[WBS] なぜビヤホールは絶好調!?「おいしさ」を実現する仕組みとは?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

仕事終わりにくいっと飲みたいですね。でも今、ビール離れが進んでいます。

発泡酒や第3のビールを含む市場、1994年に約5億7,235万ケースでピークを迎えましたが、2016年はピーク時から3割減少して約4億1,476万ケースです。

ビールの人気が落ちたのか?

一概にそうとはいえない面もあります。近年、ビールを売りにするパブ・ビヤホールの売り上げが5年連続で増えています。

ビール離れなのに、なぜか人気を集めるビヤホール。その理由はどこにあるのでしょうか?

株式会社ニユートーキヨー

創業80周年を迎えリニューアルオープンするニユートーキヨービヤホール数寄屋橋本店。6月6日、報道陣に公開されました。

目玉となるのはリニューアルオープンを記念して数量限定で提供されるビール「復刻の生1937」。

こちらは1937年、80年前の創業当時のビールの復刻版。苦味はもちろんありますが、すっとマイルドに入ってくるのと、後味のホップの香りがおいしい。

ニュートキヨーは現在、全国で6つのビヤホールを展開していますが、どの店舗も前年を上回る売上が続いています。

「ビヤホール好調の要因は?」

森一憲社長は、

ビヤホールのビールが劇的においしいこと。

ビヤホールの美味しさの秘密

では、なぜビアホールのビールはおいしいのでしょう?

グラスを洗うところはここです。ビールのグラスやジョッキはここと客席の間を往復するだけ。

こちらのビールにはグラスの内側には気泡がひとつもできません。油などの汚れがない証拠で、グラスがキレイだとビールの命ともいえるクリーミーな泡ができるのです。

さらに美味しいビールのために設備も充実させています。

これ冷蔵庫なんですけど、樽ごと冷やす。

おいしさを優先させるのがビヤホールならではのこだわり。

最近、若いお客様の来店お増えているといいます。

今、若い方が来てくれているのは昔からの伝統的なビールの雰囲気に「これ古いよね」ではなく「新しい」「面白い」というのがある。あえて若者向きにしないことが一つのキーになる。

ニユートーキヨービヤホール有楽町電気ビル店

そのニユートーキヨーが運営する別のビヤホールを訪ねてみると、平日の夜にも関わらず多くのお客様で賑わっていました。

「ここに来るのは初めて?」

3回か4回目。ビールがおいしいので。

口当たりがいいし、喉ごしもいい。どこか行こうかというと、ここになる。

実はニユートーキヨーはこの場所で3年ほど前まで居酒屋スタイルの店舗を展開していました。その後、ビヤホールに業態変更をしたところ店舗の売り上げは約2倍に増加したといいます。

ビールの値段は500円から、居酒屋の時より100円以上高めの設定ですが、

高くてもおいしいなら飲みます。

ビールに合わせて頼む料理もステーキなど少し高めの料理を頼むお客様が多いということで客単価は1人4,000円ほどだといいます。

どこの店でもじゃなくて、本当においしいビールが飲めるから売り上げも上向きになってりうのでは。

キリンビール株式会社

一方、メーカーもビールの人気を回復しようと動いていました。

相内優香キャスター、

ずいぶんとオシャレなレストランですね。こちらにキリンビールが新しく開発したビールサーバーが置いています。

都内の飲食店「アサドール・エル・シエロ」に置かれていたのはキリンビールの新型サーバー「タップ・マルシェ」。4つの注ぎ口があり1台のサーバーで4種類のクラフトビールが楽しめるというものです。

「とりあえずビールください!」

アサドール・エル・シエロの片岡茜チーフは、

ビールのメニュー、いろいろ種類があります。

こちらの店では4種類のクラフトビールを1杯250ml、756円で提供。その内の2種類を飲み比べると、

同じクラフトビールでも全然違う。

生ビールの中ジョッキと比べて量は半分、味も違うため飽きずに飲めます。そこにスタッフがビールのつまみとして勧めてきたのは自家製のチョコレートケーキ。思わずもう一杯です。

黒ビールのほろ苦さがチョコレートとよく合います。

一度の来店で4種類のビールを制覇するお客様も多いといいます。

「新サーバーを導入して売り上げは?」

月の売り上げが2割アップした。

開発者

このサーバーを開発したのはキリンビール社員。開発のきっかけはふとした会話からでした。

キリンビールの企画部、上田隆史主査は、

雑談しているときに、こういうやり方したら面白いっていう話をして。

従来、キリンビールではこうした新事業を展開するまでには5年ほど時間がかかっていました。しかし、このサーバーの事業化はわずか1年で決定したといいます。

商品開発研究所の土屋義徳所長は、

ビール市場自体が、お客様が振り向いてくれないときに、ある程度リスクを背負ってでも楽しいことを仕掛けていかないと変わらない。

新型サーバーは4月から店舗への導入を加速させていて今年中に1,000店の設置を目指します。

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