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[WBS]丸の内をベンチャーの「聖地」に!?AI&ドローンの実証実験場!

2018年1月22日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ビジネス界に新たな潮流を巻き起こしているベンチャー企業についてです。

国内でベンチャー企業が集まる街というと愛撫屋と六本木が有名です。

渋谷の駅前、アメリカのシリコンバレーにちなんでかつてはビットバレーとも呼ばれました。この渋谷には現在もCyber Agent、mixi、DeNAなdが本社を置いています。

こうした有力なIT企業とも仕事をするためにもベンチャー企業は続々と渋谷に集まってきています。

ヒルズ族という言葉も生まれた六本木ヒルズ。ここに本社を置いているのがApple Japan、Google、フリマアプリを展開するmercariなど、この周辺にも多くのベンチャー企業が集まっています。

こうした中、新たなベンチャーの街として名乗りを上げたのが日本最大のオフィス街、丸の内です。

大企業や銀行のイメージが強い丸の内地域ですがベンチャーの新たな聖地として生まれ変わることができるのでしょうか?

株式会社PKSHA Technology

[blogcard url="https://pkshatech.com/ja/"]

東京駅の前にある新丸の内ビルディング。

こちらのカメラを使った実証実験が1月22日から始まっています。

三菱地所と綜合警備保障が始めた実証実験。

この実験に欠かせないもうひとつの企業があります。AIベンチャーのパークシャテクノロジーです。

パークシャテクノロジーのAIはビルの監視カメラ映像を画像解析し、人間の様子を把握するというものです。

例えば緑色だと「キョロキョロしている人」、オレンジだと「うずくまる人」です。

大浜平太郎キャスター、

どれくらい認識しているのか試してみます。キョロキョロしてみます。

AIがうずくまっている人を認識すると近くにいる警備員にメールで知らせます。そして警備員はAEDを持って倒れている人のもとに駆けつけます。

また不審者などの検知もAIが行うといいます。

パークシャテクノロジーの山田尚史取締役は、

怪しい人か、怪しくない人かのデータを準備できれば、共通の特徴を人間が設計するのではなく、アルゴリズムが抽出して学習が行う。

大規模ビルの警備を担う警備会社も最新のIT技術とスピード感を持ったベンチャー企業が今後必要不可欠になってくるといいます。

綜合警備保障の桑原英治執行役員待遇は、

カメラがどんどん増え警備員がモニターを見つめているのも限界。東京オリンピックを迎えると全然警備員が足りないと分かっているので、人の目の代わりにAIが予知、予兆を検知するのを目指したい。

三菱地所株式会社

[blogcard url="http://www.mec.co.jp/"]

新丸の内ビルディングのすぐ近くにある複合商業ビル「丸の内オアゾ」。

その地下4階でも来月、ベンチャー企業とのある実証実験が行われます。

見せてもらったのは人一人が通れる程度の細い通路。いくつものパイプが通っています。

三菱地所の街ブランド促進部、奥山博之さんは、

パイプには蒸気と冷水が通っていて冷房や暖房のエネルギーになっている。配管のつなぎ目に不具合があると水や水蒸気が漏れたりするが、異常箇所がないかをドローンで確認する。

三菱地所のグループ会社「丸の内熱供給」が管理する地下空間。

通常は人の手で配管の点検をしていますが、2月6日に小型のドローンを使った無人点検の実証実験を行います。

実証実験にはベンチャー企業の「ブルーイノベーション」が開発したドローンを使います。

実は三菱地所は自社の施設が多く建つ東京・丸の内地域での実証実験を支援しています。

2017年9月にはNTTドコモとベンチャー企業の「ハタプロ」が無線通信の実験を実施。

12月にはソフトバンクグループがフランスのベンチャー「ナビヤ」の自動運転バスを使った実証実験をを実施しました。

丸の内地域は多くの大企業が拠点を構えている他、メガバンクが本社を置いていてベンチャーがビジネス拡大の足掛かりを得やすい場所。

三菱地所は丸の内をベンチャー企業の実証実験場にしようと考えているのです。

奥山さんは、

丸の内で実証実験をやると大企業からの注目も集まる。ベンチャーと大企業で一緒に実証実験をするケースも増えると考える。

FINOLAB(フィノラボ)

[blogcard url="https://finolab.jp/"]

丸の内に隣接する大手町にある築60年のビル「大手町ビル」。

この4階にあるフィノラボは金融とITを組み合わせたフィンテック関連のベンチャー企業が集まる拠点。

こちらも物件を持つ三菱地所が整理しました。

ここに入居するベンチャーの1社「リキッド」。指紋や静脈を使って決済や本人確認をするシステムを手掛けています。

リキッドジャパンの保科秀之社長は、

当初から入居していてフィノラボが大きくなると同時に我々も大きくなった。

実はリキッドはフィノラボが移転した2017年からゲートに指紋認証技術を提供。フィノラボを文字通りの実験場として実証実験を進めてきました。

技術力の高さが認められリキッドのシステムは2018年に移転した三菱地所の新本社にも導入されています。

ベンチャーにとって営業や人材採用の面で丸の内周辺にオフィスを持つ利点は大きいといいます。

カリウスの塩濱剛治取締役は、

金融街の本当にど真ん中にあることをお客様にアプローチするときもしやすいし、お客様に来てもらうときにも非常にアクセスがいい。

MF KESSAIの冨山直道社長は、

エンジニアの採用が重要になってくるが好立地が非常に働いている。

この日は三菱地所の担当者からオフィスが手狭になった企業にある提案が…。

ワランティの庄野裕介社長は、

同じビル内で他の階でもう少し広めの部屋を提案してもらった。

目指すのは大企業だけでなく有力なベンチャーも数多く集まるオフィス街。

丸の内地域のブランド価値を一層高める狙いです。

三菱地所の西地達也さんは、

集積をとにかく進めることが我々のやらなければいけないこと。丸の内の「大企業しかいない」というイメージをどれだけ変えられるか。

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