折笠久夫さん
福島県郡山市にある一軒のお家。
「黄綬褒章おめでとうございます」
ありがとうございます。
この方が2016年春の受賞、折笠久夫さん(77歳)。
どんなお仕事で受賞されたのか?
この日の仕事現場について行くと、そこにはブロック塀ですよね?
ブロック職人になります。
折笠久夫さんはブロックを積んで塀を作る職人歴50年。
そして従業員6人を束ねる折笠ブロック工業の社長。
ブロック積み
早速、ブロック積みを見せてもらいます。
使用するのはホームセンターでも販売している市販のブロック(JIS規格)。
モルタルと呼ばれるセメントと砂を混ぜたものを接着剤にして、ブロックを乗せる。
そしてはみ出たモルタルをササッと拭き取る。
これの繰り返しです。地道な作業です。
やろうと思えば素人でもできなくもないブロック積みですが、折笠久夫さんのブロック塀がスゴいのは強度。
ちょっとやそっとじゃ倒れないらしい。
2011年の東日本大震災の時、福島県内のブロック塀が尽く崩壊したのに、折笠久夫さんが積んだ約500ヶ所のブロック塀はびくともしなかった。
ほかのと何が違うのか?
他との違い
ごまかすと倒れるのが事実。それをちゃんとやらないとダメ。鉄筋をきちっと入れるとか。
折笠久夫さん曰く、見えないところの「鉄筋の本数をちょいと減らして」というブロック塀が結構あるらしいのですが、絶対にそんなことはしません。
鉄筋とブロックを一体化させるモルタルもケチらずに目一杯使う。
そして折笠久夫さんのブロック塀が他と違うのが、その正確な積み方。
メジが撮ってるか通ってないか、素人が積むと真っ直ぐにならない。
一見、ただ順番に積んでいるように見えますが、縦にも横にも柔らかいモルタルにくっつけるから、十字のメジを真っ直ぐに揃えるのは結構難しい。
町中のブロック塀をよく見てみると、メジが整っていないのがよくあります。
廣山美佐雄さんが積むと、どの場所も十字が直角で美しい。
4年前に11段のブロック塀を作ってもらった鈴木さん夫妻は
本当に立派なブロックを積んで頂いた。よそに自慢できる。うちの宝物。
現場には奥様の富子さん(73歳)も来てブロック積みのお手伝い。
なんでも折笠久夫さん、腰痛の持病があるらしく、
心配だから、かわいそうだから、手伝いに来ている。
折笠久夫さんの受賞は全国に約1,000人いるブロック職人の誉れということです
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