ATMでの手数料収入を事業の柱にしている株式会社セブン銀行とインターネットバンキングの株式会社じぶん銀行は3月23日、スマートフォンだけで現金を入金したり引き出したりできる新たなサービスを始めると発表しました。
株式会社セブン銀行
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3月23日、都内で開かれた発表会。その名も「スマホATM」。
株式会社セブン銀行と株式会社じぶん銀行が共同開発しました。
スマートフォンを使ってATMから現金の入出金ができるサービスです。
株式会社セブン銀行の二子石謙輔社長は、
いよいよATMもスマホの時代。スマートフォンを事業の中心に据えて、これから金融サービス事業を展開しようと。
スマホATMは株式会社じぶん銀行で講座を開き、アプリをダウンロードすることで利用できます。
スマホATM
相内優香キャスターが実際にATMを操作します。
早速、スマホで現金を引き出します。
ATMに表示された「スマートフォン出金・入金」を押して、スマートフォンで金額を入力します。
金額を入力したらATMに表示されたQRコードを読み取ります。続いて企業番号を入力します。
そして最後に暗証番号を入力します。
スマートフォンを紛失しても他の人には使えない仕組みです。
カードがいらないので手順が手軽になった印象です。
口説き文句
日銀のマイナス金利政策で逆風が吹く銀行業界。
収益の9割を手数料収入に頼る株式会社セブン銀行はATMを持たないネット銀行の顧客を取り込みたい考えです。
株式会社セブン銀行の二子石謙輔社長は、
ビジネスモデルとしては安定していると言われるが、ものすごく危機感を持っている。
一方、株式会社じぶん銀行は24時間使えるATMを全国に2万3,000台持つ株式会社セブン銀行に共同事業の提案を4年間続けてきました。
「最後は何と言って口説き落とした?」
株式会社じぶん銀行の鶴我明憲社長は、
「最先端を行きましょうよ」と。「日本で最初のことを一緒にやりましょう」というのが最後の口説き文句。
キャッシュアウト
こうした現金の引き出しが便利になるサービスはさらに進んでいます。早ければ4月からスーパーのレジカウンターがATMのようになります。
デビットカードを使用してスーパーのレジで現金を引き出せるという「キャッシュアウト」というサービスです。
具体的にもう少し説明すると支払いと同時に口座から現金が引き下ろしされるデビットカードが必要。今持っているデビットカードが契約次第でそのまま使えます。
「引き出し金の上限や手数料は?」
銀行がスーパーに金融業務を委託することになるので引き出せる金額の上限や手数料はATMのように銀行が決めることができます。
ただ、あくまで4月からキャッシュアウトができる法整備がこれからされるということで現在、銀行はその仕組みをどうするのか検討している段階です。