[WBS] 観光ファンドが地域を再生!?商家町ホテルで江戸を体験!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

千葉県や静岡県、和歌山県などは、あるファンドが地域の金融機関と連携をして観光の活性化を行っています。

そのファンドが政府系ファンドの「REVIC(地域経済活性化支援機構)」です。

実はこちらは5年前まで企業再生支援機構という名称で日本航空の再生などを担いました。

名前の新たに地域の再生にも取り組むREVICですが、3月22日にその再生事業のひとつでもあるホテルがオープンしました。

これをきっかけに地域はどのように変わるのでしょうか?

佐原商家町ホテル NIPPONIA

千葉県北東部の香取市。

中心部の佐原は古い商家町です。江戸時代にコメや醤油の水運で栄えたものの近年では賑わいを失っています。

その佐原で3月22日に開かれたのは、伝統芸能の実演も交えた華やかなイベント。

古い建物をリノベーションした商家町ホテルの開業式典です。

江戸時代の情緒が残る町に滞在できることがホテルの魅力といいます。

例えば母屋と蔵、倉庫というひとつづきの商家だった建物、倉庫は広い空間を生かして寝室とリビングをつなげ開放感のある客室に。

蔵は高い天井を生かした2階建て、階段を上ったロフトを寝室にしました。

これらのHOTELは町中に点在し、周辺のレストランやカフェへの散策が楽しめます。

宿泊料金は1泊約2万6,000円から。

宿泊料金 約2万6,000円~
(朝夕食付 税・サービス料別 2人1室利用時)

高級志向のシニアや外国人客の需要を見込んでいます。

バリューマネジメント株式会社

ホテルを運営するバリューマネジメントの他力野淳社長は、

町の魅力を体感したい人に来てもらい、そこに体感できるコンテンツをつける。日本人、外国人、両方に提供していきたい。

この事業に投資しているのがREVICです。

地域経済活性化支援機構(REVIC)

REVICは2015年に京葉銀行、佐原信用金庫と共同で観光ファンドを組成。資金の供給に加え、経営を担う人材を派遣しました。

佐原にはこれまでホテルや旅館が少なく、観光客は日帰りがほとんどだといいます。

REVICは観光の目玉となるホテルの開業が地域の活性化につながると期待しています。

REVICの渡邊准常務は、

宿泊の拠点ができることで点から面に、どんどん展開される。われわれはその最初の一投を投じることが役割と認識している。

富士屋旅館

神奈川県湯河原町。温泉街として知られていますが、熱海と箱根に挟まれ埋没気味です。

年間の観光客数はピークだった1990年と比べて約3分の1に減少しています。

温泉街の中心部を訪れたのがREVICの米森智基さんです。

こちらが富士屋旅館のメインの建物。

明治以前から営業をしていた老舗の富士屋旅館。休業から10年以上経ちますが建物は取り壊されずに放置されていました。

REVICは横浜銀行とつくった10億円のファンドを活用し、富士屋旅館を高級旅館として再生します。

こちらが中庭。すごく素晴らしい。

富士屋旅館は新たな運営会社のもとで秋ごろの開業を予定しています。

湯河原の温泉場でまさに象徴的な非常に目立つ建物。富士屋旅館が元気になると湯河原復活の旗頭になる。

食事処かとう

湯河原の活性化に地元も期待しています。

精肉店と食堂を営む73歳の加藤功さん。かつての賑わいを鮮明に覚えているといいます。

土産物屋が夜9時、10時まで開いていた。すごい活気があった。昔のにぎわいを取り戻すのは大変だが、少しでもにぎわいが戻ればいい。

今後は富士屋旅館の周辺の町並みも整備される予定です。

若い世代や外国人は旅館を楽しみながらも外で食事をすることに興味・関心が強い。そういう方を増やせば、旅館の外、通りの活性化につながってくる。