[WBS] 酒蔵を支援する若者が増加!?新しい日本酒が続々登場のワケ!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

インターネットを通じて大勢の人から資金調達をするクラウドファンディング。

そのクラウドファンディングを活用して日本酒を開発しようという取り組みが盛んになっています。

例えば国内最大クラウドファンディングサービスを通じて新たに誕生した日本酒の数は50種類。中には2,000万円以上の資金を集めたものもあり、これまで日本酒との関わりが少なかった若い層へのアピールにもつながっています。

株式会社三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店では1月6日から1日8日までの期間限定で日本酒を試飲できるバー「Makuake × ISETAN 日本酒BAR」をオープンしました。

試飲できるのは埼玉の2つの酒蔵が造った2種類の日本酒です。

家電メーカーのシャープが開発した保冷バッグを使いマイナス2度の状態で楽しみます。

かなり飲みやすい。舌で広がって後味はなくなる。すっきりという感じ。

スパークリングとこの冷たさはよく合う。

株式会社マクアケ

この日本酒はクラウドファンディングサービス「Makuake」で資金を調達し開発しました。

冬単衣(ふゆひとえ)は目標金額の約18倍の1,800万円以上を集めました。

クラウドファンディングを使った新しい日本酒作りは酒蔵にとってとても相性が良いといいます。

マクアケの坊垣佳奈さんは、

常に酒蔵もチャレンジしたいと思っているが、作ってはみたもののユーザーに実際にうけなかったりする。たくさん応援・支援が集まれば、そういう商品が求められているとマーケティングにもなる。非常にチャレンジしやすい仕組みになっている。

またクラウドファンディングのもうひとつのメリットはネットを使うことが多い若い消費者にアピールできることだといいます。

籠味桃世さん

横浜に住む籠味桃世さん。クラウドファンディングを利用して日本酒を購入しました。

クラウドファンディングで買ったお酒。

このお酒は北海道にある酒蔵、上川大雪酒造で作られたものです。

土地が広くて人が少ないので人口密度が低い。クラウドファンディングでどんなお酒があるか知った。

実は上川大雪酒造は籠味さんの出身地にあります。

8年前に北海道から神奈川県に移り住んだ籠味さんにとって地元から離れた場所からでも応援することが出来ることからクラウドファンディングの利用を決めました。

微力だが、ここに応援していると表明できるだけで自分にとってはうれしい。

上川大雪酒造株式会社

大雪山の麓の町、北海道上川町。

最近ではスキージャンプで活躍する高梨沙羅選手の実家があることから知られるようになりました。

上川大雪酒造は雪深いこの町にあります。

実はこの酒造、2017年にできたばかり。

北海道では戦後初めて誕生したまだ新しい酒造です。

蔵の中では仕込みが進んでいました。杜氏たちによる麹つくりです。

上川大雪酒造の塚原敏夫社長、

ここで使っているのは全部北海道産の酒米100%です。

経営者の塚原さんは北海道でとれた米にこだわったといいます。

さらに仕込んでいる水も自然豊かなこの上川町の地下水です。

塚原さんが見せてくれたのはこの酒造で2つめとなる井戸です。

これは大きかった。水は生命線です。「マクアケ」のクラウドファンディングの資金でここまでやることができた。

クラウドファンディングで集めた約1,400万円の資金の一部を活用して新たに掘った井戸です。

この井戸が出来たことで水質や水量が安定してより高品質な日本酒つくりにつなげられるといいます。

他にも小型タンクの増設など集めた資金で設備を充実させました。

クラウドファンディングを活用した塚原さんには設備投資以外にも狙いがありました。

それがファン作り

クラウドファンディングを活用して知名度を上げ、多くのファンを獲得することです。

会員に限定したネット販売を始めると2ヶ月で約2,000人の会員を集めることにも成功しました。

酒蔵としてもまだ1合目。これからクラウドファンディングを利用することで全国のファンがつけば、ちょっとずつ成長していける。そんなふうに思っている。