自動車に関するニュース。
10月10日に公開された車、実は大手電機メーカーのパナソニックが1から全て作ったという自動運転の実験車です。
また三菱電機も自動車向けの新しい技術を10月10日に発表しています。
自動車に関する技術開発に力を注ぐ電機メーカー。その狙いは一体どこにあるのでしょうか?
パナソニック株式会社
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パナソニックが自社で開発した実験用の電気自動車。
最大の特徴は屋根の部分に付いた回転型のレーダーとボディの全方位に付いたカメラで周囲の障害物を認識する機能です。
この機能で実現したのが自動運転。
運転手がハンドルから手を離しても角を認識して曲がったり、障害物を避けて走行することができます。
また信号の色も認識。赤信号でピタリと止まり、青信号に変わるとゆっくりと走り出します。
こうした最新の自動運転技術をなぜ電機メーカーのパナソニックが開発しているのでしょうか?
パナソニックのオートモーティブ開発本部、水山正重本部長は、
例えばテレビのデジタル映像処理の技術などが自動運転に貢献できると分かっている。車メーカーの補完的な役割として、われわれの技術で役立てると確信している。
これまで自動車関連ではカーナビやエアコンなどハードの開発を主に手掛けてきたパナソニック。
2016年、自動車の制御ソフトウェアを手掛けるドイツのベンチャー企業を買収し、自動運転技術の開発にも力を入れ始めています。
これにより昨年度1.3兆円だった自動車関連事業の売上高を5年後に2021年度に約2倍となる2.5兆円にまで成長させる計画です。
車載事業は大きな柱の一つ。中でも自動運転技術は発展する重要な分野。過疎地や高齢化などの問題についても貢献できる機会を検討している。
三菱電機株式会社
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三菱電機が発表したのは自動車向けの照明技術。車の次の動きを伝えるマークを表示します。
狙いは夜間に多い歩行者の事故を防ぐことです。
車がバックをする際は後ろへの矢印を路面に映し出します。
歩行者が手元を見ながら歩いていても車に気付きやすくなります。
平地なら約14メートル先からも見えるそうです。
後続車も分かりやすいようにディスプレイにも表示します。
また扉が開く際には開くイメージのマークを路面に表示。ドアとの接触事故を防ぐ狙いです。
扉に手を掛けるとセンサーが反応して外側のノブから投影する仕組みです。
LED電球と小型のユニットを搭載するだけなので今ある車にも後付けが可能だといい、2020年以降に実用化の予定です。
三菱電機のデザイン研究所、阿部敬人所長は、
自動運転はすぐそこに見えている。あらかじめ車の挙動を知らせる手段はこれからますます重要になる。
車の進化が急速に進む中、電機業界でも熾烈な開発競争が始まっています。