジネスとして独り立ちさせる必要があると話します。

成功させるには普及、強化、ビジネス、この3つのバランスが大事。強くならないと人気が出ない、強くするには金が必要。それぞれのバランスを取りながら考えるのは難しい。

エディー・ジョーンズ監督

一方、ラグビーの母国、イングランド。ここにも日本のラグビー界に改革を促す人物が。ラグビー日本代表の前ヘッドコーチ、現イングランド代表のエディー・ジョーンズ監督です。

日本人の多くがラグビーに興味を持っているのにスポーツとして人気がないことは残念。2015年のワールドカップで良い結果を収めたのは素晴らしいことだが、本当に重要なことはラグビーを広める努力を続けて発展させていくこと。

前回のワールドカップで南アフリカ戦の勝利など日本代表を躍進へと導いたエディー・ジョーンズ氏。しかしラグビーを一層普及させビジネスとして成功を治めるためには人材が不足していたといいます。

ビジョンを持って日本のラグビーを変えてビジネスとして持続可能にする人材が必要。

「日本のラグビー界には改革者が必要?」

その通りだ。Jリーグには川淵チェアマンがいたが日本ラグビー界にも改革者が必要。

エディー・ジョーンズ氏はラグビー人気の盛り上がりを一時のブームに終わらせず、明確なビジョンとビジネス感覚を持ったリーダーの存在が不可欠だと話します。

そのリーダー像は、

ドナルド・トランプかな。心構えができていてビジネスができる人物が必要。

「カルロス・ゴーン氏のような人物?」

彼のような人材ならパーフェクト。本物の情熱とビジョンを持つ人材が変革を起こせる。彼が日産で成し遂げたようにね。

またエディー・ジョーンズ氏も立ち上げに関わったサンウルブズについては、

日本のラグビー界はもっと積極的にサンウルブズを支えるべきだ。サンウルブズを強くするためにもっとできること、やるべきことがあるはず。世界最高峰の舞台で戦えるチームをつくる貴重なチャンスをふいにしている。

東京・秩父宮ラグビー場

サンウルブズのパブリックビューイングが始まりました。ファンたちによるオオカミの遠吠えがスタンドに響きます。

小雨が降り出すあいにくの天候ながら2,000人以上の観客が声援を送りました。

ニュージーランドの強豪チーフスを相手に熱戦を繰り広げるサンウルブズ。

そして、破れはしましたが20-27と「7点差以内の敗戦」で与えられる勝ち点1を獲得。優勝候補を相手に一歩も引かない堂々とした戦いぶりを見せました。

一度でもスタジアムに足を運んでいただいてリピーターになっていただいてサンウルブズを応援して日本代表を応援していただくのが一番美しい絵かなと。チームが勝つことはとてもいいことだが、われわれ職員もそれ以外で努力できるように。

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