[WBS] アメリカで解禁「スポーツ賭博」!27兆円市場に懸念も!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

サッカーのワールドカップが連日、盛り上がりを見せる中、アメリカでは5月中旬こうした一般のスポーツを対象にしたギャンブル「スポーツ賭博」が全土で解禁されました。

5年後には市場規模が最大27兆円に拡大するとの試算もあります。

その現場を取材しました。

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モンマスパーク競馬場

アメリカ東部、ニュージャージー州。

ニューヨークから車で1時間ほどの場所にあるモンマスパーク競馬場に6月14日、スポーツ賭博の施設がオープンしました。

平日にもかかわらず場内には大勢のお客様が・・・

窓口には行列が出来ていました。

ワシントン支局のモチョウ・マー記者、

スポーツを対象にしたギャンブルということで、今日行われる野球、さらにサッカーの試合が賭けの対象になっています。

式典に出席したフィル・マーフィー州知事は、

これは賭博や競馬、州の経済にとって大きな前進だ。

ドイツのワールドカップ優勝に20ドル賭ける。ニュージャージー・デビルズのスタンレー・カップ優勝にも20ドルだ。

スポーツ賭博はほかにもフットボールやテニスなどあらゆるスポーツを対象としています。

この日はサッカー・ワールドカップの開幕日。

ブラジルやドイツが人気を集める中、日本が優勝した場合の倍率は251倍となっていました。

来場者は、

スポーツ賭博は初めてなので、昔住んでいたコロンビアのワールドカップ優勝に賭けるわ。

2ドルお願い。

ラスベガスに行く必要がなくなった。ここに来るだけで楽しめる。

スポーツ賭博

スポーツ賭博はこれまでラスベガスがあるネバダ州でのみ認められてきました。

しかし連邦最高裁は5月中旬、全米で解禁する判決を下したのです。

巨額の財政赤字を抱えるニュージャージー州は導入に積極的で年間の売上を136億円と予測。

およそ14億円の税収を見込んでいます。

アトランティックシティ

期待を寄せるのは自治体だけではありません。

ニュージャージー州にあるカジノの街「アトランティックシティ」は1990年代以降、各地で解禁された他のカジノにお客様を奪われています。

ボルガータホテル カジノ&スパのマーカス・グローバー社長は、

この日を迎えられて興奮している。やっと実現した。

市内にあるカジノ施設のほとんどがスポーツ賭博を導入し集客の目玉にしようとしています。

カジノ業界はアメリカ国内で違法のスポーツ賭博の規模が年間16兆5,000億円を超えていると主張。

合法化すれば不正の防止や税収の増加に役立つとしています。

モンマスパーク競馬場の運営会社のデニス・ドレイジン会長は、

違法なスポーツ賭博の大半は犯罪組織が海外で行っている。

今こそスポーツ賭博を合法化し環境を整えるときだ。

合法的な環境であれば不正行為が違法な市場より増えるとは思わない。

スポーツ界の懸念

一方、スポーツ界は懸念。

1919年、八百長行為で選手8人が球界から追放されたブラックソックス事件。

さらに最多安打記録を持ちながら野球賭博に関わり追放されたピート・ローズ氏などスポーツ界には賭博絡みの暗い歴史があるからです。

6月27日に開かれた学生スポーツの代表者による会議。

スポーツ賭博によって選手が不正行為に関わりかねないと懸念の声が上がりました。

その上で先行しているネバダ州の大学から聞き取りをするなど対策を急ぐべきだという意見が出ました。

自らもバスケットボール選手として活躍したトム・マクミラン氏は学生スポーツを賭けの対象にすべきではないと主張します。

学生スポーツの指導者の80%がスポーツ賭博に反対だ。

大学生の選手は金銭を稼げない。八百長をするように買収される恐れがある。巨額の金が動くことになるが我々はクリーンに保ちたい。

一方、プロバスケットボールのNBAやMLB(メジャーリーグ機構)は売上の1%を協力金として支払うことや不正行為を防ぐチェック体制の構築などを要求しています。

一度不正行為が発覚すればスポーツ自体のブランドを大きく損なうスポーツ賭博。

導入が進む中で懸念を払拭することは出来るのでしょうか?

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