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[WBS]韓国で食品トラブル続発!「窒素」ブームの裏で…!

2017年11月24日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

韓国では今年、食品トラブルが相次いでいて深刻な事故に発展するケースも出てきています。

それはうっかりミスなのでしょうか?

それとも恒常的なものだったのでしょうか?

そして韓国ならではの原因もあるようです。

窒素コーヒー

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ソウルのカフェ「101 STUDIO」では女性にあるコーヒーが人気です。

窒素コーヒーです。やわらかくて喉越しが良くて美味しい。

日本でも登場し始めた窒素コーヒー。ここでは水出しコーヒーを3日寝かせ気化した窒素を2日かけて注入するといいます。

その味をソウル支局の和田高記者は、

窒素の入ったコーヒーは泡が多いのが特徴です。ミルクは入っていませんが泡が多い分、非常に味がクリーミです。

新しいもの好きの韓国人だけに多くのチェーン店が取り入れ窒素コーヒーは人気商品となっています。

窒素コーヒーという名前の響きが独特。韓国人は新しい物を好むので。

窒素菓子

そして窒素菓子も登場。

スナック菓子にエアホースでマイナス196度以下の液体窒素をかけ急激に冷やしたお菓子です。

食べると白い低温の湯気が煙のように鼻や口から出て、怪獣のようだと若者や子供に人気でした。

しかし2017年8月、窒素菓子を食べた12歳の児童の胃に5センチの穴が開くという事故が起きました。

窒素菓子の容器の底に残った超低温の液体窒素を飲み込んだのが原因でした。

今回、最初に窒素菓子を商品化したという男性、韓鎬さんに話を聞くことが出来ました。

実は事故があった場所は2016年まで韓さんが店を出していた場所でした。

撤退後、別の業者が引き継ぎ事故が発生したのです。

下に貯まるのは液体窒素で絶対に飲むなと説明していた。業者は注意事項を説明していなかったと思う。

韓さんは多い時で1店舗あたり1日約100万円を売り上げていたといます。

熱しやすくて冷めやすいのが韓国の特徴。儲け話に引かれた一部の業者が続々と開業しましたが韓国政府はこの窒素菓子の販売を禁止しました。

零細企業は金をかけずに稼げるから群がった。お客様が多いと「早く早く」という癖が出た。

食品トラブル

作る側の意識の低さからか韓国の食品トラブルは様々な分野に広がっています。

考えられないような異物混入も相次ぎました。

軍の売店の食品からトカゲの死体・ネジなどの異物…処分は軽い。

チョコバーに虫が「うじゃうじゃ」…包装紙は意味ない。

日本人観光客に馴染みのチョッパルと呼ばれる豚足からも基準値を大幅に超える大腸菌が検出されました。

8月、韓国消費者院の報道官は、

大腸菌は個々の製品から基準値より最大123万倍が検出された。

韓国の代表的なお酒、焼酎にもリサイクルされた瓶に十分に洗っていなかったと見られるタバコの灰が混入したケースがありました。

さらにマニュアルが徹底されているはずのマクドナルドでも最近、生焼けのパティが入ったハンバーガーを食べ健康被害にあったという訴えが相次ぎました。

研修

こうしたことを背景に食の衛生に関する研修が人気を集めています。

受講する企業が毎年3割づつ増えているといいます。

研修は食品衛生の国際認証取得必須で企業は信用を高めようとしているのです。

受講した企業の担当者は、

消費者の健康に有害があってはならない。食品安全が大事で多く投資している。

教育を受けてみると自分たちが安全に対し意識が足りなかったと分かる。

韓国でこうした問題が起こる背景には何があるのでしょうか?

猛然と利益を追う企業、そしてすぐに自分流にやってしまう労働者。専門家は国民性も影響しているといいます。

セスコ食品安全教育センターの具大原センター長は、

韓国には「早く早く」という文化がある。そうではなくて規則を守らないといけない。

食の安全性にずさんさが目立つ韓国、人手不足が深刻な日本においても人ごとではないのかもしれません。

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