[ゆうがたサテライト] 「改憲」で安倍政権に共鳴!最大の保守「日本会議」とは?

ゆうがたサテライト

今国会の焦点のひとつ「憲法改正」。

これを悲願とする日本最大の保守系の団体があります。「日本会議」です。

憲法改正を推し進める安倍政権との関係も取りざたされる日本会議の実態を取材しました。

安倍晋三総理大臣

1月22日午前11時過ぎ、

我が党は結党以来、憲法改正を党是として掲げてきた。いよいよ実現する時を迎えている

憲法改正について改めて強い決意を示した安倍総理。

自民党は9条への自衛隊明記など4項目について議論を進めて、年内に憲法改正発議に持ち込みたい考えです。

この瞬間を待ち望んできた組織があります。

国内最大の保守系団体「日本会議」です。

日本会議

2017年11月に開かれた設立20周年記念大会。日本会議を支援する議員連盟の国会議員も多数出席をしました。

自民党の古屋圭司衆院議員、

皆さんと共に憲法改正に向けて確実に歩を進めていこうではありませんか。

自民党の下村博文衆院議員、

憲法改正、それが目の前に来ております。

1997年結成、約4万人の会員を有する日本会議。

最大の目標は憲法改正です。

議員連盟には国会議員290人が加盟。安倍内閣の閣僚の内、10人以上が含まれています。

それでも式典にも参加した自民党の下村氏は日本会議はあくまで支持団体のひとつだと語ります。

わたしも日本会議の議連のメンバーだが、安倍政権のための団体ではなく、党派を超えてより日本を良くしていこうと考えている保守系の市民団体が日本会議。

森友学園

戦前教育の根幹とされた教育勅語を園児に暗唱させていた森友学園。

前理事長の籠池泰典氏も日本会議の会員でした。

日本会議は森友学園を巡る国有地売却問題が明らかになると、「籠池氏は6年前に退会した」と関係を否定しました。

日本会議についての著書があるジャーナリストの青木理氏は、教育勅語を暗唱させる教育こそ日本会議が目指すものだと指摘します。

籠池氏の活動は僕が日本会議を取材した経験でいうと、それほど珍妙ではなく、むしろ日本会議という組織の本音、本質、素顔をわかりやすく可視化した。

生長の家

この日本会議の結成に深く関わったのが元自民党参院会長の村上正邦氏。長く参議院のドンとして政界に君臨した実力者です。

これ、みんな谷口先生の書ですよ。

谷口先生とは村上氏が信仰していた「生長の家」という宗教の創始者。

谷口雅春氏は戦後、日本国憲法は「GHQによる押し付け」と主張。

最大300万人以上いたという信者を導入し、天皇中心の国家を作る憲法改正に向け学生運動や選挙運動を展開しました。

村上氏も支援を受けて当選した一人です。

「いま、日本会議を仕切っているのは「生長の家」出身者?」

いいでしょう。それは間違いない。日本会議は谷口雅春哲学を生かしていきたい。生かしていく道筋として明治憲法復元を模索しているのでは。

実は生長の家自身は1980年代に政治活動から撤退し、思想を転換、現在では安倍政権を批判する立場です。

それでも村上氏は保守的な時代の成長の家の思想は日本会議に脈々と受け継がれていると指摘します。

こうした指摘にについて日本会議は、

特定団体の理念に由来する運動方針の決定および特定団体の出身者による恣意的な運営は行われておりません。

あたかも生長の家が日本会議の上部団体であったかのような一部の報道は全くの事実誤認です。

国柱会

宗教と日本会議、明治期にできた仏教系の国柱会も日本会議の活動を支える数多くの宗教団体の一つです。

侵略戦争のスローガンとして使われた「八紘一宇」を造語したした伝統的右翼として知られています。

本部の中を案内してもらうと教育勅語が掲げられていました。

田中壮谷会長は、

今の教育に教育勅語が用いられれば、もっと素晴らしい日本人が生まれるのではないか。自分もそういう教育を受けていたらもうちょっと立派な日本人になっていたと思う。

現在、約1万9,000人の信者がいる国柱会。

日本会議と協力して憲法改正に賛同する人の署名を集めています。

明治、大正、昭和は天皇中心に君民一体となった国是が一番しっかりしていた御代だった。終戦と言っても憲法が今の現状である以上、戦いが続いていると思う。

田中氏は天皇中心の国とするよう憲法を改正すべきだと主張します。

時間がかかっても憲法改正して天皇中心の日本を取り戻したい。

今後、日本会議と協力していく上でいろいろな方がいるのでご指導ご鞭撻いただきたい。ここからですよね。

憲法改正

同じく憲法改正を目指す日本会議。

自ら掲げる新憲法では天皇を元首と掲げるべきと謳っています。

自民党は現在、天皇制を巡る改憲は全く議論していませんが、こうした安倍政権の姿勢について日本会議に聞くと、

憲法改正の実現に向けた安倍政権の政治姿勢は評価しております。ただし個々の政策については様々な意見・評価があり、会として逐一見解を示すことはしていません。

自民党の改憲論議のキーマン、下村氏は日本会議が安倍政権に影響を与えているのではないかという見方に対し、こう反論しました。

「日本会議は安倍政権に影響を与えている?」

それ自体がフェイクニュース。日本会議が安倍政権を支配していることは全くない。憲法改正について、いま議論していますが憲法改正の主張でも日本会議と重なっているところと重なっていないところがあるので一体ではない。

政治学者の上智大学、中野晃一教授は安倍総理と日本会議の距離感をこう評します。

日本会議からみれば安倍総理は自分たちの中から出てきた、自分たちの総理大臣だという感覚が強い。一方、安倍総理自身の心の居場所としては日本会議にある。ただ日本会議が望んでいることを常に満額回答でできるわけではない。

では今後、安倍政権が天皇制について憲法改正に踏み切ることはあり得るのでしょうか?

もし仮に第一ステップとして9条などの憲法改正ができて、国民の改憲に関する抵抗感が減ったと安倍総理が感じたら次のステップとして「天皇制の安定を図るために」と言いながら天皇制の憲法改憲を試みることはありえなくはない。

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