皆さんの会社は健康経営に積極的でしょうか?
この健康経営というのは従業員が健康であれば高い集中力を保って仕事に取り組めることから生産性が向上し、さらに医療費の企業負担も少なくできるので利益率が上がります。
こうしたプラスのサイクルになるというのが健康経営です。
この健康経営に力を入れる企業が増えている今、健康のブランド力を持つ指南役にビジネスチャンスが広がっています。
RIZAP株式会社
[blogcard url="https://www.rizap.jp/"]
手を前に出していきましょう。
女性の掛け声に合わせて体を動かす人たち。腰を落とし下半身を鍛えるスクワットをしています。
動きは地味ですが苦しそうな表情を見せる人も。
9月14日に開催されたのはフィットネスジムなどを手掛けるライザップの企業向けサービスの体験会。
参加者は企業の総務や人事の担当者です。
ライザップの迎網治取締役は、
パーソナルトレーニングを通して痩せるサービスを提供してきた。
健康経営、働き方改革の中で1対複数でも結果を出すプログラムを作って企業に提供している。
狙いはいま企業にとって関心の高い健康経営。
これまで個人向けのトレーニングで業績を伸ばしてきたライザップですが、さらなる拡大を狙い企業向けに力を入れているのです。
興味はすごくある。
社員が元気でいられないと、それなりのパフォーマンスを出せないので。
帰属意識は上がると思う。
会社が従業員のためにこれだけやってくれているというのが分かると思うので。
ライザップの知名度はこういったビジネスのなかで高い。
従業員の飛びつきはいいかもしれない。
新日鉄住金株式会社
[blogcard url="http://www.nssmc.com/index.html"]
ライザップの健康プログラムを取り入れるという企業を訪ねました。
新日鉄住金の鹿島製鐵所。
午後5時過ぎ、仕事を終えた従業員が次々に集まってきました。
健康プログラムの参加者たちです。
去年から20キロ増えた。
とんでもない勢いで体重が増加している。
太りすぎているなど全員が健康指導の対象者です。
伊藤竜哉トレーナー、
生活習慣を3ヵ月プログラムで改善。
終わる頃には生活習慣が整ったと自信を持って言えるように取り組んでいく。
参加者は運動、食事、生活習慣の見直しなどライザップのプログラムを実践していきます。
今回のプログラムは20名限定でしたが70人以上の応募がありました。
ライザップという名前が大きい。
いくらか自分の持ち出しはあるが会社がやってくれるならありがたい。
今回の参加費は1人5万円、そのうち3万円を会社が負担します。
鹿島製鉄所安全環境防災部の田中完さん、
健康に気を使っている人を大事にするという思いが伝わればリクルートにも関係するし会社の魅力にもなる。
健康経営なので投資効果を見ながら参加しやすいようなことを考えていく。
ライザップはこうした出張型のプログラムを30社と契約。
さらに自治体へのプログラム提供にも力を入れています。
長野県伊那市で1月から平均年齢およそ65歳の39人に実施。
事前の体力年齢が平均で78.72歳だったのに対し、3ヶ月後には41.83歳と大幅な若返りに成功したといいます。
8月から福島、北海道など6つの自治体が同様のプログラムを導入していて介護保険など社会保障費の削減につながると期待しています。
「開拓の余地は?」
すごくあると思っている。
サービスがスタートして2年間で3万人、今期の目標は10万人。
生産性も上げて、ひいては業績までコミットできるサービスにレベルを上げたい。
また今回のセミナーでは健康増進プログラムに欠かせないヘルシー弁当の試食会も。
物足りないと思っていたらそうでもない。ボリュームもあるので満足感もある。
花王株式会社
[blogcard url="https://www.kao.com/jp/"]
健康のブランド力で攻める企業がここにも。
花王の社員食堂で人気なのはスマート和食。
9月14日のメインは鶏ささみのフライです。
内臓脂肪がたまりにくいバランスを意識し、脂質に対してタンパク質が多く糖質と一緒に食物繊維が取れるメニューを日替わりで考案しています。
森本聡尚さん、
カロリーを抑えて痩せるのではなく、普通にしっかりとした量を食べても中身のバランスが良いので自然に痩せていく内容になっている。
スマート和食を昼食に3ヵ月食べ続けた社員6,500人のデータを集計したところ体重や内臓脂肪の改善が見られたといいます。
野村優子記者が実際に食べてみると、
スマート和食と聞いて薄味かなと思ったが、しっかりと味がついておいしいです。
こうした取り組みの背景には内臓脂肪を減らす効果がある同社のトクホ飲料「ヘルシア」の存在がありました。
開発過程で効率的な脂肪燃焼のメカニズムを蓄積。
それを生かして誕生したのがスマート和食です。
花王はこれを社内の取り組みに留めず8月には青森銀行の行員向けにスマート和食弁当を監修し、内臓脂肪を測定するサービスを始めました。
それを生かして誕生したのがスマート和食です。
健康に対する取り組みを強化することが自社製品の販売増につながるといいます。
青木寧常務は、
食生活を考えることで健康意識が高まるなかでわれわれの商品や健康をビジネスとするほかの企業と一緒に成長していく。