[WBS] 火星にロケット・・・100万人移住!?テスラ創業者の壮大な計画!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

荒涼とした大地という表現がぴったりな光景。

NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機が撮影した映像です。

火星の全体像、少し赤く見えるのは地表の岩石が錆びた鉄を多く含んでいるためで、地球からも赤く光る星として見ることができます。

その距離は、地球に最も近づいた時でも約5,500万キロメートル。これは時速1,000キロメートルのジェット機なら、たとえ行けたとしても6年以上かかるという距離です。

この遠く離れた火星に移住しようという壮大な計画が進んでいます。

その実現に向けて、2月7日に一歩前進しました。

スペースX

宇井五郎記者、

ファルコンヘビーの打ち上げが始まりました。大勢の人に見守られながら大きな機体がゆっくり上空に向かっていきます。

かなり離れていますが、それでも大きな音と振動です。

日本時間午前6時前、アメリカのケネディ宇宙センターから打ち上げられたファルコンヘビー。全長は70メートルで現役のロケットでは世界最大の輸送能力を持ちます。

打ち上げたのは宇宙ベンチャーの「スペースX」。

創業したのはイーロン・マスク氏

アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」の創業者でもある起業家です。

とても興奮した。世界最先端で最大のロケットを作る仕事を成し遂げたチームを誇りに思う。

ファルコンヘビーは機体の一部を再利用して打ち上げのコストを抑える計画です。

打ち上げから数分後、エンジン部分が切り離されて地球に戻ってきました。

今回打ち上げられたファルコンヘビーに搭載されたのがテスラの真っ赤なスポーツカー「ロードスター」です。

Starman in Red Roadster

Elon Muskさん(@elonmusk)がシェアした投稿 –

車の先端に付けられたカメラで実際に撮影された映像です。

乗っているのは人間ではなく、開発中の宇宙服を来た人形「スターマン」です。

宇宙空間では何が起こるか分かりません。

運転席には「Don’t PANIC!(落ち着いて!)」という表示も。

ロケットが向かうのは火星の軌道。

今回の打ち上げは火星移住計画の第一歩です。

火星に迫るためのテストとも言えます。

火星移住計画

イーロン・マスクCEOは、

あなたが行きたいところに自由に行けるようになる。

2016年に開催された国際宇宙会議で火星へのプロジェクロトを高らかに宣言しました。

スペースXは火星への移住実現に向けて100人を乗せられる次世代ロケットの開発も進めています。

スペースXは2024年には火星に向けた有人飛行を実現し、将来的には100万人規模を火星に送ろうと考えているようです。

火星

地球から5万5,000キロメートル離れた火星はどんなところなのでしょうか?

その様子はSF映画の舞台としても描かれています。

火星に一人残された主人公、生き延びるため火星の土を使ってジャガイモを栽培しますが水を作る際に爆発を起こしたり、地質の改良に苦労したりします。

しかし、実際の火星の過酷さは映画以上だと専門家は指摘します。

千葉工業大学の惑星探査研究センター、大野宗祐上席研究員は、

一番重要なのは大気圧が非常に低いこと。空気が薄い。大気圧は地球の100分の1。

大気圧が低い火星では地球上の生物は深刻な影響を受けるといいます。

鶏を火星の環境に置くと気圧が低いので、細胞が壊れて、場合によって破裂し短時間で死んでしまう。

また気温がマイナス120度ほどまで低下することも。

大気のほとんどを二酸化炭素が占めているためドライアイスの雪が舞うことがあるといいます。

極めて過酷な環境です。

それなのに何故、火星が移住先に選ばれたのでしょうか?

地球に距離が近い。環境も過酷だが地球に近い。

競争の激化

また今回、スペースXがファルコンヘビーを打ち上げたのはある狙いがあるとみる専門家もいます。

野村総合研究所の上級コンサルタント、佐藤将史氏は、

自分たちがリードしていく、ビジネスとしてだけではなく、社会的、政治的なものも含めて。

実はスペースX以外にも火星移住を目指す企業があります。

イーロン・マスクCEOより先に火星に降り立つ。

そう、公言したのはアメリカの大手航空機製造会社、ボーイングのトップ。

ライバルのボーイングはNASAとともにロケットを開発中で2019年には火星に向けた飛行試験を行うとしています。

対するスペースXのイーロン氏も、Twitterで反論。

Do it(やってみろ)

Game on!(勝負だ)

盛り上がる宇宙開発にトランプ大統領も、

月面に星条旗を立てて足跡を残すだけではなく、火星に向けての基礎を築く。

さらにアラブ首長国連邦も国家プロジェクトとして火星に都市を築く計画を発表していて、国をあげての競争となっています。

遠い未来の話にも思える火星移住計画が盛り上がる背景には、ITなど技術の飛躍的な進歩も大きく関わっていると専門家は言います。

火星にいろいろな人が住んだり、工場ができたりしていくと、その間をつなぐ通信が必要になるので、インフラをどう整えるかが重要となる。

ITの技術の進展、技術革新がかなり高いレベルで進んで民間企業でもハイレベルな技術を使えるようになったのが大きい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする