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[ガイアの夜明け] 新時代を行く!「企業城下町」(3)

2016年11月30日

新時代を行く!「企業城下町」

株式会社エムテック

茨城県ひたちなか市。

株式会社日立製作所の企業城下町の一つです。

そこにある一軒の町工場、株式会社エムテック

1949年の創業以来、株式会社日立製作所の下請け工場として歩んできました。

産業用機械などに使われる精密部品の製造などを手掛けています。

松木徹社長(40歳)、3代目社長です。

生まれた地がたまたま企業城下町だっただけで、他で仕事をしたことがないので比べようがないけど、日立の影響力は大きい。くしゃみすると下請けは飛んじゃうんで。下請けで黙っていても仕事があったけど、もうそういう時代ではない。

30人の従業員。

そして3人の愛娘と妻の存在が松木徹社長の仕事の原動力です。

しかし株式会社日立製作所の生産拠点が海外に移る中、下請けの仕事は減り続けているのが現状です。

特別養護老人ホームもみじ館

茨城県水戸市にある介護施設「特別養護老人ホームもみじ館」。

この日、松木徹社長はあるものを見てほしいと頼まれてやって来ました。

それがベッドの上に取り付けられた現在開発中の装置です。

この装置によって介護職員の負担を減らすことが出来るといいます。

今ベッドに入りましたので。

内蔵の赤外線カメラがベッドの上の人の動きを感知。

その情報を離れた場所にあるモニターに表示する仕組みです。

ベッドに横になったり、ベッドから離れたといった情報を職員がすぐに知ることができます。

株式会社アルコ・イーエックス

この見守り装置を開発したIT企業、株式会社アルコ・イーエックスの木田文二社長。

松木徹社長にある改良を持ちかけました。

次に作ろうと思っているのが居室全体を見て行動解析をして、その方が倒れているとか、動かないという情報を親族に知らせるとか、セキュリティー会社に連絡するとか、そういったものを考えている。

松木徹社長にとっては畑違いの仕事。

果たして大丈夫なのか?

コストとか普及するにあたっての課題がいろいろある。なかなか普段、工業製品というのは製品として見られる機会が少ないのでやりがいがある。

焼き鳥

茨城県日立市、下請けの町工場の3代目社長の松木徹社長。

この日訪ねたのは1軒の町工場。

ある会合に参加するためやって来ました。

会議室はなにやら賑やかな雰囲気。

参加者は皆、株式会社日立製作所の下請けをしている町工場の経営者です。

この道100年の老舗ネジ工場に、どんな形でも作れるという金属加工業、そして世界最小クラスのバネを作る会社など皆、高い技術力を持っています。

実は松木徹社長、町工場10社に呼びかけ、あるチームを結成したのです。

その技術力を結集して作ったのが、なぜか焼き鳥

一体なんのために?

GLIT(グリット)

株式会社日立製作所の企業城下町、茨城県日立市。

精密部品の町工場を営む松木徹社長。

同じ下請けの町工場10社と共に「GLIT(グリット)」というチームを結成しました。

「GLIT」とは革新的な技術でリードする団体という意味の英語の頭文字を取ったものです。

設計、金型作り、部品の製造など専門分野が異なる会社が集まっています。

営業も積極的に行い、自ら顧客を開拓。

仕事が入ると得意分野に合わせて分業します。

チームを組み事で町工場1社ではできなかった仕事にも対応できるようになりました。

今回、GLITに舞い込んだのが介護施設で使われる「病床見守りシステム」の改良・

ベッド周りだけでなく、部屋のどこに人がいても、その動きを感知する装置を目指しています。

完成品を世に出すのは中小企業ではなかなかないから。

それぞれの会社も従業員のモチベーションも上がるだろうし。

早速、みんなで検討してみることに。

変更する点はカバーの部分。部屋全体を見渡せるように下から中央部分にします。

要になるのが装置のベースと呼ばれる部分。

カメラや電子基板などを載せるため、複雑な形状のものを作らなければいけません。

レイアウト変更、カメラとか、その辺はタカさんの方で。

カバーは創和さんで問題ないと思います。

今回は株式会社総和工業、株式会社大塚製作所、株式会社日港製作所の3社が改良に取り組みます。

株式会社総和工業

カバーの製作を担当するのが株式会社総和工業。

株式会社日立製作所からの受注が売り上げの6割を占めています。

専門はプラスチックやアクリルなどの樹脂加工。

削っちゃいますか?

早速、作業に取り掛かっていました。

まずはプラスチックの板をセット。

デザインを変更するため、新たなデータで削っていきます。

5時間後、カバーの形ができあがりました。

うまくいきました。格好良くできたかなと思う。

株式会社大塚製作所

株式会社日立製作所の下請けとして建設機械の製造に使われる工具を作っています。

得意技は金属加工。

担当するのはカメラや電子基板を載せるベース部分。

アルミニウムの塊から複雑なベースの形を削り出していきます。

取り組むのは工場切っての技術者、熊谷聡弘さんです。

ここが一番深いから大変かもしれない。

中央部にある高さ4.5cm、厚さ2mmの板状の部分。

正確に削り出すには高度な技術が必要とされます。

熊谷聡弘さんが動き始めました。

装着したのはアルミを削る工具。

120本もの工具を削るポイントによって使い分けるそうです。

削り出し開始。

アルミは削りやすい反面、圧力や熱で変形しやすいといいます。

工具の回転スピードなど細かく調整しながら慎重に削っていきます。

地道にいくしかないね。

完成までに必要な日数は10日以上。

1ヶ所でも失敗すれば1からやり直しです。

完成した改良品

作業開始から3週間後、改良した「見守り装置」が出来上がりました。

いいね。

削り出しでしょ。

カバーは塗装が施され見事な完成度。

カバーを開けると、あのベース部分が。

アルミは黒く塗装され、問題の板状の部分も見事、設計通りに削り出されていました。

アルミのブロックからの削り出しだよ。この厚みだからね。

ここからでしょ、高さ。

これは金かかっているわ。

3週間かけっ放し?

トータルでね。

「すごい」の一言。

企業城下町で技術を磨いた町工場がチームを組んで生き残る。

新たな道が見えてきました。

合羽橋

東京・台東区合羽橋。

この日、妻と娘と一緒の松木徹社長の姿が。

なにか面白いものがあれば。

ここは日本一の道具街。

松木徹社長が入ったのは食品サンプルの店。

松木徹社長、あるものが気になって仕方がない様子。

焼き鳥のサンプルです。

これどうかな、難しいかな。

難しいとは、一体どういうことなのか?

これがどうなるか、私にも分かりません。

この焼き鳥、モノ作りの本場、ドイツに渡ることに。

何を始めるのか?

ドイツ

ドイツの南西部に位置するシュツットガルト。

自動車発祥の地とされメルセデス・ベンツやポルシェが本拠地を構えています。

この自動車産業の城下町に茨城県の下請けの町工場10社で作るGLITの松木徹社長が乗り込んできました。

グリットは製品で動いているので、ドイツの企業とタイアップして、より「世界で売れるもの」を作りたい。日本とドイツの技術の融合ができたら面白い。

松木徹社長、GLITの海外展開を見据えていたのです。

訪れたのはツェルトワンガー社。

社員60人ほどの小さな会社ですが、自動車部品の製造に欠かせない検査装置で世界から、その技術力が評価されています。

実はドイツには世界でトップクラスのシェアを持つ「隠れたチャンピオン」と呼ばれる中小企業がたくさんあるのです。

松木徹社長、モノ作りの本場、ドイツの会社を前に少し緊張気味です。

1台のマシンに目が止まりました。

ゼネラルマネージャーのアンドレアス・バウアーさんによると、

これは私たちの技術をアピールする機械です。この地域にある別の会社がレーザー加工の技術を持っているんです。一緒になって開発しているんですよ。

このマシンには3つの中小企業の技術が使われています。

出てきたのはペンとペン立てのセット。

ペンにはレーザーの刻印。ペン立てはレーザーによって溶接されていました。

通常は別々に行う工程を1つのマシンで制御しているのです。

得意分野の違う町工場が組むメリットを改めて実感した松木徹社長。

自分たちも同じような取り組みをしていることをアピールします。

会社ではなく日立の同じ地域の10社からなる共同体です。

日本は遅れていて、グリットのような団体が、これから成長していく。

ドイツでは当たり前なんですが日本ではまだ珍しいんですね。

「隠れたチャンピオン」と組んで、世界市場に打って出たい。仲間たちのためにも必死に交渉します。

ゼネラルマネージャーのアンドレアス・バウアーさんは、

興味深い取り組みをしていますね。あなたたちのことを我々の仲間にも紹介させて下さい。

松木徹社長、ホッとした表情です。

エレクトロニカ2016

11月8日、ドイツ・ミュンヘン。

新旧の文化が同居する技術大国の都です。

松木徹社長、ここで開かれるあるイベントに乗り込んできました。

エレクトロニカ2016」。

最新技術の展示会です。

電子部品や半導体など、世界50ヵ国以上から2,913社が出展。

その会場の一角に松木徹社長もブースを構えます。

世界に向け、自分たちの技術をアピールしようというのです。

松木徹社長が持ち込んだのは超極細のサンプル。

顕微鏡の先には世界最小クラスのバネが。

タクシーに乗っても「ニイハオ」と言われる。いかに日本らしく、スタイリッシュに差別化しないと。

置かれていたのは「焼き鳥セット」。

松木徹社長たちが食品サンプルをヒントに町工場の技術で作りました。

例えば、プラスチックの焼き鳥には絶妙な切削加工の技術が。

アルミの焼き鳥は完成まで2週間もかかった力作。

鋳物の焼き鳥は金属を溶かして形にしました。

1,000ユーロ、2,000ユーロ、売るから、売れるなら。ここに売り物と書いていいから。

この焼き鳥を店の看板にする作戦です。

ドイツ人の技術者が興味を示しました。

これはガラスでできているの?

プラスチック製です。

焼き鳥なら食べたことありますよ。とても高い焼き鳥です。良くできていますね。高度な加工技術ですね。簡単には作れませんよ。

焼き鳥の加工品をきっかけに製品そのものにも注目が集まります。

会社に持って帰ってもいいですか?エンジニアにも見せたいんですよ。スウェーデンで次世代型のメガネを作っています。情報端末を兼ねたメガネなんです。これとてもいいですね。

ハンガリーから来た3人組。釘付けになっていたのはサンプルに秘められていた技術力。

自動車や医療機器用ですかね。先端の直径は0.05mm、全てカッティング技術で作っています。

素晴らしい。いい腕前だ。

評価は上々。松木徹社長、この展示会で30社と連絡先を交換し合いました。

自信を深めたようです。

株式会社日立製作所

松木徹社長、あるブースを探していました。株式会社日立製作所です。

そこにいた株式会社日立製作所の社員に声をかけました。

どうですか?ドイツの業績は

全体的にはいいんですけど。主に医療系ですね。

松木徹社長、株式会社日立製作所との関係をどう見ているのでしょうか?

気まずくはない。今は日立とはパートナー。下請けという意識はないのでパートナー。あくまでも供給者と顧客の関係。コストで負けてしまえば、他に仕事を持っていかれるし、我々が魅力あれば、ちゃんと仕事が来るし、我々からの技術提案もある。もうパートナーです。

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カテゴリー:ビジネス関連
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