[がっちりマンデー] 「意外に国産」ビジネス!(3)

「意外に国産」ビジネス!

株式会社ナカノアパレル

意外に国産、続いてはまだ雪残る山形県南陽市。

人口約3万2,000人、のどかな地域にある会社が「ナカノアパレル」。

アパレルっていうことは、あっち関係ですね・・・

ナカノアパレルの代表の中野でございます。

中野憲司さん、意外な国産を見せて下さい!

海外ブランドの洋服でございます。

「海外ブランドを山形県で作っているんですか?」

そうなんです!

「どんなブランドを?」

これはジル・サンダー!

ナカノアパレルはドイツの高級ブランド「ジル・サンダー」の洋服を作っています。

お値段も大変高うございます。6万5,000円

ジル・サンダーのTシャツは3万円!

お値段も雷でしびれるくらい一流でございます。

ジル・サンダー以外にも皆さんよくご存知の・・・

プラダさんが企画した商品。

ハイセンスなプラダのパーカー、Made in イタリーではなくMade in ヤマガタ!

ナカノアパレルは世界の名だたるブランドの洋服を手掛けているのです。

ナカノアパレルのヒミツ

しかし、誠に失礼ながら山形県の小さな町の工場にどうして海外の一流ブランドが声を掛けてくるのか?

その秘密を石田秀喜工場長は、

こちらが無縫製ミシン。

糸で縫っていませんよね?針もないですよね?これノリなんです。

ナカノアパレルが海外ブランドを虜にする理由、それは独自の縫製技術。

例えば無縫製ミシンは特殊なノリを塗った両面テープを針のついていないミシンで生地に貼り付け、生地と生地を合わせる。

そしてポイントとなるのがもう一つの機械。

こちらがプレス機です。先程のノリを熱で溶かしています。最適な温度・時間・圧力などが生地によって変わりますし、生地の色でも変わります。

元々はウエットスーツ屋さん、ビニール関係の縫製に使われていた技術。綿で使用したのはうちが初めて

「温度とかがノウハウになってる?」

そうです。

「大丈夫ですか?バレちゃってますけど・・・」

綿はポリエステルなどと比べて生地が厚いためノリだけでくっつけるのは至難の業です。

でもナカノアパレルはノリの種類やプレスする最適な圧力、温度などを研究して綿での無縫製を実現したのです。

無縫製

ところで無縫製にどんなメリットがあるのでしょう?

無縫製で接着しているので縫い合わせる必要がない

「糸が全然出てない。」

デザイン的にもすっきり!特に襟のところ。

縫い目があるよりも無縫製の方が確かに首周りがスッキリ。

プラダのパーカーも縫い目が全く無い。

ココとかココに使われています。

ボールチェーン

さらに無縫製以外にも独自の縫製技術が・・・

こちらがボールチェーン千鳥留め。

女性服の首周り、袖口を彩るチェーンの縫い付け作業に革命が!

以前は手で一つ一つ縫い付けていた。ミシンを使って一気に数秒でできる

今まではチェーンを手作業で一つ一つ縫い付けていました。

ナカノアパレルはチェーンを縫えるミシンを開発。

そのおかげで・・・

「ミシンだとどのくらいかかる?」

10秒くらい。

「手で一個一個やるとしたら?」

手で縫うと20分ぐらいはかかる。

1時間だ!

えっ1時間?

1時間くらいかかると思います。

なんだよ~、リハーサル先してもらわねど。

「編集するから大丈夫!」

編集すっから大丈夫?

チェーンを一つ一つ手縫いしていた時は本当に1時間かかっていました。

ということは作業効率が360倍にアップしたんだな!

それにしてもどうして海外ブランドも注目する縫製技術を次から次へと編み出せるのですか?

中野社長は、

スタンダードなミシンを購入して改造したり、作り変える。

ナカノアパレルでは業務用ミシンの改造に取り組んでいて新しい縫製パターンができないか日夜研究を重ねています。

そして今では海外ブランドだけでなくオンワード23区といった国内の有名ブランドも手掛けるようになりました。

10年前は18億円だった売上が2017年度は33億円。約2倍に増える見込み。

ナカノアパレルは一流ブランドを作ってがっちり!