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[WBS] 三菱自動車工業トップが会見。ほぼ全ての車種で不正な測定!

2016年5月12日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

三菱自動車工業株式会社

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2016年5月12日16時過ぎの国土交通省。
問題発覚後、三菱自動車工業株式会社の益子修会長が初めて報道陣の前に姿を現しました。

軽自動車4車種について燃費のデータを改ざんしていた三菱自動車工業株式会社。
その台数は日産自動車株式会社向けを含め約62万台になります。

さらに燃費のデータの測定で国が定めた方法とは異なる方法を25年前から使っていました。

益子修会長は謝罪して

今までやってきたことをやれば過去に誰かが正当化したから間違いないと、そういう問題まで踏み込まないとだめだ。踏み込めなかったというのが現状。

今後の経営責任については

今日、明日に経営の安定に道筋がつくとは思わない。必要な改革のインパクトがどれだけ大きいか見極めて自分の進退を申し上げたい。

さらに新しい事実も明らかになりました。

これまでに販売してきたほぼ全ての車種で国が定める方法とは違う方法で測定していました。
正しく測定していたのは「ミラージュ」など3車種のみでした。

RVRでは必要なデータを測定せずに他のデータから算出していた疑いもあります。

しかし相川哲郎社長は

燃費の違いは数パーセント。許容されると思っている。

実際の燃費や走行性能などに問題はないとして、明確な不正があった軽自動車以外の車種の販売は継続するといいます。

また岡山県の水島製作所で生産する軽自動車からは撤退しないと明言しました。

金融支援

リコール隠しによる経営危機の際、三菱グループから約6,000億円の金融支援を受けた三菱自動車工業株式会社。

三菱グループへの支援要請について益子修会長は

私どもも三菱グループの一員でございますので、このようなことでご迷惑をかけて大変申し訳なく思っている。支援につきましては具体的に話をしているわけではない。

自分たちだけで立て直せると語ります。

三菱重工業株式会社の宮永俊一社長は

ブランドが毀損しない解決策があればいいが、それがただちに支援につながるかは、冷静に考える必要がある。

三菱グループの事情

これまで金融支援で三菱自動車工業株式会社を支えてきた三菱グループですが今回は事情が違います。

三菱グループの御三家、三菱重工業株式会社は客船事業で多額の特別損失を計上しています。

三菱商事株式会社と株式会社三菱東京UFJ銀行は資源安やマイナス金利の影響で苦戦しています。

自主再建かグループからの支援か、選択肢が狭まるなか三菱自動車工業株式会社の未来を決める日が間もなくあると言われています。

三菱金曜会

5月13日の金曜日。

三菱グループには毎月1回、金曜日にグループ29社の会長や社長などが一同に集まる三菱金曜会と呼ばれる親睦会があります。

1954年から続いている三菱グループの中枢ともいわれる三菱金曜会。

今回の金曜会でなにか決定されるのか?
三菱自動車工業株式会社の未来は?

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