[ガイアの夜明け] 保育園落ちた!どうする日本?(1)

保育園落ちた!どうする日本?

風の子保育園

東京都武蔵野市、駅から近く預けやすいと評判の「風の子保育園」

創立は1983年。
30年以上、地域の人に愛されてきました。

保育園を経営するのは78歳の武井紀久子さん。
今、大きな問題を抱えていました。

保育士不足です。今2人足りないです。

風の子保育園の店員は60人。
しかし保育園の人数が足りないため、現在は51人しか預かっていません。

待機児童を解消するために預かりたいのはやまやまですけど、保育士がいないので預かれない。

武井紀久子さんが見せてくれたのは全国紙の地方版。

東京では保育士が見つからないため全国各地の新聞に求人広告を出していました。

実は今、保育士が足りないため定員まで預かれない保育園が続出しています。

保育士が不足する理由

都内で働くキャリア10年の現役保育士は

給料がものすごく安い。仕事に給料が見合わないと思っていて。

3月まで非常勤で働いていた保育園の給料明細には979円の時給。

10年の経験もあるのに時給が1,000円にもいかないのです。

毎年3円しか上がらなかった。命を預かっている仕事だし、私たちの仕事を認めてもらって自信を持って保育を続けていきたい。

待遇が見合わないといって辞めていく保育士は絶えません。

親たちの声

4月24日、東京都練馬区で子供を保育園に預けられない親たちが悲痛な声を上げていました。

保育園が決まらなければ最悪、私は退職になる。

保育園に子供を入れなければ職を失う、生活が困る、弱い立場。

政府の動き

4月26日、安倍晋三総理は

保育士の待遇処置については新たに2%相当の待遇改善を行う。

保育士の給料を2017年度から月額約6,000円引き上げることを表明しました。

しかし、まだ安すぎるという声もあります。

子育てをしながら安心して働ける社会はどうすれば実現できるのか?

待機児童問題

匿名のブログの書き込みをきっかけに改めて関心が高まった待機児童問題。

政府は3月下旬に緊急対策を打ち出しました。

その対策のひとつが預かる子供の人数です。

東京都内の自治体の多くは1歳児5人に対して保育士が1人つくようにしています。
保育の質を保つためには多くても5人という考えです。

これに対して政府は国の基準である6人まで預かるように自治体に要請をしました。

保育の質を保つために自治体が預かる子供を少なくしていたのを1人増やすように求めたのです。

また3歳未満を少人数預かる小規模保育園では預かる人数は最大19人となっていました。

しかし政府はこの定員を3人増やして22人まで増やしました。

いずれの対策も保育士の負担が増える可能性があります。

保育士の待遇

全産業の平均給与は月に約30万円ですが保育士は約21万円です。

待機児童を減らすためには保育士の確保が必要ですが、働く環境は改善されていません。

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