[WBS] [新・ニッポンの素材力]「生き物」から新素材!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

海の幸の代表格「カニ」。

そして、こちらは真っ白な「カイコ」。

この生き物たちから驚きの新素材が生まれています。

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農業生物資源研究所

茨城県の研究所。

カイコを使った研究をしていました。

そのカイコが作るものといえばシルク。

このシルクはなんと光るんです。

一体、なぜシルクが光るのでしょうか?

農研機構の瀬筒秀樹さん、

こちらが遺伝子組換えカイコ。

LEDライトを当てると・・・

光っていますね。緑と赤ですか。体全体が発光するんですか?

そのように遺伝子を組み替えている。

光を放つ元となっているのはオワンクラゲの遺伝子です。

クラゲの体内で光を放つ物質、蛍光タンパク質を作る遺伝子を取り出し、カイコに組み込むことで光らせることに成功しました。

遺伝子組換えの作業を見せてもらうと・・・

こちらはカイコの卵です。

直径はわずか1ミリ。

この卵に100分の1ミリという細い針を使いクラゲの遺伝子を注入します。

この研究ではカイコの染色体のいろいろな場所に蛍光タンパク質の遺伝子を組み込みました。

すると組み込んだ場所によってカイコの光る場所が変わることが分かったのです。

試行錯誤を繰り返しながらノウハウを蓄積。

光るシルクの開発に成功しました。

将来的には農家でも飼育できるようにしたい。

群馬県蚕糸技術センター

その一般の農家による養蚕が世界で初めて群馬県で始まりました。

こちらでは現在、およそ6万匹の遺伝子組み換えカイコが飼育され、すでにおよそ300キロの繭が生産されています。

今後、こうした農家が増えれば光るシルクを使ったこれまでにない製品が生まれそうです。

群馬県蚕糸技術センターの須関浩文所長は、

カイコを大量に飼うというのは機械化しにくい。

養蚕業そのものが急激に衰退してしまった。遺伝子組み換えカイコは大きな付加価値が期待できる。

儲かる蚕糸業、収益性の高い蚕糸業につながっていく可能性が非常に高い。

キチンナノファイバー

続いて、こちらのお店で出てきたのは・・・

立派ですね。

美味しそうなカニです。

早速、ひと口いただきます、

今日の主役はカニといっても殻なんです。

カニの殻を使った新素材が「キチンナノファイバー」です。

特殊な藥品を使うことで殻に含まれるカルシウムやタンパク質などを取り除きます。

すると殻が真っ白になりました。

そして水とともに細かく砕いていきます。

キチンナノファイバーを電子顕微鏡で見るとこのようになっています。

この絡まり合っている1本1本がナノファイバーです。どのくらいの太さかというと人の髪の毛の1万分の1だそうです。

細かくすることでこんな効果も・・・

肌に塗ると表面に保護膜が作られ皮膚の水分の蒸発を防ぎます。

保湿効果があるのです。

シート状にすると・・・

鳥取大学の伊福伸介教授、

樹脂の原液に浸すとたちまち透明になる。

保湿力だけでなく鋼鉄並みに硬く、熱にも強いキチンナノファイバー。

透明にすればスマートフォンの画面などにも応用できるといいます。

そして研究によって意外な効果があると分かりました。

こちらのパン、強力粉の量は同じですがキチンナノファイバーを少量入れたパンの方が膨らんでいるのが分かります。

食品にも効果が期待されているのです。

さらに医療にも・・・

皮膚炎になったマウスの背中。

ステロイドを与えたマウスの背中は現象が収まっているだけですが、キチンナノファイバーを与えたマウスは毛が生えるほどに回復しています。

このようにキチンナノファイバーにはさまざまな広がりが期待されています。

金を払い廃棄していたカニ殻が逆に金を生み出す素材になり、地域の経済を活性化できると期待して取り組んでいる。

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