[ガイアの夜明け] シリーズ「激闘シェア争い!」第2弾!「中古品」の覇者 新たな戦い!(2)

シリーズ「激闘シェア争い!」第2弾!「中古品」の覇者 新たな戦い!

東京・六本木ヒルズ。

若者たちが中古品業界に嵐を巻き起こそうとしていました。インターネットを使った驚きのサービスを仕掛けようとしていたのです。

メルカリ

茨城県古河市。この街に暮らして7年になる国府田実智子さん(33歳)。

2歳と5歳の娘がいる専業主婦です。

育児と家事に忙しい毎日を送っていますが密かな楽しみがあるといいます。

持ち出したのは娘達が着回した子供服。5年前に4,000円で購入しました。

メーカーのものに関しては必ずタグを撮るようにしている。

国府田さんが使っているのはメルカリというスマートフォンアプリ。フリーマーケットのように個人同士でモノの売買ができるというものです。

写真を撮った後は値段を決めます。

売りたい金額ではなくて「自分だったらいくらで買うかな」というのを優先して。

これまでの経験から子供服に1,111円の値を付けました。

出品作業はわずか5分で完了。

1時間後、携帯に問い合わせが入りました。

少しの間、メールのやり取り。

購入希望の人がいて、こんな感じで。

値下げの相談のようです。

ちょっと値下げをしたところ交渉成立。1,080円で売れました。

あとは商品を丁寧に梱包し、近くの郵便局に持っていきます。

そこで事前にメルカリから送られてきた専用のコードを窓口にある機械に読み込ませると配送用のシールが出てきました。

宛名や住所は書く必要がありません。コンビニや宅配業者でも受け付けてくれます。

何も記入しなくていいのも楽だと思う。個人情報をお互い知られずに取引できるので安全。

配送料、そして売り上げの10%が手数料として引かれます。この日の実質的な儲けは797円。

メルカリで今まで約260点の商品を販売してきた国府田さん、稼いだ額は18万円以上になるといいます。

メルカリとはラテン語で「商いする」という意味。

現在、ダウンロード数は5,000万を突破。1日100万点を超える商品が出品されています。

スマホ上で壮大なフリーマーケットが開かれているのです。

街の声

業者が入らないで個人でできるので、その分、値段が安かったりするので使っている。

昔、付き合っていた人にもらったものがいらなくなったので売り飛ばそうと思って。10万円くらいにはなった。

そんなメルカリでは以外なものも売れています。

トイレットペーパーの芯。70本800円で売れていました。子どもの工作用として買う人が多いそうです。

ある女性も意外なものが売れて喜んでいる一人です。

出品したのは4本の金属の棒。粘度で花などを作る時に使う道具です。

4,000円で買ったものが3,000円で売れました。

買ってもらえるんだなと思って。

株式会社メルカリ

メルカリの本社は東京・港区の六本木ヒルズにあります。

創業から4年、従業員は約500人。平均年齢は31歳。若い会社です。

2015年にメルカリ上で取引された額は約400億円。しかし翌年には3倍の約1,200億円に。今年はさらに伸びているといいます。

創業者の山田進太郎会長(40歳)。

ここまで急成長すると思っていたのでしょうか?

家にあるもの60%は売れるかなと。いけるかどうかはというのは一か八か。ホームランか三振かみたいな感じになると思っていた。

山田さん、大学卒業後にインターネット関連の会社を設立。それを9年でアメリカの企業に売却し、世界一周の旅に出ました。

その時、あることに気付き帰国後の2013年にメルカリを立ち上げました。

自分には価値がないと思っているものでも、他の人には価値があると思ってもらえるものが結構世の中にはたくさんあって、資源という観点からも有効に利用できると思って。

メルカリチャンネル

7月6日、六本木ヒルズの18階。

メルカリのスタート以来、最大のプロジェクトが動き出そうとしていました。

カウントダウンの後、始まったのは、それは「メルカリチャンネル」。

出品者自らがスマホ上に出演し商品を生放送で紹介できるショッピングチャンネルです。

覗いてみると、ある女性は化粧品を売りたいようです。

未使用品です。箱付き未使用品。この暗い方の色味がこんな感じです。

写真や文章では伝わりにくかった商品の特徴を動画なら分かりやすく伝えることができます。

すると、

全て売れました。ありがとうございます。

その場でどんどん売れていきます。まさに生放送のショッピングチャンネル。

今では1日約250人が生放送をしています。

国内事業を統括するトップの小泉文明社長(37歳)は、

誰でもテレビショッピングを放映できる。実際のお店で買っているかのような新しい体験だと思う。

宮原龍磨さん

スマホで手軽にモノを売買できるアプリで急成長するメルカリ。

その新しいサービス、メルカリチャンネルで生活が一変した人がいます。

佐賀県武雄市、宮原龍磨さん(29歳)。

早速、メルカリチャンネルで売っているものを見せてもらいます。

これは「スプラウトにんにく」という水耕栽培の発芽野菜。

これはいわゆる発芽ニンニク。市場には滅多に出回らないそうです。

農協や市場で取り扱いがない。認知度が低くて取り扱ってもらえないことが多い。消費者に直接宣伝してダイレクトに販売していかなくてはいけない。

認知度が低い発芽ニンニクを広めるためメルカリチャンネルが始まるとすぐに活用し始めた宮原さん。

この日発売するのは30本入ったセット。1,400円。それを10セットです。

スマホに自撮り棒を取り付ければたった一人でもできます。

生放送開始後、向かったのは水耕栽培の部屋。

発芽ニンニクの良さを実況しようというのです。

視聴者にはどのように伝わっているのでしょうか?

水耕栽培なので畑の栽培と違って根っこがキレイ。根っこを時々切る人がいるけど丸ごと食べてほしい。味は普通のニンニクより濃くなくてさっぱりしているんです。

随時、視聴者からコメントも届きます。

「オススメの調理法は?」という質問には、

お薦めの調理方法は天ぷらです。

このようにその場で対応できるのがメルカリチャンネルの魅力。

宮原さんの生放送、この日は100人以上が視聴してくれました。

すると「配信中に購入されました」と表示が。

わずか30分の生放送で10セットが完売しました。

手数料と送料を引くと30分間の実質的な売り上げは1万1,780円。

週3回ほど生放送をしている宮原さん。一番稼いだのは?

2時間で20万円弱売り上げた。農業生産者は消費者と会うこととか話すことが意外になくて、「おいしい」とか「応援してます」とか言われたら、かなり仕事のモチベーションになる。

査定

スマホで手軽にモノを売買できるサービスで急成長するメルカリ。

8月、東京・六本木ヒルズ。

そのメルカリがさらに驚きのアプリを開発。

それは誰でもブランド品の査定ができるというもの。

プロジェクトの責任者は原田大作さん(36歳)。

開発を急いだのにはワケがありました。

高額品だと、いきなり出品をメルカリにするのはユーザーにとっては難しいと分かった。

中古ブランド品は値付けが難しく出品をためらう利用者が多かったのです。

そこで開発された新しいサービスを使うと、

どこを撮ったらいいかナビゲーションがアプリに表示されます。

画面の指示通りに写真を撮っていきます。画面に枠が出るのでそれに合わせて撮っていくだけ。

さらにバッグの情報を入力。

ブランドがルイ・ヴィトン。

続いては色を選び、模様を選択。そしてバッグの種類。最後に商品の状態です。「新品」、「未使用品」から「使用に難がある中古品」まで8つの段階から選びます。

査定金額は4万8,000円から7万4,400円。メルカリ上での取引実績から割り出されたものです。

中古品買付けのプロにしかできなかった査定がスマホひとつあればできてしまうのです。

さらに便利にするため、こんな取り組みも始めていました。

画像を撮るだけでブランド名、柄、デザインなどを判別してくれる機能です。

そのためにバッグの詳細な情報をスタッフが手作業で打ち込んでいきます。機械の学習機能にどんどん情報を蓄積していくためです。

こうして読み込ませる画像は1ブランド、何千枚にもなるといいますが、

課題だらけ。人間の鑑定士を目指していくのは非常に大変なことで、どこまでできるかというのはこれからのチャレンジ。

メルカリ メゾンズ

8月21日、ブランド品の査定アプリの配信がスタートしました。

茨城県古河市、メルカリを愛用するあの国府田さんも早速査定してみます。

5年以上使っていなかったルイ・ヴィトンのバッグです。2万4,000円から4万円で売れるという査定結果に。

定価の3分の1で売れるんだったらかなりうれしい。ずっと使っていないものはやってみたいなと思った。

メルカリの課題

飛ぶ鳥を落とす勢いのメルカリですが大きな課題も抱えています。

今年4月、現金が額面以上の金額で出品され世間を騒がしました。

「3万円を3万7,000円で売ります」とあります。一体、どういうことなのでしょうか?

メルカリではクレジット決済ができます。今すぐ現金が欲しい人は3万円が3万7,000円で売り出されてもクレジットで買ってしまう。そういう人を狙った出品でした。

仙台市、メルカリのカスタマーセンターです。

違法出品を取り締まるため、現在24時間体制で全従業員の半数250人を割いて監視に当たっています。

すると、

分かりやすく言うと普通のただの石。

普通の石が6万円で販売されています。コメント欄を見てみると5万円キャッシュバックと書かれています。

石を売ると見せかけて現金を売るという手口です。

いたちごっこということになるので出てきてはまた削除して。対策を練っての繰り返し。

最近では盗難品を出品するなどメルカリを悪用したケースが後を絶ちません。

監視を強化していますが急成長したサービスに追いついていません。

世界を狙うメルカリ

日本だけでなく世界を狙うメルカリ。

現在、アメリカとイギリスに進出しています。

アメリカではアプリのダウンロードが2,500万件に達しました。

さらなる拡大を目指し、大半を海外で過ごす山田会長に今後の展望を聞いてみると、

イメージとしては日本で車を出品したら、アフリカのどこかの国でそれが購入できる。世界中で使われるようなサービスにしたい。

日本のメルカリが世界のスタンダードになるか、今がその正念場。

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