[WBS] モンドセレクション授賞式!半分以上がニッポン商品!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ヨーロッパの小さな国、マルタ共和国で開かれた式典。

商品の品質が評価されるモンドセレクションの授賞式です。

参加者の大半は日本人。晴れの舞台ともあってタキシードやドレスで着飾っています。

日本人がなぜ、このモンドセレクションに殺到するのでしょうか?

日本とマルタで徹底取材し、その裏側に迫りました。

青木屋 府中けやき並木通り店

東京のある菓子店に届いたのは、

モンドセレクション受賞の賞状。今届いたばかりでそのまま飾ろうかと思って。

そしてメダルも、青木屋 府中けやき並木通り店の冨田剛睦店長は、

初めて見るが、こんなに重みがあるとは。

さらにパネルを設置。そこにはモンドセレクションのロゴが描かれています。

ここ府中の老舗菓子店、青木屋で販売している菓子が今年、モンドセレクションの金賞を受賞しました。

受賞したのは「武蔵野日誌」。バームクーヘンの間にチョコレートをはさんだ菓子です。

今年、発売49年の古株の菓子ですが金賞を受賞したことで大々的に展開。10時になり店が開店すると、

モンドセレクションを受賞した「武蔵野日誌」です!

続々とお客様の姿が、

賞を取ったんだと思うと食べてみたいなと。

すごい、45年府中に住んでいるけど賞をとるとは思わなかった。

授賞式があった先月末に開催した記念セールでは大きな反響があったといいます。

受賞記念セールでは1日平均1万2,000個売れた。通常の10倍売れて、すごい反響があった。「武蔵野日誌」だけで売り上げが120万円。

今回、なぜ応募したのか、社長の多久島治社長に聞いてみると、

菓子を知らないお客様でもモンドセレクションで品質保証の代わりになる。お客様に手に取ってもらいやすくなるのかなと。「武蔵野日誌」は来年50周年を迎える。新しい息吹を吹き込みブランドを再構築したい。

モンドセレクション

地中海に浮かぶマルタ共和国。5月29日、街の一角に長い行列ができていました。

目立つのはドレスやタキシードで正装した大勢の日本人。皆、年に1度開かれるモンドセレクションの受賞者だといいます。

シャロン甘洋堂の石黒和彦さんは、

これはコーヒー味のケーキなんです。やはり、こういうところで受賞できるのはうれしい。

さくらフォレストの宮崎麻美さん、

「めなり」といって目のサプリメント。最高金賞です。

「今日はわざわざドレスで?」

そうですね。

モンドセレクションは最高金賞を始め金賞、銀賞、銅賞など4段階で評価され授賞式では認定証やメダルなどが授与されます。

モンドセレクションのパトリック・ド・ハリュー会長は、

食品の成分などの科学的な評価や味や見た目などで評価している。世の中の商品の数があまりにも多い中で品質の証明を求める消費者が増えている。

日本からの申込み費用は1点約27万円。1つの商品を最低8人の審査員が20項目に渡って評価します。

審査員全体の平均点で受賞が決まる絶対評価方式です。

会場には青木屋の多久島社長の姿もあります。

「どのくらい待っている?」

1時間半です。初めてでまったく予想していなかった。

実は日本人の受賞ラッシュで式典は3時間以上も続きました。

一方で地元のヨーロッパの人々は、

「モンドセレクションを知っているか?」

はい?モンドなにって?何それ、知らないわ。

その認知度はいまひとつ。

しかし、なぜ日本人が大挙して押し寄せているのかというと、

会場の中ですが受賞した商品が並んでいます。数は非常に多いです。そして半分以上が日本の商品ということです。

受賞した総数約2,700点のうち半分以上の約1,800点が日本の商品。ひとつの国としては最多です。

再び青木屋の多久島社長、店で見せてくれたメダルをようやく手にすることができました。

2時間半くらい待ちました。

「日本企業がかなり多いが?」

すごく思いました。日本のための賞みたいだと思った。

実際は一定の基準を満たせば受賞できることもあり、銀や銅を含めれば応募商品の90%近くが受賞しています。

「「90%」の受賞は多すぎるのでは?」

モンドセレクションのジョセフ・ベスマン審査委員長は、

自分にもそう問いかけたことがあるが、答えはノーだ。例えば酒なら日本からは質の高い上位2~3%の大吟醸が応募されてくる。質の悪いものを見つける方が逆に難しい。

大丸東京店

青木屋では早速、金賞受賞を生かした営業を開始しています。

大丸東京店で秋冬に行われるイベントに向けた商談のために菓子部門の担当者の元を訪れた営業本部の高塚和俊さん。取り出したのはモンドセレクションのロゴマークの入った商品。

前はこちらのパッケージだったが、今回は新しい金賞受賞のパッケージで売りたい。

今年に入ってからすでに2度、大丸東京店のイベントに出展経験のある青木屋。しかし前回は授賞式前だったためモンドセレクションのロゴ付きで商品を販売することはできなかったといいます。

今日はメダルや授賞式の写真などを持参し受賞をアピールする作戦です。

キャッチコピーを考えていて、「世界が認めた府中の銘菓、東京ミニバーム『武蔵野日誌』」。

大丸東京店の和洋菓子担当の宗森耕二マネージャーは、

府中という言葉がつくことで地場のお菓子屋さんが評価されたという安心感も出るかも。

担当者の反応も上々で商談は終了。

今回、販促のツールとしても効果を発揮したモンドセレクションでの受賞ですが、安心ばかりしていられないと多久島社長はいいます。

授賞式ではこんなに日本人がいるのかと、それだけ日本に帰ってきたら競合するところがあると改めて思った。

「ライバルもいっぱいいる?」

もしかしたら受賞が当たり前の時代になるかもしれない。

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