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[WBS] 乗客が集まる場所を予測!?「AIタクシー」の実力とは?

2017年2月18日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

人手不足で深刻な業界は多くありますが今日はタクシーと飲食業界です。

経験とノウハウで稼ぎの差が大きく出てくる業界でベテランと新人の差を埋める手段としてAIの活躍が期待され始めています。

株式会社NTTドコモ

[blogcard url="https://www.nttdocomo.co.jp/"]

株式会社NTTドコモは2月17日、人工知能を搭載したAIタクシーを公開しました。

AIタクシー実証実験中とあります。どんな予測ができるのでしょうか?

乗車すると目にするのがタブレットの地図です。そこに数字が表示されています。数字は500メートル四方のエリアに区切られていて30分後にお客様の数がどれくらいいるかをAIが予測。大きい数ほど確率が高くなります。

数字の部分を拡大してみると、

点線で囲われたエリアがありますね。

実際にその赤いエリアは付近に差し掛かると、

彼女は多分待っていますね。

確かに待っている人がいました。

株式会社NTTドコモの携帯ネットワークで得られる人の動きや気象情報、さらにタクシーの運行データを分析してAIが人の流れを予測します。

このAIタクシーにより業界の人手不足の解消につなげたい考えです。

株式会社NTTドコモのIoTのビジネス部、谷直樹部長は、

幅広いタクシーのお客様、タクシー会社に利用してもらいたい。2017年度にお客様に提供することを目指す。

「AIタクシー」vsベテランタクシー!乗客を多く獲得するのは!?

では実際にAIタクシーの実力はどれほどのものなのでしょうか?

「AIタクシー」を試験的に導入している東京無線タクシーの加盟会社。入社6ヶ月の新人ドライバー、稲宮尽さん(26歳)、ドライバー歴8年の小阪弘行さん(62歳)。

稲宮尽さんの車はAIを搭載していて、小阪弘行さんの車はAIを搭載していません。

これで午前9時から午後5時まで同じく仕事をすると売りや乗車数はどうなるのか検証します。

新人ドライバーの稲宮尽さん、

「どこに行きますか?」

都立大駅の周辺から港区・渋谷区に向かうお客様が非常に多いのでそこに向かう。

「自身はありますか?」

良い結果は出せると思う。

ベテランの小阪弘行さんに戦略はあるのでしょうか?

私の場合はどこでやるかって決めていない。とりあえず出てお客様を探す。

午前9時、一斉にスタートです。

ベテランドライバーの小阪弘行さん、運転中はしきりに目を動かし周囲に注意を払います。

仕事はやっぱり汗しないといけない。動物的な勘を生かす。

一方、新人の稲宮尽さん、AIが示す情報と自分の予想を組み合わせる方法でお客様を狙っていました。

数字(お客様)の多いところでは空車(ライバル)も多くなってしまう。数字(お客さま)と少ない所の境界線辺りがお客様のニーズが高い。

午後5時、8時間に及ぶ2人の仕事の結果が出ました。

売り上げでは新人の稲宮尽さんのほうが約2,000円多くなりましたが、お客様が乗車した回数では小阪弘行さんの方が上回りました。

甲乙付け難い結果ですが、AIの力で新人がベテランに近付くことができたともいえます。

株式会社NTTドコモによると1ヶ月間行った実証実験では通常タクシーよりもAIタクシーの方が前月からの売り上げの伸びが49%も高かったといいます。

「AIタクシーを導入すると新人とベテランの差は縮まるか?」

東京無線協同組合の橋本栄二郎常任理事は、

だんだんその差が縮まっていく。410円タクシーも動き出した。いろいろな面でタクシーは大きく変わる。

「お客様を呼ぶ味」をAIが指南!?ラーメン店の経営が変わる!

鶏ポタラーメン THANK

AIの活用はラーメン業界でも。

都内にある「鶏ポタラーメン THANK」では国内で初めてAIを試験的に導入しています。

出迎えてくれたのは店員ではなくロボットです。

お客様はあらかじめスマートフォンでニックネームを登録し顔認証を済ませておくことでAIを使ったサービスを受けることができます。

ロボットに目線を合わせると、

ユーカリさんはスープは「とろり」が好きなんですね。よかったら後からご飯を入れてリゾット風も楽しんでみてください。

以前頼んだものと、それを踏まえた上で新しいサービスの提案もしてくれる。

店が混雑する昼時、ベテラン店員の代わりにAIがロボットに接客サービスを支持します。

先程、ロボットが提案していた「ご飯」と「ラーメンのスープ」を合わせる食べ方にチャレンジします。カレー粉も入れます。

これは新しい提案ですね。カレー粉とラーメンのスープがよく合います。

AIは経営面でもサポートしています。

実はラーメン店は開業して1年以内に閉店する割合が4割と他の外食産業に比べて高いのが現状です。

店の年齢別に色分けした注文データを見ると20代半ばのお客様にはまろやかな味のラーメンが人気で、AIはこうしたデータを元にどういうラーメンを作れば売れるのか、経営者に教えることもできます。

田邉雄二店主は、

どういう濃度のスープを作ったり、味を作ったりすれば狙いのターゲット層を引っ張ってこられるのかデータを見ることで分かる。

AIが最適な仕入れや人員配置も指南するこのサービス。月額3万円から利用できます。

日本マイクロソフト株式会社

[blogcard url="https://www.microsoft.com/ja-jp"]

技術を提供している日本マイクロソフト株式会社は今後AIを使ったビジネスがさらに拡大していくとみています。

日本マイクロソフト株式会社の斎藤泰行さんは、

居酒屋や会員制のスポーツクラブなど、いろいろな業種に展開できると考えている。

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