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[WBS] お家騒動で揺れた…大戸屋HD ブランド再建なるか

2016年11月10日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

定食チェーンの大戸屋ホールディングス。この大戸屋、去年、カリスマ経営者として知られた三森久実会長がなくなり、当時入社2年目の息子を社長にしたい創業家側と当時すでに社長であった窪田健一氏を続投させたい会社側で激しい対立がありました。その結果、今年6月の株主総会で会社側が勝利しましたが、お家騒動でブランドイメージは傷つき、既存店の売り上げ、株価が下がってしまいました。こうした中、11月9日に再建に向けて創業以来初めて事業戦略発表会を開きました。果たして大戸屋の改革は成功するのでしょうか。

大戸屋「お家騒動」その後どうなった!?

11月9日に行われた大戸屋ホールディングスの戦略説明会。

大戸屋ホールディングス
窪田健一社長

大戸屋の味を守り高めるマーケティング戦略に加え、海外事業の強化。

説明会では店舗で扱う商品をインターネットで販売する計画や2020年までに海外の店舗をこれまでの2倍にあたる200店舗に拡大する計画が示されました。

一方、創業家との「お家騒動」については…

大戸屋ホールディングス
窪田健一社長

今は大きな進展はない。

実は株式会社大戸屋ホールディングスがこうした説明会を開くのは創業以来初めてです。

大江麻理子キャスター

対立報道があったから説明会を?

大戸屋ホールディングス
窪田健一社長

それは直接関係ない。
会長が亡くなって今後、大戸屋がどうなるかは私から報告することが大事。

1958年、池袋で創業した大戸屋。

2代目の三森久実氏が定食屋を当時では珍しいチェーン展開し成長。今では国内に400店舗以上、海外では8ヶ国、約100店舗を展開しています。

2015年、三森久実氏の急死をきっかけに泥沼化した後継者争いは、6月の株主総会で窪田健一社長の続投が決まり一応の決着を見せました。

大江麻理子キャスター

創業家との対立は終わった?

大戸屋ホールディングス
窪田健一社長

現時点では課題である。
反省としては、もう少し寄り添う。

大江麻理子キャスター

ひざをつきあわせて話したい?

大戸屋ホールディングス
窪田健一社長

今は双方代理人がいるので、それが(代理人に任せるのが)一番いい。

「お家騒動」が大きく報じられたこともあり、株式会社大戸屋ホールディングスの株価や客数は低迷。その危機感から窪田健一社長はいま大戸屋改革に取り組んでいます。

大江戸革命
社長は皿洗い!?

その一つが商品開発。

2017年2月の新メニュー「牡蠣鍋」。試食するのは女性社員たちです。

女性社員

タレをかけなくても美味しい。

牡蠣鍋の最大の特徴は女性に人気の野菜、クレソンを入れたこと。

しかし…

女性社員

食べるときに口をあけるよりは短いほうがいいです。

女性社員の指摘を受け、その場で大きさを調整します。

実は大戸屋のお客様の6割は女性ですが、これまでメニュー開発は男性社員のみで行ってきました。

また窪田健一社長は月に1度、大戸屋の店舗でアルバイトをしています。仕事は主に皿洗いです。

一体なぜ?

大戸屋ホールディングス
窪田健一社長

現場感覚を忘れていないつもりですが変わっていることもある。洗浄をやってみると皿が多いので、もう少し減らせないかな。

カリスマを失った大戸屋ホールディングス。会社の立て直しはできるのでしょうか?

大江麻理子キャスター

カリスマのあとは?

大戸屋ホールディングス
窪田健一社長

それは大変です。私にカリスマ性があるかというと創業者とは違う。

大江麻理子キャスター

これからは合議制で?

大戸屋ホールディングス
窪田健一社長

そうしなければいけないと思うし、一人でできることではない。

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