[がっちりマンデー] とにかくたくさん作る! 売る!新企画「意外な『億』ヒット」(3)

とにかくたくさん作る! 売る!新企画「意外な『億』ヒット」

マックス株式会社

東京都日本橋にあるマックスって会社。

「おはようございます。」

おはようございます。

お出向頂いたのはスラッと背の高い商品企画担当の小島靖弘さん。

マックスってロゴは見たことあるような気がしますが・・・

いったいどんな億ヒットがあるんですか?

これです。

「何もなくないですか?」

よく見てください。

ホッチキスの針です。

ホッチキス針

マックスの億ヒット商品は1952年から発売、ホッチキスの針。

「1億本以上これまでに売れたってことですか?」

毎日1億本以上製造しております。

「1日で?」

1日で。

なんとマックスはホッチキスの針を1日に1億本以上も作っています。

1日1億ってことは、1年で365億本、10年で3,650億本ってこれはとんでもない億ヒットです。

でも1日1億本って針、いったいどうやって作っているのか?

マックス藤岡工場

ホッチキスの針を生み出しているのは群馬県のマックス藤岡工場。

工場長の松田伸之さん教えてください。

「これ針ですか?」

ホッチキスの鉢のもとになります。

「こんな感じなんですね?」

これだけ太い針金を使ってます。

このちょっと太めの針金がホッチキス針の材料。

まずこれをおよそ0.5ミリの太さになるまでじっくりと引き伸ばします。

ここからが大量の針を作るポイント。

無数の針金が滑車を使って束ねられてこちらに集まる。

実はこれ、特殊な接着剤で100本以上の針金を板状に貼り付けているのです。

これをおよそ400キロの重さにまとめていよいよ仕上げの工程に。

ところが、完全な部分で撮影NG。

「それは見れない?」

ごめんなさい。そこはですね1番うちの肝になる部分です。

企業秘密です!

針を折り曲げて切るところはマックスさん最大の企業秘密。

見せてはもらえませんでしたが、なんでも板状のまま切ったり折ったりと形を整えて1日1億本の針を作っているんですって。

でも20年以上前から1日1億円を生産しているホッチキス針ですが、そんなに売れ続けるって小島さん、針ってどこか進化してたりしているんですか?

針はJISの規格で定められているので寸法や形状を変えることが難しい。

ホッチキスの針はどのメーカーでも同じように使えるようJISという規格でサイズや形が決まっています。

針を変えることができないのでホッチキス本体を改良することでホッチキスの針をたくさん使って頂いております。

というわけでマックスの儲かり作戦は本体の方を改良して針をたくさん使ってもらうというもの。

フラットクリンチ

こちらのホッチキスが1987年に製造開発したフラットクリンチの機構を搭載したホッチキスです。

ホッチキス業界では革命とまでいわれているのがこのフラットクリンチという新機能。

そもそもホッチキスは上から押された針が紙を貫通しながら曲げ台という部分の溝に沿って曲がり紙をとじ込むという仕組みです。

でもこの方法だとホッチキスの裏側は溝の形に沿って膨らんでしまう。

そこでフラットクリンチのホッチキスでは・・・

従来だとそのまま紙を閉じるんですが2段階でここで下がります。

この動作でホッチキスの針を裏側で平らにしております。

ポイントは閉じる作業が2段階ということ。

まず、上からの力で針を紙にまっすぐ貫通させます。

次に下から押し込むと紙から出てきたところを軸に針がまっすぐ折れるように曲がる。

ご覧ください、それまでのホッチキスと比べて針の裏側が平らに。

これだけでホッチキス留めした書類の厚さがなんと25%もダウンするっていうからスゴい。

日々改良を重ね現在発売中のホッチキスは47種類。

本体と針の年間売上はおよそ50億円。

さらにマックスさんにはもう一つ針の売上げを劇的に伸ばした立役者が・・・

それは、

そちらにお持ちの書類も多分使われています。

皆さんが使っているコピー機の中に入っているホッチキス。

そう、コピー機の中のホッチキス。

最近のコピー機には当たり前のように付いているコピーした紙の束を自動でホチキス留めしてくれる機能。

これ、機械のこの部分でやっているんですが、内部の自動ホッチキス本体を作っているのもマックス。

本体と針を合わせた売上げは普通のホッチキスの倍近いおよそ93億円。

これはとんでもない億ヒットです。

マックスはホッチキスと針でがっちり!

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