国内市場の縮小で日本食の海外展開が叫ばれる中、注目を集めているのが日本酒です。
ただ、ビールなど違い日本独自のお酒ということで海外での認知度がなかなか上がらないのが実情です。
この状況を打破しようというある試みを取材しました。
サロン・ド・サケ
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フランス・パリ。今週、中心部にあるイベント会場に行列ができていました。
中では、
だから酒は好きなんだ。
スパークリングの酒は美味しい。とても驚いた。
人々をほろ酔いにさせているのは日本酒です。
ヨーロッパ最大の日本酒の試飲会「サロン・ド・サケ」と呼ばれるイベントで酒造メーカーなど約60社が出展しました。
大七酒造の西谷優美子さんは、
これは日本で開催された沖縄サミットや洞爺湖サミットで各国の首脳や夫人に召し上がっていただいた。
1本1万円を超える高級酒から手頃な価格の銘柄まで幅広く味わえる一方、豊島晋作キャスターは、
本来は日本酒をフランス人にアピールする場ですが、会場には日本人の姿が多く見受けられます。
目立つのはフランス在住の日本人。
「日本人が多い?」
出展業者は、
私もそう思う。
日本酒が海外で活躍するイメージには全然追いついていないのが実態。
人気は出てきたといはいえヨーロッパでの日本酒の認知度はまだまだ低い。
KURA MASTER
[blogcard url="http://kuramaster.com/"]
この状況を変えようと思ったのがパリで日本酒の販売を手がけるKURA MASTERの宮川圭一郎代表。
ボルドーやブルゴーニュのトップのソムリエたちを集めた。
こちらはフランスのソムリエの日本酒をランク付けしてもらうコンテスト。550銘柄の日本酒を味と香りと色で評価し最優秀賞などを決めます。
宮川さんの狙いはソムリエを通じ、パリのレストランやホテルに販路を広げる。
ソムリエは、
際立つ味で作り手の技を感じる。喜びの瞬間を共有したくなる。
宇宙全体の広がりを見つけたようだ。そこはワインに似ている。
ソムリエらしい表現が飛び出す一方、
日本酒は日本の料理だけでなくフランス料理にも合うと思う。
宮川さん、手応えを感じました。
フランス料理のさまざまな野菜のスープなどワインが苦手な部分を日本酒は補える。
今回、最優秀賞に選ばれたのは佐賀県の天山酒造が製造した「七田 純米吟醸 雄町50」。豊かな香りとフランス料理との相性の良さが評価されました。
受賞を受けて早速、入荷を決めたレストランもあります。
レストランのお客様は、
専門家ではないが、この日本酒は素晴らしい。料理との相性もいいと思う。
今回、ソムリエが評価した日本酒の一部はパリのレストランや高級ホテルでの採用が決定。小さな一歩です。
宮川さんは、
日本酒のマーケットは必ず大きく広がっていく。