[WBS] 西日本豪雨・・・堤防が決壊!もし東京で起きたらどうなる?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

豪雨で甚大な被害を受けた地域の一つが岡山県倉敷市の真備町です。

7月10日、真備町には被害が大きくなった原因を究明しようと有識者を集めた調査団が入りました。

もし東京でも同じような規模の雨が降った場合、どんな被害が考えられるのでしょうか?

最新のシミュレーション技術を使って専門家に分析してもらいました。

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小田川堤防調査委員会

こちらは7月10日に撮影した真備町の映像です。

川の堤防が決壊し、水が周辺に流れ込んでいる様子が分かります。

6日には1日の雨量が138.5ミリに上りました。これはこの地域の7月の総雨量に匹敵します。

7月10日、堤防が決壊した要因を調べるために国交省や岡山大学の有識者で構成された調査委員会が現地での調査を始めました。

調査委員会の有識者は、

高梁川の支川によって小田川がバックウォーターでかなり水位が上がる。

それに波及するように小田川の支川もバックウォーターで上がっている感じがした。

バックウォーター現象

原因の一つと考えられているバックウォーター現象。

これは雨の影響で主流の川の水位が上がり、合流する川がせき止められる現象です。

このバックウォーター現象が原因の一つとなり南北に流れる高梁川と東西に流れる小田川に挟まれた地域で堤防が決壊し浸水したのです。

関根正人教授

もし今回のような規模の豪雨が東京で起きたらどうなるのか?

豪雨の被害に詳しい早稲田大学理工学術院、関根正人教授を訪ねました。

気圧条件や諸条件が関東に雨を降らせなかっただけの話。

人ごとでは済まない話。

二本の川に挟まれた真備町のような地形は東京にもあります。

隅田川、荒川、江戸川などの川に囲まれたエリアです。

今回のような100ミリ規模の雨が隅田川と荒川に挟まれたエリアに降り堤防が決壊した場合どうなるのか?

過去の豪雨のデータを利用し浸水予測をしてもらいました。

左が下水、右が地上の浸水です。

2時間後には地下の下水道は広範囲で満杯になり、地上では墨田区の半分ほどが2メートル以上の浸水。

最大で5メートルを超える深さのところもあります。

避難場所が少ないなどといわれる江戸川区などでは、こういった時のためにスーパー堤防があります。

天野博幸記者、

江戸川の河川敷と公園が一体となって整備されたスーパー堤防です。このスーパー堤防ですが災害時には避難場所としても使われます。

しかし、川が近くにない地域でも注意は必要だといいます。

これは東京23区の標高を確認できる地図。

緑や青色の場所は谷になっている地域です。

渋谷や溜池山王の周辺は今回のような豪雨で浸水の恐れがあるといいます。

さらに東京では都市ならではの危険な場所があると関根教授は指摘します。

アンダーパス

新宿の大ガード、周囲より明らかに低くなっている。

アンダーパスという立体的に交差している道路です。

50センチから1メートルの浸水で車は通過できない。

渋滞が起こって車が止まると扉が開かなくなる可能性がある。

地下

さらに、

一番危険なのは地下浸水による被害。

東京各所にある地下も豪雨のときは避けたほうがよい場所。

ただし段差がある地下入り口は浸水をある程度防げます。

今回のように明らかに異常な雨だと感じだ場合は3階以上の高い建物に逃げるなど危機意識を持つことが大切だといいます。

これまでにない雨になったとき初めて怖いと気付く。

そのときでは遅いのでしっかり被害を想像できるようにしていきたい。

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