[ガイアの夜明け] 再び、巨大「規制」に挑む!(1)

再び、巨大「規制」に挑む!

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ショウタニ武庫之荘店

2月下旬の兵庫県尼崎市。このマチで評判のケーキ店「ケーキハウス ショウタニ武庫之荘店」。

日曜日の午後、店を訪ねると大勢のお客様で賑わっています。

一番人気はシュークリーム。値段は一つ130円。皮はサクサク、中にはカスタードクリームがたっぷり。

安いのにとてもおいしい。

いろんな種類のケーキも。目移りしそうです。

定番のイチゴのショートケーキは335円。ほとんどが300円台と手頃な値段です。

地元の人たちに愛されるこの店の社長、庄谷卓繭さん(56歳)。創業以来続けてきたことがあります。

北海道の牛乳、北海道のバター、北海道の生クリーム、ここにものすごくこだわっている。

原料は国産にこだわってきました。

これがうちで使っている国産バター。

そのために今、深刻な問題があります。

2年前の夏から「足りない」といわれて、特にいいバターが使えないことが一番悩みの種になっている。

国産バターが十分に調達できなくなっているといいます。

それを補うのが、

これはフランス産。

国産の代わりに輸入バターを使っていました。しかし、ここにも問題がありました。

いい輸入バターは高い。ちょっと手が出ない価格になってしまっている。

庄谷さんが使いたいフランス産は現地なら1キロ約600円、それが日本に輸入されると2,000円以上に跳ね上がります。

なぜ、そんなに高くなるのか?

実はそこに知られざる組織の存在がありました。

農畜産業振興機構

東京・港区。あるビルに入っているのが農畜産業振興機構、通称エーリック。農林水産省が所管する組織です。

海外のバターを独占的に取り扱うことが認められています。

エーリックはまず入札によって輸入業者から最も安い価格で海外のバターを買い取ります。それを再び入札にかけ、今度は最も高い価格で販売業者に売り渡します。

もともと安い輸入バターの価格を引き上げることで国産バターの値崩れを防ぐのが目的だといいます。

しかし、取材を進めると入札に参加した業者から意外な話が、

国は焦らせて何回も入札をやっているが、国内にはむちゃくちゃものがある。

なんと輸入バターは売れ残って余っているというのです。

実情と比べて要らないのに国がバンバン入札している。農畜産業振興機構はその実情を知っている。無駄ですよね。

「高いバター」背景に何が・・・輸入を独占、知られざる「組織」

エーリックが輸入したバターを保管する倉庫。

2016年度は1万7,000トンのバターを輸入しましたが、菓子店など本当に欲しいところに行き渡っていないのか?

エーリックが定期的に開くバターの情報交換会。2年前、エーリックが輸入バターの入札で得た利益は82億円に上ります。

トップの理事長は宮坂亘さん。エーリックを所管する農林水産省出身です。

役員10人のうち5人が農林水産省のOBや出向者で占められています。典型的な天下り先という指摘もあります。

番組ではエーリックにカメラでの取材を何度も申し込みましたが返ってきたのは1枚の文書。正確を期すためカメラインタビューによる取材を断るものでした。

そこで山本有ニ農林水産大臣にバターの現状について聞くと、

バターの価格や量、今後の不安について解消されている。

価格も量も問題ないとする国側。

しかし、庶民の生活には異変が起きています。

この春を含め家庭用のバターは値上がりを続けています。

200gのバター、小売価格は約430円。10年間で4割近く上昇しています。

バター不足や値上がりに打つ手はないのでしょうか?

バター不足の解消に挑む一人の男、

バターを作りたい、うちがやらなかったらどこがする。

そこに立ちはだかる厚い壁の正体とは?

一方、巨大組織と戦う若き酪農家、

出荷しないんです。僕は農協に。

誰かがやらなかったら、これで改革は終わってしまう。

「ニッポン転換のとき」第3弾、規制に挑み自由な取引を目指す開拓者たちの戦いを追いました。

巨大「規制」に挑む!〜明かされる「バター不足」の闇〜

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