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[WBS] 【ロングセラー研究所】ウォークマン

2016年12月14日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ソニー株式会社

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1979年、横浜発祥のファッション「ハマトラ」が若い女性の間で流行したこの年、後のロングセラー商品が誕生します。

それがソニー株式会社の看板商品「ウォークマン」です。

実は今、ウォークマンが再び注目を集めています。その価格は約30万円。

誕生から37年、世界で累計4億台以上を出荷。音楽の歴史を変えてきたウォークマンのロングセラーの極意とは?

ウォークマンの誕生

今から70年前の1946年、井深大氏と盛田昭夫氏がソニー株式会社の前身、東京通信工業株式会社を創業。

1950年には日本初となるテープレコーダーを発売。録音するという文化を普及させました。

だが、自らが作った録音文化をあっさりと覆すきっかけを作ったのは、創業者の一人、井深大氏でした。

ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社の企画マーケティング部門、澤村宣亮部門長は、

創業者の井深が長い海外出張の移動中に、音楽を聞きたいということで初代ウォークマンが短時間で出来た。

井深大氏は、

気軽に音楽を楽しみたい。

井深大氏の提案で動いたのは盛田昭夫氏でした。

これは若者にうける。

数ヶ月後の夏休み前の発売を目指し、既存の小型録音機の型をそのまま利用して開発が進められました。

こうして誕生したのが世界初のポータブルカセットプレーヤー「ウォークマン」。1979年7月1日のことでした。

音楽を家の中で聴くライフスタイルから、ウォークマンという名前通り、歩きながら聴く、外で聴くという風に、音楽を聴く時間をどんどん増やした。

サルがウォークマンで音楽を聴きながらうっとりとした表情を見せるCMは人々に音楽の進化を印象付けました。

ウォークマンの進化

やがてテープの時代からCD、MDと移り変わり、2000年代に最大の危機が訪れます。

それがライバルであるアップル「iPod」の登場です。

さらにスマートフォンで音楽を聴く人が増え、携帯オーディオ市場は縮小傾向になりました。

しかし、いま再びウォークマンに注目が集まっているといいます。

その理由を、ビックロ・ビックカメラ新宿東口店オーディオコーナー、伊藤雅史さんは、

携帯音楽で満足できないお客様が、より良い音で聞いてもらえるのが「ハイレゾ」。はじめるきっかけとなるのがウォークマン。

CDの約6.5倍の情報量をもつ超高音質のハイレゾ音源。

ソニー株式会社は3年前、ハイレゾ対応のウォークマンを発売。2016年は約30万円の超高級モデルも発表しました。

ロックを聞くのでベースの音が違う。

音の立体感がすごい。

いま右肩上がりのハイレゾオーディオ市場の中でも携帯プレーヤーは去年に比べ1.3倍の売上です。

ソニー株式会社では約30万円の最高モデルを皮切りに同じ技術を用いた2万円台の商品を発売。

ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社のハイレゾウォークマンプロジェクトリーダーは、佐藤朝明さんは、

コスト度外視で作るモデルと、その中から生まれた技術で普通のウォークマンに、どれだけ展開できるかが音響設計のエンジニアとしてのミッション。

時代の一歩先を行き、世界中で長く愛される商品を作るための極意を創業者の一人、盛田昭夫氏はこう語っていました。

「ソニーはユニークである」という自信が力になっている。

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