[WBS] 「9兆円リニア工事」での不正疑惑!大林組副社長を独占直撃!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

リニア中央新幹線の建設工事を巡る不正受注事件。

午後8時前の鹿島本社前の映像。押収した資料を積んだと思われる車が本社をあとにしています。

リニア中央新幹線の関連工事を巡ってゼネコン大手が受注調整をしていた疑いが強まったとして東京地検特捜部などは12月18日、鹿島と清水建設に対して独占禁止法違反の疑いで強制捜査に入りました。

この事件を巡ってはすでに大林組も東京地検特捜部の強制捜査を受けていますが、今回WBSではすでに特捜部に任意の事情聴取を受けている大林組の幹部に独占取材しました。

日本を代表するゼネコン大手による不正受注事件。

鹿島本社前から柳川邦生記者の中継です。

柳川記者、

東京・赤坂にある鹿島の本社前です。今から約3時間前の午後8時に特捜部の車両が本社をあとにして、こちらの捜索は終わりましたが、まだ一部では続いているところもあると見られています。

本社の窓はブラインドが掛けられ、明かりが漏れてくる窓がいくつか確認できますが社員の出入りはなくひっそりと静まり返っています。

12月18日の午前9時過ぎから始まった鹿島や清水建設への特捜部の捜索は独占禁止法違反の疑いで行われたものです。リニア中央新幹線を巡る事件では建設工事でどの工事を受注するか、鹿島などゼネコン大手4社で事前に協議していた疑いが持たれています。

リニア工事を巡っては大林組が発注元のJR東海側から入手するなど不正を行っていた疑いがあるとして特捜部がすでに捜索しています。そうした中、押収した資料の分析などから鹿島などの強制捜査に乗り出したものだと見られます。

リニア工事は2015年以降、22件の工事で契約が結ばれていてゼネコン大手4社が代表となる共同企業体が工事の約7割を受注。ほぼ均等に分け合う形となっています。

ある警察関係者は「公共性の高い工事での「談合」を見逃せば工事価格の高止まりとなり新幹線の料金にも反映されるのでは」と指摘しています。

今回の操作はどこまで広がりを見せそうでしょうか?

今後、どこまで広がるか見通しが立たない状況です。

トンネルの掘削などゼネコン大手でなければ請け負えない難しい工事という側面もあり、このまま事件が広がりを見せれば2027年の開業を目指すリニア新幹線の工期が遅れるという指摘もあります。

そんな中、WBSでは12月8日に強制捜査を受けた大林組の副社長を単独取材しました。

リニア工事を巡る疑惑についてどう答えたのでしょうか?

株式会社大林組

総工費約9兆円という巨大プロジェクトであるリニア中央新幹線の工事に浮上した疑惑。

その発端となったのは・・・。

伊大知明宏記者、

今回、不正入札の疑いが持たれているのはこちらの現場です。現在、工事は止まることな続けられています。

リニア中央新幹線の名城非常口の工事現場。手掛けているのはゼネコン大手の大林組です。

12月8日、大林組は事前に入札の情報は発注元であるJR東海側から不正に入手していた疑いがあるとして東京地検特捜部のメスが入ったことに公共事業に詳しい五十嵐敬喜弁護士は、

なぜこれが問題になるのか非常に奇妙に思った。

名城非常口の受注金額は約90億円、総工費9兆円のプロジェクトからすると割合はごく僅かです。

最初の大林組に対する強制捜査の時から東京地検特捜部の狙いは別にあると見ています。

東京地検特捜部という名うてがいきなり本社を捜査するのはかなり犯罪のにおいが濃いし、単純に大林組とJR東海ではなく、もっと巨大などこかで背景がある感じがしなくもない。

背景

その背景にあったものこそが12月18日の鹿島と清水建設に対する強制捜査だったのでしょうか?

リニア事業には「財政投融資」の形で国から約3兆円が資金提供されていて総額9兆円の超大型事業になります。

今回の強制捜査の容疑は独占禁止法違反の疑い。

入札の前に協議を開きゼネコン間で受注する会社を決めていれば法律違反にあたります。

今回、WBSは東京地検特捜部からすでに任意で事情聴取を受けている大林組の土木担当のトップ、土屋幸三郎副社長を独占直撃しました。

土屋幸三郎副社長

「事前に情報をJR東海から受けていた?」

調査中なので弁護士からも言われているがその件に関してお答えできない。

「事前に価格の情報を受けていたという報道も?」

今の答えと一緒です。

2005年には他のゼネコン大手とともに談合決別宣言を出した大林組。

ある幹部は、

談合はやらないということでやってきたのに本当だとしたら残念。

今回の疑惑の背景には東京オリンピック後を見据えたゼネコン業界の思惑があると五十嵐弁護士はいいます。

オリンピックも2020年に終わるとなると、あまり日本にはおおきなプロジェクトがないので、リニアが史上最強のいわば「お金のなる木」という感じがあり、これに全力を挙げることが会社としては当然。リニア関連の工事をどうやって受注するか各社死に物狂いで受注合戦をやる。