[WBS] 誰でもプロ農家に!?ベンチャーが挑む農業改革!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日本の農業の就業人口は減少が止まっていません。7年前には約260万人いましたがどんどん減っていって2016年はついに200万人を割り込みました。

2017年は約180万人にまで減ると見られています。

農業は技術の習得に時間がかかるなど新規参入のハードルが高いといわれていますが、そうした中、どんな人でもすぐに「プロの農家になれますよ!」という新しい農業に取り組むベンチャー企業があります。

一体どんなものなのか?

seak株式会社

神奈川県藤沢市、荒れた道を進んでいくと元は耕作放棄地だったという約3,600平米の農地が現れました。

ここは農業ベンチャー「seak」の農場。これまでとは全く違う農業をやっています。

栗田紘CEO、

すべてミニトマトを栽培している。600平米のビニールハウスで約1,000本の苗を植えている。

美味しそうに実ったミニトマト。ハウスや作物ごとに責任者がいるといいます。このトマトの担当は、

大学4年の内定者のアルバイトがここの管理を責任を持ってやっている。

なんと、このハウス全体を管理しているのはアルバイト。

一方、収穫を終えたばかりのハウス、次の作物の準備に取り掛かっているのは去年、大学を卒業して入社した三木薫さん、この1年はキュウリを担当しました。

農業1年目、三木さんのキュウリ販売量は600平米で4,430kg、神奈川県が設定する農家の目標4,320kgを上回りました。

今回の作付で目標を達成できたので手応えを感じている。1年前は素人だったのに、ここまでできるようになったと感慨深い。

だれでもできる農業

このベンチャー企業seakのコンセプトは「だれでもできる農業」。社員16人のほとんどが農業の初心者。

この会社を作った栗田さんも元は初心者。かつては大手広告代理店に勤務していました。

農業をやったことがない分、常識にとらわれない。農業をやったことない人がいかにスピーディーに成功して農業で羽ばたいているけるかがコアなコンセプト。

藤沢市で農園を立ち上げてわずか2年、作付面積は約1.2ヘクタールに広がりました。

なぜ初心者でも農業ができるのか?

もちろん秘密があります。例えば袋の中に入っているのは

中身は土、貝の化石やココナッツの殻など、配合は独自のもの。

肥料成分などをバランス良く配合した土に厳選した品種の苗をそのまま植えるだけ。これでどんな土地でも土壌に関係なく野菜の栽培が可能です。

肥料もオリジナル。野菜が光合成しやすくなるという液体酵素です。

それだけではありません、こんな仕組みも、

1つの袋にペグ(杭)が2つ刺さっている。自動的に水と肥料が混合された溶液が出てくる仕組み。

ビニールハウスにはセンサーを設置していつでもどこでもスマートフォンから情報を確認できます。

もちろん農業のプロもいます。畑を見回るのは最高開発責任者でパキスタン人のバクティヨルさん。元々は農業の学者でしたがseakの農業モデルに興味を持って参加しました。

この日は元警察官の常間地魁さんとピーマンのチェック。常間地さん、さっそくバクティヨルさんに質問をします。

リン酸とかの肥料が足りない?

足りない場合、サインは必ず古い葉に出る。

こうして初心者でも安心して栽培に取り組むことができます。

バクティヨルさんは、

私たちはITと農業を融合して新しい栽培方法をつくっている。若い人たちにとって魅力的でわくわくするような農業にしたい。

ゆる野菜

収穫が終わるとさっそく出荷の準備に取り掛かります。

一部を地元の業者に出荷しスーパーなどで販売をしています。

しかし、ある1台を追ってみると藤沢から車で1時間半、向かったのは東京・二子玉川。運ばれた場所は高級スーパーの明治屋です。

採れたばかりの夏野菜のズッキーニが並べられました、価格は1本159円。普通のものより20円ほど高いですが売れ行きは好調だといいます。

実はブランド名もあります。その名も「ゆる野菜」。作り手にも野菜にも負荷がかかっていないことから名付けられました。

味が濃くて美味しいと評判です。

現在はキュウリやトマトがメインですが今後はさらに品質を上げ徐々に種類を増やしていくことにしています。

いま栗田さんはこのビジネスモデルを藤沢から全国に広げようとしています。

新しく農業を始める人がいきなり栽培してうまくいくというのが前提。たくさんの人に参加してもらえるような仕組みをつくっていく。

その仕組みとは参加者が初期費用を支払うとseakが耕作放棄地などの農地を手配して土や苗などを用意します。参加者はそこで野菜を育てて「ゆる野菜」として高級スーパーなどで販売。利益の一部をseakに支払うという仕組みです。

仕事として憧れる人が増えるような農業のモデルというか広く言うと「産業」をつくっていきたい。

衰退する一方の日本の農業、ベンチャーの挑戦はそれを変える流れとなるのでしょうか?

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