[ガイアの夜明け] 「不自由」が価値を生む!~車イス社長の挑戦~(3)

「不自由」が価値を生む!~車イス社長の挑戦~

株式会社ミライロ

企業のバリアフリーを手助けするミライロの社長、垣内俊哉さん。

自宅はオフィスに近い都心のマンションです。

車椅子で室内を移動できる広さにしなければいけなかった。多少歩けていたが、去年の手術で歩くことがほとんどできなくなったので。車椅子で住める比較的広い所に引っ越した。

自分のご飯は作ったり、買ったりしないけど小松菜とキャベツだけスーパーで買っている。スーパーで「小松菜とキャベツしか買わない人」と言われる。

ツクシと名付けたフトアゴヒゲトカゲと暮らしています。出張が多く、手がかからないことがペット選びの決め手になったそうです。

垣内さん、オシャレにもこだわります。

いつも仕事できているスーツ、そこにはある思いが・・・

バシッと固めて外へ出る。一番信頼を置かれるかっこいい姿がどれか、突き詰めた時にスーツが一番。

かっこよくない。だらっとしていると他の障害のある人が、そう見られると失礼。

部屋には帽子のコレクションも。

そこに訪ねてきた男性、佐藤厚志さん。垣内さんのパーソナルトレーナーです。

垣内さん、病院に通う一方でこうして週2回、佐藤さんから自宅でリハビリを受けています。

この後、仕事行くんですか?

昼からです。

足の感じはどうですか?

右はなんてことないですけど・・・

やっぱり硬いですね、左は。

垣内さんは2016年11月、左足を手術しました。病気が進行性のため入院を繰り返しています。

骨が折れやすい病気を抱える垣内さん、骨を守るために筋肉をつける必要があります。それにはストレッチが欠かせません。

1時間かけてリハビリが終了しました。

タンパク質をとってください。プロテインだけじゃなくて食事でもとってください。

それが一番難しい。食べにも行かないし。

奥さん作るのが一番いい。

日記

ミライロの垣内俊哉さん、かつては自分の足で歩けないことに絶望していた時代がありました。

長年書き続けている日記を見せてもらいました。闘病の記録です。

17歳の夏から冬にかけて、3回自ら命を絶とうとして、結局死ねなかったので仕方なく生きていて、「死にたい」って言葉がやたら書かれている。

しかし、歩けないことを受け入れることで新たな道が開けたといいます。

車椅子でも、歩けなくてもできることを探そうと思い始めた。17歳の冬、18歳の春でした。

最初に目標にしたのは大学入試。

猛勉強をして立命館大学に合格しました。

在学中に数々のビジネスコンテストに入賞。頭角を現しました。

しかし、2013年に受けた手術では一時心肺停止に・・・

そこで今回の入院ではある覚悟を、

遺書を書いた。手術をする前日の夜に。28歳にして遺書を書くことになるとは思っていなかった。自分の終わりを意識しているからこそ、いつ何が起こるかわからないことを認識できているから日々全力でやれていると思う。

難病をバネに1日1日を全力で生きています。

民野剛郎さん

垣内さんととともに大学時代に起業した副社長の民野剛郎さん。

8年間、苦楽を共にしてきた盟友です。

「タケ」と「カッキー」と呼んでいる。あまり会社では言わないが。大学時代の呼び名。

民野さんの垣内さんに対する思いは、

彼自身が生き急いでいると感じる。一個一個のことに真剣に向き合っているので手術に対しても、自分の命に対しても、会社に対しても、そういう気持ちで向き合っているから、「自分に何かあった時には」ということは常に意識していると思う。

社員

社員たちは体を張った垣内さんのメッセージをどう受けとめているのでしょうか?

入社2年目の岡田麻未さんは、

すごく情熱があるエネルギッシュな社長だと思う。

障害がある人に関わったことのない人は「かわいそう」「たすけてあげなきゃ」という認識を多くの人が持っていると思うが、、意識を変えていくということをミライロを通じて伝えていきたい。

講師として企業にアドバイスをする入社3年目の薄葉幸恵さん、聴覚障害があります。

垣内さんは憧れの存在。いつか追いつきたい。

障害がある当事者が伝えることが大事だと講師をやって分かった。やりがいを感じている。

垣内さんがまいた種が会社の中にも確実に育っています。

その垣内さんに大きなチャンスが巡ってきました。

ザ ゲートハウス

名古屋駅に直結するホテル。そこに人気のレストランがあります。

この日は、子供連れのお客様で賑わっていました。傍らにはベビーカー。

実はここ、車椅子社長、垣内さんのアドバイスで通路やテーブルの間の広く取りました。

インスタグラムで名古屋で検索したら、子供連れで来ている人が結構出てきたので、ここだったら安心できるかなと。

狭かったりするので普通の店は。これだけ広いとうれしい。

ネット上には子供連れでここを利用した写真が多数アップされていました。

これが集客につながっていたのです。

ザ ゲートハウスの豊村鷹飛快さんは、

特に子供連れの人に、こちらから発信したというのはない。口コミで広がっているのではないか。

日本財団パラリンピックサポートセンター

12月下旬、ミライロの東京支社。

垣内さんに大きなチャンスが巡ってきました。

日本財団パラリンピックのPR担当、笹川正平さん、

パラリンピック競技が、平昌オリンピックがありながらも盛り上がっていない。

パラリンピックの会場を満席にするのを僕らも考えている。

パラリンピックのPRを手掛ける団体から垣内さんに協力の依頼があったのです。

パラリンピックを見に行ってもらうため、実際に会場に行ったらポイントが貯まる。付近のバリアフリー施設の情報を投稿したら、またポイントが貯まる

会場周辺のバリアフリー情報をネットに投稿するとポイントが貯まるという仕組み。

これで日本を変えましょう。

垣内さんが日本を変えなきゃダメですよ。

頑張ります。

東京オリンピック・パラリンピック、日本をバリアフリー先進国にする絶好の機会です。

障害者、高齢者が当たり前のように外出できるよになれば、新しいサービスが展開できる。それを5年、10年、20年と早めていくことができると思っている。それをミライロとしては、一つの使命として取り組んでいきたい。

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