板取の宿
福井県南越前町。
戦国時代に関所として栄えた板取の宿は現在、その面影はありません。
残っている古民家は4軒。
人の手で管理されているのは2軒だけです。
赤星弘毅さん、古民家を再生させ板取の宿を観光地として存続させるために3年前から古民家を管理しています。
かやぶき屋根の家は基本的に火を焚いていないと腐っていく。
赤星弘毅さんが町からこの家の管理を任された際はボロボロの状態でした。
囲炉裏で火を焚くと乾燥した空気が上がり自然にこれ(畳)も乾燥する。
畳の張り替えに掛かった費用だけで20万円。
古民家を保存し続けるためには多額の資金が必要だといいます。
これを8月の初めごろに刈って、たたいてほぐして柿縄をつくる。
そのため特産品の吊るし柿や薦と呼ばれる虫よけの道具を作り、その売り上げを修繕費に充てています。
さらに日本の昔ながらの生活を体験できる場としても提供していく考えです。
真面目にコツコツ努力すれば、自分の世代では無理でも子どもや孫の時代には繁栄した経済状況になれると。そういう思いでここを原点にしたい。
一般社団法人NOTE
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こうした古民家の整備に新たな動きが。
城下町の趣きを残す兵庫県篠山市。
この町は古民家を再生することで観光客を増やし注目を集めているのです。
2015年10月に開業した「篠山城下町ホテルNIPPONIA」。
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城下町にある5つの古民家を改修し、1つのホテルを構成しています。
運営するのは地方の観光資源の発掘を手掛ける一般社団法人ノオトです。
藤原岳史社長は
地域に400年前から息づいてきたものを感じられる。新築では実現できない。
料金は1人1泊3万~5万円。
外国人観光客の利用も多く評判は上々です。
このホテルも当初は銀行の融資が受けられませんでした。
官民ファンド、「地域経済活性化支援機構」を活用してなんとか改修できたといいます。
菅義偉官房長官
11月12日、菅義偉官房長官がこのホテルを視察しました。
活用されていない古民家を武器に地方を訪れる外国人観光客を増やそうというのです。
菅義偉官房長官は
立ち上がりの資金で苦労している方々がいるので、必要な環境を政府がつくっていく。
こうして開かれた11月14日の会合。
出席者のREADYFOR株式会社、米良はるか社長は
地域ではクラウドファンディングは浸透していないので、その啓蒙活動が重要と話した。
地域経済活性化支援機構の渡邊准さんは
政府系金融機関やクラウドファンディング、官民ファンドが連携した資金調達が必要。