[WBS]脱トランス脂肪酸「マーガリン」!各メーカーが乗り出すワケとは?!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

大手2社のマーガリンがあります。2月までの旧型、3月から出回る新型、ほとんど同じパッケージに見えますが新しいものには「トランス脂肪酸の低減」と書かれています。

またトランス脂肪酸を説明するホームページに誘導するQRコードが付いています。

小さなデザイン変更にも見えますが、そこにはマーガリンメーカーの切実な事情がありました。

株式会社マミーマート

さいたま市内にあるスーパーマーケット。

マーガリン売り場には各社の商品が並びますが、ある変化が生じています。

マミーマートビバモールさいたま新都心店の宮田政彦店長、

マーガリンの中でもトランス脂肪酸に関する表記を意識している企業が比較的好調。

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸とは油類に含まれる栄養素のひとつで乳製品などにもともと含まれています。

これを取り過ぎた場合、心臓病のリスクが高まるといわれています。

マーガリンはトランス脂肪酸の含有量が比較的多い食品のひとつです。

マーガリンはトランス脂肪酸が多いと聞き控えている。

インターネットで悪い情報が出てくる。気にするようになった。

食品安全委員会によると平均的な日本人のトランス脂肪酸摂取量では健康への影響は小さいとしています。

しかし2015年、アメリカでトランス脂肪酸の規制が決まり、2018年6月から実際に規制が始まります。

このニュースの影響でマーガリンの消費量は急速に冷え込み、2割近く減少しています。

メーカー側も動き出しています。

雪印メグミルク株式会社

雪印メグミルクでは3月からすべての家庭用マーガリンでトランス脂肪酸を減らす製法に切り替えました。

製法を変えることで味の変化は?

試食した飛沢圭一記者、

塩気も、油の質も、香りもこれまでマーガリンとほとんど変わりません。違いは分かりません。

アメリカで規制が始まる6月にはトランス脂肪酸を多く含む成分「部分水素添加油脂」を使わないことをパッケージに明記します。

雪印メグミルク乳食品事業部の渡辺孝弘さんは、

6月には「トランス脂肪酸」「部分水素添加油脂」がダイレクトにお客様に伝わる。情報提供する中で積極的に安心感を持ってほしい。

こうした動きはライバル企業にも・・・

株式会社明治

明治の研究施設「明治イノベーションセンター」で、実際に部分水素添加油脂を減らす方法を見せてもらいました。

明治の高石真樹さん、

従来は液状の植物油脂に部分水素添加油脂を加えてマーガリンを製造していたが、今年の春から植物油脂はそのままに部分水素添加油脂を使用しないで製造する。

部分水素添加油脂は原料の植物油を液体からマーガリンらしい個体にするために使われてきました。ここにトランス脂肪酸が多く含まれています。

それを別の油脂に置き替えることでトランス脂肪酸を減らそうというのです。

明治も3月から10種類ある全てのマーガリンを新しい原材料を使ったものに切り替えます。

トランス脂肪酸がイメージが悪いので手に取るのをやめたユーザーがいるのも事実。マーガリンから離れたユーザーの気持ちをもう一度つなぎとめる活動が今回の取り組み。

アメリカでの規制の影響をできるだけ低く抑え、マーガリン市場の回復を期待する大手各社の思いが透けて見えます。