ロッセ
東京都品川区、駅から少し離れた街道沿いに行列の洋菓子店「ロッセ」があります。
平日の夕方に10人以上が並ぶ人気店です。
お店は午後5時にオープンします。
営業時間は午後5時から7時までの2時間だけ。
販売しているのは夕方オープンにちなんだネーミングの「夕焼けプリン」。
プレーンな味の「夕焼けプリン」は180円。
黒ゴマやチョコレートなどその他の「夕焼けプリン」は200円。
タクシーの運転手さんも認めるとろけるような味が特徴です。
手頃な値段につられ10個単位で購入するお客様も多いです。
用意した200個が売り切れると閉店。6時に閉店することもあります。
廣瀬和男店長
ロッセを経営する廣瀬和男店長。
独自に開発した高品質のプリンを200円以下で販売するために様々なコストを計算しています。
自分で買う場合を考えたら必要のないものが価格に乗っているのは嫌だった。必要のないものは全部省いた。
まず賃料の安い駅から15分のテナントを選びました。
コストを抑えるために箱ではなく紙袋で包装。
さらにオープンする5時までに全てのプリンを1人で作ることで人件費を抑えています。
この値段で夕方に店を開けて売れなかったらやめる覚悟でいた。
廣瀬和男店長はかつてプラント設計の技術者でした。
しかしお菓子作りが大好きでこの道を選びました。
廣瀬和男店長が徹底してこだわったのがプリンの生地です。
美味しさを引き立てるバニラビーンズは世界中から様々なものを取り寄せ厳選したマダガスカル産のバニラビーンズを使用しています。
プリンを半熟卵のように柔らかく蒸す技術は試作を重ね習得しました。
1日1,000個とか1人で作っていた。日本で一番プリンを作っている。ここだけは自信がある。
素材にこだわりぬいた結果、原価率は4割近くに。
そのため様々なコストを削っても利益に限りがあります。
そこで週に2回、半分は趣味というトラック運転手のアルバイトをして生活費の足しにしています。
こうして高品質の200円プリンが生まれていました。
プリンもトラックも自分にとっては大切なのでやめられない。ストレスが発散できる。相乗効果でいい関係。
最高のプリンを200円以下で提供し続けたい、トラックとプリンが大好きな廣瀬和男店長の挑戦は続きます。