6月29日、上場企業のの株主総会がピークを迎えました。
投資家は株価の動きが気になるものですが、この企業の株主はさらなる期待に胸を膨らませているのかもしれません。
任天堂の株価は1月には2万円台前半でしたがグンと上昇して4万円目前となっています。この間の株価の上昇率は約60%です。
この急上昇を支えたのはあのヒット商品です。
任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」です。
3月の発売から好調な売れ行きで現在も品薄状態が続いています。
また最大の特徴はTVに繋がずに本体だけでも携帯ゲーム機のように遊べるというこれまでにない新しい機能もヒットの要因となっています。
その任天堂の株主総会が6月29日に京都市の本社で開かれました。ニンテンドースイッチ人気は持続するのでしょうか?
任天堂株式会社
[blogcard url="https://www.nintendo.co.jp/"]
京都市にある任天堂の本社。株主総会に参加するため全国から多くの人が集まりました。
大阪の阪南市から、熱心なファン。見てリュック。
千葉県から。株価4万円超えてほしい
ニンテンドースイッチは発売1ヶ月間で世界で274万台を出荷。予定を4割近く上回る大ヒットです。
このため半年でおよそ660%上昇した任天堂の株価。例えば年初に100株、約245万円だったのが約390万円まで値上がりしています。
株主は、
まだ株価は上がると思う。
株主の表情はにこやか。期待の高さから株主総会の参加者は1,000人を超えて過去最高となりました。
しかし、そんな株主が気になるのは、
スイッチがすごく気になっている。どこも売り切れ状態。
ビックカメラ有楽町店
[blogcard url="http://www.biccamera.co.jp/bicgroup/index.html"]
実際、都内の家電量販店を訪ねるとニンテンドースイッチは品切れの案内です。
ビックカメラ有楽町店ゲームコーナーの橋本和樹主任は、
入荷日に全部売れてしまう状態なので店舗に在庫があった日は基本的にない。
ビックカメラでは毎週入荷するたびに全国の店舗で抽選販売をしていますが、
抽選参加者は多い日だと1,000人を超える。倍率に関しては10倍くらい。
このため任天堂は先週。スイッチの生産体制を強化することを発表。2017年度に世界で1,000万台を出荷する計画ですがさらに上回る見通しです。
来店したお客様もスイッチを待ちわびている1人です。
2回外れている。オンラインの抽選に申し込んで、ディスプレイの大きさや持ち運べるところがすごくいい。
家の中のテレビで家族と楽しめるだけでなく、本体を持ち運んで外で友達と遊ぶという2つの遊び方を両立できるのがスイッチの人気の理由のひとつです。
株式会社OVER FENCE
[blogcard url="http://www.overfence.co.jp/"]
新しい遊び方を提案するニンテンドースイッチにゲームメーカーも期待を寄せています。
2012年に創業したオーバーフェンス。サンリオのハローキティを使ったスマートフォンゲームなどを開発しています。
そのオーバーフェンスは5月にスイッチ向けのソフト「めく~る」を販売。最大4人で対戦ができキャラクターを操ってパネルをめくる枚数などを競い合うゲームです。
会長を務める香月薫児さん、以前は中堅ゲーム会社ハドソンに勤めていましたが急成長をするスマートフォンゲームに参入するため、この会社を作りました。
しかし、
スマホゲームはものすごく厳しい。競争が激しいレッドオーシャンどころの騒ぎではない。なおかつ開発費が膨大になっている。
スマートフォンの機能が向上するにつれてゲームの開発費も高騰し限られたメーカーしか勝ち残れない市場になっているといいます。
そこで新型ゲーム機に期待を込め、任天堂がスイッチの機能を明らかにする前から1年をかけてソフトを開発しました。
任天堂が新しいハードを作ったらこうなるだろうと推測や思い込みで作って、携帯型の据え置きゲーム機というのはどんぴしゃで当たった。
スイッチの新しい遊び方が家庭用の市場を盛り上げると考え今後も新作ゲームを開発する計画です。
ゲーム機がリビング側に戻ってくる気がする。お母さんに言われたら自分の部屋に持って行けばいいし、みんなでやるときはリビングに戻りテレビでやればいい。その市場を押さえ込みに行けばものすごく爆発的にヒットするのでは。