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[ガイアの夜明け] 新時代の「ニッポン観光」始まる!(1)

2016年8月18日

新時代の「ニッポン観光」始まる!

株式会社せとうちSEAPLANES

瀬戸内海に面した広島・尾道市、境ガ浜。

2016年1月4日、多くの報道陣が詰めかけ何かを待ち構えていました。

そこに現れたのたは水上飛行機。

海にも陸にも降りられる水陸両用です。

約50年ぶりに日本で水上飛行機の運行が始まろうとしていました。

仕掛け人は松本武徳さん(72歳)。

湖からも離着水できるし、水陸両用という点で陸上の空港も利用できる。できるだけ多くの拠点を広げて日本の観光の役に立ちたい。

運行するのは「株式会社せとうちSEAPLANES」。社員は70人です。

遊覧飛行やチャーター便を日本各地に飛ばし、観光の起爆剤にしようとしています。

開業予定は5月。

新たな交通手段になると国も期待していました。

株式会社せとうちSEAPLANES、航空運送事業及び航空機使用事業を許可する。

半世紀ぶりに日本の空を飛ぶ水上飛行機。

人々の観光スタイルを変える、新たな挑戦が動き出します。

松本武徳さん

広島県・境ガ浜。

水上飛行機を使った観光プロジェクトが進んでいました。

その中心が株式会社せとうちシープレーンズの松本武徳さん。

東京大学航空学科を卒業し運輸省航空局に配属。その後、関西国際空港の初代空港長や日本航空株式会社(JAL)の専務などを歴任した空のエキスパートです。

小学校の低学年の頃から飛行機が大好きで、飛行機の本を読んで自分で勉強した。

2年前に瀬戸内での水上機事業が立ち上がった際に、松本武徳さんはリーダーとして招かれました。

松本武徳さん、これまでの人脈を使いスタッフを集めました。

例えばパイロット。

僕はANAです。44年飛んでいました。

元海上保安庁の巡視船の船長。水上機のため海のプロも欠かせません。

松江市

1月下旬、境ガ浜。

この日やってきたのは島根・松江市の市議たちです。

松本武徳さん、水上機を飛ばす拠点を増やそうと全国の自治体に声を掛けていました。

いい匂いがするね。

初めて見る水上機に興味を持ったようです。

騒音はどうですか?周辺が・・・

普通の小型機よりも全然小さい。

気になっているのは騒音による周辺住民からの苦情です。

問題ないね、ヘリの方がやかましい。

ヘリに比べてはるかに静か。

手応えは上々。

松江市の思惑

日本海側に位置する島根県松江市。

市議たちの視察から1週間後、松本武徳さんがやって来ました。

向かったのは松江市役所。

具体的に話を進めたいと声が掛かったのです。

松江市政策部部長の星野芳伸さんは

このプロジェクトを我々も真剣に取り組んでいきたい。正直、苦戦している観光客を誘致すること自体。松江を中心にしていろいろなルートが作れると思う。

水上機に期待を掛ける松江市。

そこにはワケがありました。

島根と鳥取は外国人観光客でいうと、日本のビリとビリから2番目。場所的なこともあるし、外国の人にとって魅力が少ない。とにかく人の流れをこちらに持ってくるのが狙い。

島根県は外国人の宿泊者が年間約4万2,000人と全国で最下位。観光客を呼び込もうとしていました。

パイロット訓練

2月、広島・境ガ浜。

株式会社せとうちシープレーンズではパイロットの訓練が始まっていました。

訓練を受けるのは竹内誠さん(68歳)。

竹内誠さんは全日本空輸株式会社に43年間勤務、定年を機にこの事業に参加しました。

ジャンボジェットの機長も務めたベテランパイロットです。

水上機は初めてです。

その操縦を教えてくれるのはアメリカからやって来た水上機のパイロット教官、ジョン・ゴーウェイさんです。

海の上を走る時は周りをよく見なければいけない。特に曲がるときは左右に注意が必要だ。覚えておいてくれ。

水上機で一番難しいのが着水です。

空港の滑走路と違い、水面の状況は常に変化します。

潮の流れや船の位置など慎重に確認しなければいけません。

ポイントを決めたらいよいよ着水です。

こうした訓練を何度も重ね、安全性を高めていきます。

ジャンボジェットを操縦していたベテランでも緊張します。

海面に降りるのは難しいんだ。風や波の状況を自分で判断しなくてはいけない。だから何度も何度も訓練する必要があるんだよ。

着水テスト

4月初旬、島根県と鳥取県にまたがる中海。

この日、中海の岸辺に地元の人達が集まっていました。

視線の先にあったのは瀬戸内から飛んできた水上飛行機です。

そこに松本武徳さんの姿もありました。

実は松江市と話が進み、まずはこおの中海で着水テストを行うことになりました。

境ガ浜以外に降りるのは、これが初めてです。

間近で見た感想は?

海に着水するのは初めて見た。すごくかっこよかった。

経済効果があるでしょうね、各地から来られると。

観光客を増やしたい松江市、水上機への期待が高まります。

KENMORE AIR

アメリカ西海岸の街、シアトル。

そこに松本武徳さんの姿がありました。

訪ねたのは「KENMORE AIR」。

アメリカ最大の水上機運航会社です。

松本武徳さん、日本での水上機事業が拡大することを見据え、この会社にある相談をしに来ました。

株式会社せとうちシープレーンズのパイロットは現在4人。

松本武徳さん、その数を増やしたいと考えていました。

新しいパイロットの訓練をお願いしたい。

パイロットは何人ですか?

10人以上かな。

「KENMORE AIR」でパイロットの訓練をして欲しいと頼みました。

何時間くらいの訓練を考えていますか?パイロット1人当たり。

30時間くらいです。

想定していた訓練時間を伝えると相手の顔が急に曇りました。

ほとんどが航空会社のパイロットで小型飛行機の操縦経験がないですね。経験がない状態から客を乗せて安全に飛ばせるようになるには朝から晩まで訓練しなくてはいけない。少なくとも月に40~50時間は飛ぶ必要があるね。

訓練計画を全体的に見直すことになりました。

会議を終えた松本武徳さん、水上機に乗り込みます。

日本に戻る前に、ある場所を見たかったからです。

サンフアンアイランド

ここがサンフアンアイランド?

夏の観光シーズンには特に人気の場所さ。

700を超える島々が点在するサンフアンアイランド

瀬戸内海に似ている。

マリンスポーツが盛んな全米屈指のリゾート地です。

主な交通手段は船と水上機です。

水上機のお客様は

サンフアン島に来る時はいつも使っているわ。

水上機は緊急事態でも来てくれるのがいいわ。とても便利で助かるのよ。

この日、シアトルの自宅に持病の薬を忘れてきた女性、水上機のパイロットに連絡を取り薬を届けてもらいました。

そんな様子を見ていた松本武徳さんは、

素晴らしいですね、溶け込んでいる感じ。こういうふうになればうれしい。

水上機が日常風景になっています。

バンクーバー

続いて松本武徳さんが向かったのはカナダ西部の大都市バンクーバーです。

ここでは水上機が意外な使われ方をしていました。

乗り場にやってくるのは先程までとは打って変わってスーツ姿のビジネス客です。

通勤での利用客が多いんですか?

夏には観光客も増えるけど、1年を通して毎日の通勤や出張で使う人が多いわね。

地方の町からバンクーバーへ通勤で利用する人が多いそうです。

仕事が忙しいから移動に時間をとられたくないの。さっと現地に着けるのがいいわ。

場所やニーズに応じて様々な使い方ができる水上飛行機。

松本武徳さん、大きな可能性を感じていました。

ところが開業まで1ヶ月に迫った4月。

予期せぬトラブルが発生しました。

緊急会議

4月19日、東京・千代田区。

約50年ぶりに日本で水上機の運航を始めようとしている株式会社せとうちシープレーンズ。

この日、緊急会議が行われていました。

5月下旬にせとうちシープレーンズの開業を予定していたが、機材のトラブルがあったので延ばさざるを得なくなった。トラブルの原因は脚を上げるための油圧ポンプ。油圧ポンプが故障したのでパイロット訓練が進んでいない。5月の開業を断念せざる得なくなった。

トラブルが起きたのは陸に降りるための車輪。

それを出し入れする油圧ポンプが故障してしまったのです。

水上機はアメリカ製、アメリカから新しい部品を取り寄せるのに20日かかります。

その間、パイロットの訓練ができず5月の開業は延期になりました。

半世紀ぶりの水上機、いきなりピンチです。

8月10日、広島・尾道市、境ガ浜

機材のトラブルを乗り越え、パイロット訓練を再開した株式会社せとうちシープレーンズ。

3ヶ月遅れでなんとか開業の日を迎えました。

せとうちシープレーンズ、オープンです。

予約を入れていたお客様が次々に入っていきます。

地元に住む、おばあちゃんと孫。

50分間の遊覧コースです。(大人2万4,000円、小児1万6,800円)

海からの出発。

眼下には瀬戸内の島々が広がります。

初めて飛行機に乗った。楽しい。

初めての飛行機が水上機となりました。景色を目に焼き付けます。

いつも陸から見ている景色が上から見ると違いますね。

約50年ぶりに復活した水上飛行機。

日本の観光を変える挑戦はこれからです。

この事業をきっかけに、起爆剤となって日本の観光がさらに進む、盛んになりうことを期待している。

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カテゴリー:ビジネス関連
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