[ガイアの夜明け] 巨大「規制」に挑む!~バターの闇 新たな戦い~(1)

巨大「規制」に挑む!~バターの闇 新たな戦い~

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ラ・メゾン・デュ・フロマージュ(LA MAISON DU FROMAGE)

3月下旬、東京・青山。

人だかりが出来ている店がありました。

ショーケースに並んでいたのは様々な種類のチーズです。

ソフトな口当たりのカマンベール。

ハードタイプのミモレット。

パパイヤを乗せたデザート向けのチーズ。

これらは全てフランス産のチーズです。

おいしい。

実はこれ、無料でチーズが食べられる7日間限定のイベント。

仕掛けたのはフランス乳業団体のローラン・ダミアンさん。

私の仕事はフランス産のチーズや生クリームを、バターの魅力を日本に広めることです。

なぜこんなイベントを開いたのか?

経済連携協定

7月17日、日本とEUが署名したEPA(経済連携協定)。

EUから輸入する食品や工業製品などに掛かる関税の9割以上が撤廃されることに。

ダミアンさん、それに先駆けてフランスの乳製品を日本に売り込みに来たのです。

ところが、

今日はバターはありません。

もちろん日本にフランス産バターを輸入したいと思っています。

フランス産バターは素晴らしいですから。

でも日本の関税が高すぎてバターを輸入することが難しいのです。

バター

今回のEPAでヨーロッパワインの関税は即時撤廃されます。

チーズも一定の枠内で撤廃されますが、バターはなぜかほとんど据え置き。

高いままです。

フランスではおよそ460円のバター、日本で買うと2,200円します。

ほかのバターも4倍以上の価格に・・・

一方、国産は200グラム435円ほど。10年で4割近く上がりました。

さらに過去に何度もバター不足が起きています。

齋藤健農林水産大臣は、

平成26年以降、バター不足は基本的に発生していない。

今後も安定的にバターを提供できる。

政府はバターは十分足りていると言います。

しかし現場では・・・

株式会社ピーターパン

千葉県習志野市にやってきました。

国産のバターを使った人気のパン屋さんがあるということです。

ピーターパン奏の杜店。

商品開発担当の藤居正樹さんにお話を伺いました。

人気があるのはメロンパン、カレーパン、塩バターロール。

「国産バターを使っているのは?」

塩バターロールとクロワッサンも国産バターを使っている。

バターの味をそのまま感じられるパンなので国産バターを使用している。

通常、この状態のバターを細かくカットして、1個あたり10グラムくらいにカットして、この生地に包んでいく。

焼き上がると中のバターが溶けて生地に染み込むのがこのパンの特徴。

焼き上がりましたので召し上がりください。

あれだけのバターが入っているとバターの味が70%くらいバターの味。

「かなりの量を1日に使う?」

1日に20回くらいは焼いている商品。

多い日でバターを5~6キロぐらいは使ってしまう。

「国産バターが最近なかなか手に入りづらいという話を聞くが?」

実際にかなり手に入りにくい。

九州から北海道まで全国のバターをメーカーにお願いしてなんとかかき集めている状態。

業界全体としては手に入りにくいのが現状。

「業務用の方は困っている方が多い?」

バターの価格も徐々に値上げ傾向にある。

今年の5月6月にかけて値段が少しづつ上がった。

塩バターロールは人気商品なので今の値段で提供していきたい思いは強いが値段を上げないといけない日がやってくるかもしれない。

ホクレン農業協同組合連合会

なぜ国産バターは高くて足りないのか?

農協系のホクレン。

バターの原料、生乳の半分以上を扱っています。

以前の取材でホクレン職員からこんな発言が・・・

山のようにバターが置いてあったら買わないんですよ。

どんどんなくなっていくと消費者心理から「バター不足がまた起きるのではないか」と。

買い増しという行為が起こる。

バター不足が起きても構わないとも取れる内容がおおきな議論を呼びました。

そしてバターの原料、生乳を作る酪農の現場では・・・

とりあえず歓迎は出来ないよな。リクスは背負ってもらうよ。

農協を裏切った場合に潰されるんじゃないのか。

2年にも及ぶ取材から見えてきたのは自由な取引を阻む高く厚い壁だったのです。

そして今回、さらなる問題が明らかに・・・

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