着物の端切れが福袋の始まりと実は大きく関係しているといわれています。
最近、福袋というと中身も豪華になって中には1億円を超える超高額の福袋もあるワケですが、果たしてその超高額福袋って売れているのか取材しました。
株式会社三越伊勢丹
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来年の新春福袋を11月2日にお披露目した日本橋三越本店。
福袋のテーマは「極み」です。
遊びの極みとして用意したのが「男の銀座遊び体験」。着物と羽織に銀座の高級クラブのおもてなしがセットになっています。価格は50万円相当のものが32万4,000円。
クラブ銀座榑沼の榑沼陽子オーナーは、
すごくいいものを福袋なので特別な価格にしてもらっているなって。私の方(クラブでのおもてなし)も特別価格に。
趣味の極みとして用意したのが純金を10キロ使用した豪華な茶釜と茶碗のセット。価格はなんと1億2,018万円です。
他にも小型チャーター機で行くオーダーメイドの日本一周旅行(1,080万円)や6,000万円の一軒家と高額福袋を揃えました。
三越伊勢丹の山下卓也さんは、
自分で本当に納得いくものにはお金をしっかりかけるという傾向が見られた。毎年、それを楽しみにしているお客様が、特にお正月の福袋ということで多くなっている。
1,000万以上の「超高額福袋」!売れたのか百貨店に聞いてみると…。
これまで様々な話題を呼んできた百貨店の高額福袋。実際に売れているのか調査してみました。
株式会社髙島屋
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髙島屋大阪店は2017年の正月、7,777万7,777円で純金の七福神の置物「松久宗琳原作 金の七福神7体セット」を福袋として販売。
しかし残念ながら売れなかったということです。
株式会社そごう・西武
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一方、西武池袋本店はプラチナ製のマジンガーZが入った1,400万円の福袋「白金 マジンガーZ(大)福袋」。
こちらも売れませんでしたが、201万7,000円の小さいバージョン「白金 マジンガーZ(小)福袋」は売れました。
株式会社三越伊勢丹
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今回、取材に訪れた日本橋三越本店。
2017年正月、新築の戸建住宅を9,000万円で販売しましたが、果たして売れたのでしょうか?
三越伊勢丹の山下卓也さんは、
例えば家を建てるというプランであったり着物をあつらえて銀座に遊びに行くとか、そういう企画が非常に人気があった。
1人が戸建住宅の福袋を購入、その他、2018年も売り出す着物で遊ぶという約32万円の福袋も売れたということです。
株式会社大丸松坂屋百貨店
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いまや新年の風物詩となっている福袋。一体いつから始まったのでしょうか?
今年、創業300年を迎えた大丸で聞いてみると、
大丸東京店の橋本一毅さん、
諸説あるが江戸時代に福袋に近いものを発売していたという記述が残っている。
福袋の始まりは江戸時代。
大丸の前身である大丸呉服店では着物や帯の端切れを中が見えない袋の入れて正月の初売りで販売。中には金の糸を使ったものも入っていて新年の運試しの要素もあったといいます。
江戸時代は呉服店に着物を買いにくることは普通の人ではありえない。一般のお客様にも足を運んでもらおうと福袋をつくったのでは。
2018年の福袋では干支にちなんで犬をかたどった水晶の置物とブレスレットのセット「庭園水晶 戌彫刻 ラピスラズリのブレスレット付き」、300万円相当を201万8,000円で販売します。
現在、株高による資産効果などで高額商品が好調なこともあって百貨店全体の売上は回復傾向。
福袋商戦をきっかけにして更に販売を伸ばしたい考えです。
新年でおめでたいこともあるし、財布のヒモがゆるむタイミング。選ばれるものを提案できればもっと数字を伸ばしていける。
話題を集める高額な豪華福袋。来年の売れ行きはどうなるのでしょうか?