[WBS] 社員旅行が復活の兆し・・・なぜベンチャー企業で人気に!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

企業の社員旅行について。

バブル期には国内企業の9割近くが実施していた社員旅行ですが、景気悪化の影響から近年だと半分ほどまでに落ち込んでいます。

ところが、ここにきて社員旅行が盛り上がりを見せ始めていて、特にベンチャー企業が力を入れているといいます。

その理由は一体何なんでしょうか?

株式会社ネバーセイネバー

インターネットで服を販売しているネバーセイネバー。

品質やデザインが人気で年間33億円を売り上げるベンチャー企業です。

事務作業をするエリアの直ぐ側に製造スタッフがいる作業場があるなど、社長の磐井友幸さんは普段から社内のコミュニケーションを重視しています。

午後4時、大きな荷物を持ち会社を出ていく社員たち。

社長の磐井さんも出てきました。

向かったのは会社から歩いていけるカプセルホテル「ザ・ミレニアルズ渋谷」です。

10分かからない距離。都市型の新しいかたちの社員旅行。

宿泊は初めての試み。

ベンチャーにとって業務に支障が出るのは痛手となるため近場で開催したといいます。

こんなコンパクトな部屋に泊まったことがないのでびっくり。東京らしいのかなって。

「社員旅行は嫌ではないか?」

嫌ではない。どういう発見があるかは楽しみ。

荷物を置いた全社員が集合。

社員旅行の醍醐味、レクリエーションが始まりました。

計算問題を解いてコストや業務の改善につながる数字をゲットしてもらう。

ゲームの内容は服の原価率や在庫管理など経営に欠かせないデータを扱い会社の利益を増やすというもの。

社長の磐井さんもお助け要員として参加します。

4月は在庫金額が1,500万円で450万円分売った。在庫はいくらになる?

1,050万円。

ほとんどの社員が普段の業務では扱わない財務の計算問題。

真剣に考えます。

経営陣が数字のことを言っても社員は受け身になる。みんなが理解して経営陣と同じ目線でしゃべれるよう、スキルを身につけてもらうため取り入れている。

人材の流出が激しいアパレル業界。

ゲーム感覚で楽しませながら社員を育成し、定着させることが狙いです。

ただ売って終わりではなく、本当に利益があったのか、なかったのか、見ていかないと分からない。こういう勉強ができて助かる。

またこの様子をSNSに上げ、社内の雰囲気を伝えることで会社にあった人材の確保につながるといいます。

事業は人が全てだと思っている。いい人材、いい仲間と組んで結果を出していく。まだ会ったことのない人に会いたいと思っているので、こういう価値観を発信していきたい。

社員旅行について

社員旅行について街の人に聞くと・・・

「社員旅行はあるか?」

IT業界の男性は、

ある。わたしは行きたい派。普段しゃべらない社員さんとかコミュニケーションを多く取れるのが良い。

通信業界の男性は、

だいぶ昔は社員旅行があったがなくなってしまった。将来、職場を離れたあとも旅行の思い出で話せるネタになる。社員旅行が復活したらいいなと思っている。

近年、社員旅行を実施する企業が増えています。

JTBによると社員旅行の取扱額は2016年度までの7年間で2倍近くに増えるなど社員旅行を見直す動きが出ているのです。

株式会社UZUZ

こちらのUZUZも社員旅行に力を入れている会社の一つ。

創業7年目、就職支援のベンチャー企業です。

これが上海旅行に行ったときの集合写真。

社員旅行は年に2回。

そのうち1回は海外旅行です。

年間1,500万円程度の予算から交通費と宿泊費は会社が負担します。

この日、社内では9月の社員旅行のミーティングが開かれていました。

このミーティングを取り仕切っている営業担当の柳田有紀さん。

営業担当でありながら社員旅行の企画・運営も手掛けています。

CPOといって、クリエーティブパーティーオーガナイザー。旅行当日にパスポートを忘れた社員のためにカウンターで対応したり、現地のホテルとやり取りしたり全てのことをやっています。

専用の役職を置いた狙いは社員同士のコミュニケーションの活性化。

社員数が増え、部署ごとの会話が少なくなってきたこの会社にとって社員が旅行の関わるこの仕組みはその改善に一役買ったといいます。

また社員旅行のメリットと考えられるのは離職率の低さ。

創業以来、退職者は4人で一般的に離職率が低い目安とされる10%を大きく下回っています。

人材派遣会社を辞め、この会社に入社した男性社員の白川聖悟さんは、

前職では社員が500人ほどいて全社員での社員旅行が一度もなかった。その部分に対する不満というよりもどかしさが大きかった。いまは辞めるよりももう一回社員旅行に行きたい。

川畑翔太郎専務取締役は、

ベンチャーなので勢いがなくなると業績がすごく下がる。社員旅行があるとそこを目標にして仕事ができる。社員旅行に行くと勢いがつく。ベンチャーには社員旅行のような勢いをつかせるイベントは重要。