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[ガイアの夜明け] 今こそ、地元の「助っ人」に!~地域の銀行マン・信金マン~(1)

2016年12月6日

今こそ、地元の「助っ人」に!~地域の銀行マン・信金マン~

大阪シティ信用金庫

大阪府松原市、ここは全国でも有数の金網の町です。

あちこちで見かける「金網」の看板。

工場を覗くと機織りのような機械で様々なタイプの金網が作られていました。

この町をスーパーカブで走るスーツ姿の男性。大阪シティ信用金庫の是方貴道さん(33歳)です。

訪れたのはマツバラ金網株式会社

マツバラ金網株式会社

創業1934年、従業員26人の金網工場です。

いつも、この部屋を真っ先に訪れます。

待っていたのは東田文子さん。先代社長夫人で会社の金庫番です。

機能、誕生日やったんですね。

ハッピーバースデー、79歳。

おめでとうございます。

是方貴道さん、週に3日は訪問し、東田文子さんに代わって入金の手続きなどを行っています。

13万5,000円、入金させていただきます。

続いて、3代目社長の東田龍一郎さんにも挨拶。

だいぶお忙しいですか?

今は暇やな、相変わらず。

こうして顔を出し続けることが信金マンの大切な仕事です。

毎日来ることで会社の動きが見えてくるんやろうな。うちの会社が潰れんへんか、逃げよらへんか、管理に来ているわけで。

東田龍一郎社長のキツイ冗談に苦笑い。

実は是方貴道さん、赴任してまだ半年。

この日は東田龍一郎社長が工場に招き入れてくれました。中をしっかり見るのは初めてです。

一番細い金属線は幅0.016ミリ。髪の毛の5分の1程の太さ。その1本1本をプレートの穴に通していきます。この準備だけで1週間以上掛かるそうです。

織り上げる布のように薄い金網。主に産業用フィルターとしてガスやオイルを濾過するために使われています。

その一方でマツバラ金網株式会社はインテリア向けを開発するなど金網の新たな可能性を模索していました。

そして東田龍一郎社長がとっておきのモノを、金網で織ったマリリン・モンロー。映画史に残る有名なシーンです。

金属やから表面滑るから、繊維と同じような織り方では柄が出ない。

社長のところに来て、金網が織れることを初めて知った。

技術の高さにさらなる可能性を感じた是方貴道さん。携帯端末に何かを打ち込み始めました。「独自製品であるデザインメッシュについて、従来のやり方だけでなく今後は新しい展開も考えていきたいとの意向。ほか技術もあわせてマッチング提案したい」。

大阪シティ信用金庫本店

大阪市中央区にある大阪シティ信用金庫本店。

ここに是方貴道さんのような支店の信金マンから送られてきた情報が集約されていました。

データベースには約2,400社分が蓄積されています。例えば会社の強み弱み、そして社長のプロフィールやる気、さらには趣味まで網羅されています。

こうした地元密着の金融機関ならではの情報を生かし、ユニークな商品が次々と生み出されていました。

我々の取引先が成長発展しないと我々の明日もない。

いま地方の衰退でかつてない危機に立たされる地元の金融機関。

生き残りをかけた新たな挑戦を追った。

大阪シティ信用金庫

大阪シティ信用金庫は90の支店と約2,000人の職員を抱える大阪府最大の信用金庫です。

企業支援部の日比野俊之副部長(57歳)。

営業マンが集めた取引先の情報を集約し、活用するシステムを考えた人物です。

蓄積されている中小、零細企業の技術情報は約2,400社分。

欲しい技術を探している取引先があれば、データベースを使って協力企業を紹介。いくつかの企業を結びつけて新たなビジネスを展開し、融資につなげていこうという狙いです。

我々が中に入ってコーディネートすることで、お互いが成長発展できるようなビジネスモデルが組めればベスト。

株式会社津川製作所

8月、大阪西成区。

日比野俊之副部長はある企業に呼ばれました。

株式会社津川製作所。創業1963年、従業員30人のモーター製造工場です。

コイルを何十にも巻くモーターは電力を動力に変える装置。

株式会社津川製作所は設計から一貫して生産できる高い技術を誇ります。

日比野俊之副部長たちを待っていたのは、社長の津川礼至さん。

先日、お電話いただきまして、開発しているものがあって、技術的にと・・・。

知り合いの農家が、作業者が高齢化して収穫が大変で何とか機械化したいと。

農機具の機械化を頼まれた、というのです。

どんなものを必要としているのか早速、日比野俊之副部長と津川礼至社長は依頼してきた農家を訪ねました。

梶井直次郎さん

この人が梶井直次郎さん(69歳)。

収穫した野菜はカゴに詰めて一輪車で運びます。この作業が大変でいまは若い人に任せているそうです。

若いもんやないと、年いってきたらしんどいね。1回やったって、腰痛いとか言わなあかん。

津川礼至社長もやってみます。

いきなり重いぞ。

前日の雨で畑がぬかるんでいました。野菜の重みでタイヤがめり込み、身動きが取れません。

高齢の方がやるのは実際無理だと思う。

日比野俊之副部長、ぜひ聞きたいことが、

どれくらいの価格感ですか?

10万円以下でできへんかな。開発してもらうにしても、ある程度安いものでなかったら。

価格の目標は10万円以下に。

大阪シティ信用金庫本店

日比野俊之副部長はすぐに企業支援部のメンバーを集めました。

必要なのは操作を簡単にできてパワーアシストができる。しかも低価格で。

目指すは電動アシスト機能を備えた運搬車。

株式会社津川製作所がモーター部分を担当。あとはスピードなどを制御する技術が必要です。

ここで登場するのがあのデータベース。協力してくれる企業を探します。

大切なのは検索キーワード

基本的には「モーター制御」。どのくらいのパワーを出すとか、方向の制御とか。

出てきたキーワードを早速打ち込みます。

そして検索にかけると13社がヒット。

その中に気になる会社が、「株式会社ケーエスラボラトリー」。目を引いたのが「短納期・低コスト」。「汎用ストック」が多い。

株式会社ケーエスラボラトリー

9月、日比野俊之副部長と津川礼至社長は株式会社ケーエスラボラトリーを訪ねました。

株式会社ケーエスラボラトリーは社長を含めて6人の会社。

3年前に設立され、主に産業用ロボットの基盤を作っています。

葛本量美社長は、

当社の既存の基盤である程度は対応できると思います。

一から開発する必要がないため、低コストが実現できそうです。

さっそく一緒に試作機を作ることになりました。

株式会社津川製作所の津川礼至社長は、

営業活動があまりできていないので、お客様を連れてきてもらえるのは本当にありがたい話。

大阪府の事業所数

大阪府の事業所数は減少傾向。5年で約4万件減っています。

大阪シティ信用金庫は都市銀行などと違い、営業できる地域は大阪府とその近郊のみ。

地元の低迷は死活問題です。

電動アシスト付運搬車

10月上旬、株式会社津川製作所。

電動アシスト付運搬車の制作が始まっていました。

津川礼至社長がモーターを設計。コイルの太さと巻く回数を決めました。手のひらサイズです。

今回の用途では、力はそこそこ必要だが速度はあまり早いと危険。そのためには、このサイズで。

モーターは1分間に2,000回転します。それをゆっくりで大きい力に変えるのがある装置。5つの歯車を組み合わせると約1,000倍の力になります。

これをモーターとつなげば完成。

計算上は100キロの荷物でも運ぶことが可能です。

農園たかはし

一方、日比野俊之副部長も動き始めていました。

訪れたのは大阪シティ信用金庫本店の得意先でもある農園たかはし。

顧客を次々回って販路の開拓をしようというのです。

使い勝手のいいもので、自分の体に合うものだったら、少々高くてもそっちを選ぶ?

もちろん、そうだと思います。

若い方が農業に参入できるようなものを作ればいいかも。

高齢者だけでなく、若い人にも需要がありそうです。

さらにもう一つ気付いたことが。

耕運機とかにライトが付いている。あれ、いつ使うんかなと。

でも、いります。早い人は夜中の12時超えてすぐ収穫し始める。

何気ない、この会話が大きなヒントに。

試作機

10月下旬、株式会社津川製作所に株式会社ケーエスラボラトリーの葛本量美社長がやって来ました。

開発中の電動アシスト一輪車。

株式会社津川製作所が動力部分を担当し、タイヤとモーターをチェーンでつなぎました。

株式会社ケーエスラボラトリーはモーターの制御を担当。スピードを調整します。

いよいよ初走行。日比野俊之副部長の立ち会います。

ところが、速度が上がりません。

速度を上げてみて。

最大や。

最大でもゆっくりです。

一体、どうしたことか。黙り込む3人。

完成した電動アシスト一輪車の試作機

11月中旬、大阪府河南町。

3人は収穫作業に苦労していた依頼人の梶井直次郎さんの元を訪れました。2ヶ月ぶりです。

完成した電動アシスト一輪車の試作機。

手元のスイッチで電源が入れられ、変速ダイヤルで最大時速4キロまでスピードを変えることができます。

1回のバッテリー充電で6時間の走行が可能の力作。

しかし、

柔らかい所へ行ったら、動かんようになるんちゃう?

分からない。そうなるかもしれない、やってみないと。

早速、採れたばかりの大根を乗せてみます。

まずは女性に試してもらうことに。

全然違います。

梶井直次郎さんはあえてぬかるみで試します。

結構、力あるんやな。

使ってみて印象が変わってきたようです。以前、「10万円以下だったら買ってもいい」と言っていましたが、

10万円は高い。プラス何かあるんやったら付加価値で違うんやろうけど。

そこで津川礼至社長、とっておきのものを。

夕方、暗くなった時に前方が見えないという話があって、ライトがつくようにした。

これは便利。

夜の作業も多いそうなので、ライトが大好評。日比野俊之副部長のリサーチが生かされました。

さらに畳み掛けます。

こういう機器の導入を進める補助金がいろいろある。

購入費用の3分の2、補助が出る制度を調べ上げていました。

便利やんけ。

梶井直次郎さん、すっかり気に入ったようです。

あぜ道で米を運ぶのにええで。

1号機は買ってもらえるかもしれません。

まだ改善の余地はありますが、製品化に向け、それぞれ確かな手応えを感じていました。

津川礼至社長は、

金融機関がまとめ上げてビジネスの流れを作っていく。こういうことをやってもらえれば大阪の町工場は元気になっていく。

日比野俊之副部長は、

我々、金融機関だけが成長するんじゃなくて、我々と地域、地域の成長の中から我々の成長があることが一番大切。

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カテゴリー:ビジネス関連
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