[WBS] アメリカの銃乱射試験・・・規制は進むか? なぜ銃メーカーの株価が上昇!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

少なくとも58人が死亡し、アメリカ史上最悪となったラスベガスの銃乱射事件から2日余りが経ちました。

地元警察が新たに公開した事件当日の映像では警察官が避難を呼びかけ、それを聞いた人々が逃げ惑う姿が記録されています。

事件の全容が少しずつ明らかになる中、安倍総理とトランプ大統領は電話会談を行い、安倍総理が哀悼の意を伝えたといいます。

一方、ニューヨーク株式市場では銃に関連した企業の株価が大きく上昇しました。その理由を取材しました。

ラスベガス銃乱射事件

ラスベガスでの銃乱射事件当時、現場に急行した警察官が撮影した映像。

みんなしゃがんで!

無数の銃声が響く中、警察官がその場に伏せるように叫ぶなど緊迫した状況が伺えます。

約2万2,000人に向かって銃を乱射したスティーブン・パドック容疑者(64歳)。

銃撃は9分から11分ものあいだ続いたといいます。

使用したのは連射が可能になるように改造した12丁ものライフル銃。自宅と合わせて40丁以上の銃を所有していたことが明らかになりました。

トランプ大統領は、

恐ろしい事件、負傷者や愛する人を亡くした人のために祈る。

トランプ大統領も「非常に病んだ人間の仕業だ」と強く非難。

アメリカ中が悲劇を受け悲しみに包まれました。

銃メーカーの株価

一方で影山秀伸さんによると、

ラスベガスで起きた銃乱射事件を受けナスダックなどに上場する銃メーカーの株価は週明け急上昇しました。その後も堅調な動きを続けています。

株式市場では事件後に銃火器大手「アメリカン・アウトドア・ブランズ」の株価が5%以上上昇するなど銃メーカーの株価が揃って上昇。

アメリカの調査会社によると1999年以降に起きた過去の銃乱射事件でも発生から1ヶ月後の銃メーカーの株価が上がる傾向があったといいます。

背景には事件を受けて自衛のために銃を購入する人が増えた、規制が強化される前に駆け込み需要で銃の販売が増えたりするとの投資家の思惑があったとみられます。

BRIARHAWK(ブライアーホーク)

実際にラスベガス郊外のガンショップ「ブライアーホーク」を訪ねました。

ブライアーホークのアート・ネザートンさんは、

これは9ミリ拳銃。小さくて軽くて取り扱いやすくて売れ筋。売り上げの8割を占める。

アメリカでは男性・女性問わず最も売れている銃の種類だといいます。

事件のあった1日以降、売り上げに変化があったのか尋ねると、

特に事件でお客様が増えるということはない。12年に起きた小学校での銃乱射事件後は確かに銃の販売が増えた。

ネザートンさん、過去の銃乱射事件で使われたとみられるライフル銃を見せてくました。

宇井五郎さん、

非常に見た目と違って重たくて、これで何百発も撃ったというのは信じられません。

このライフルはアメリカン・アウトドア・ブランズ製です。

この日も警備関係の仕事に就きたいと考えている女性が銃の扱いを学ぶために店を訪れました。

「事件の前後で銃への考え方は変わった?」

責任感が増した。自らを守るためにも。

憲法で「市民が武装する権利」が保障されているアメリカ。乱射事件が起きるたびに銃の販売が増える現状があります。

犯罪はあくまで犯罪。銃の保有を認める法律はそうした犯罪を防ぐためにある。

全米ライフル協会

今回の事件発生後、民主党を中心に銃規制強化を訴える声が上がる一方でトランプ大統領は銃規制には消極的だと見られています。

その背景にあるのが全米ライフル協会との関係です。

今年4月には現職大統領として35年ぶりに全米ライフル協会の総会で演説しました。

警察は生命を守るための責任から銃を保有している。国民には自衛する権利がある。正しいだろう?

あなたたちの大統領として決して「武装する権利」を侵害させない。絶対にだ!

拍手喝さいを浴びるトランプ大統領。集票率など政治的にも大きな力を持つ全米ライフル協会はトランプ大統領の最も有力な支援大体でもあります。

ラスベガスの事件後、銃規制について「そのうちに話し合うだろう」と述べたものの具体的な対応策には触れなかったトランプ大統領。

現政権下で議論の進展は難しいとの見方が大勢です。

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